スキージャンプっていいですよね！

レジェンドとも称されるスキージャンプ選手・葛西紀明の最長距離は224mですが、ライト兄弟の世界初飛行距離は37mだそうです本当です。

まぁ、だからどうしたって話ですけど…。

先日、デイリーポータルZ新人賞で最優秀賞を獲りました。

デイリーポータルZ新人賞授賞式のレポートと、最優秀賞をいただいて思うことをあれこれ書きます。

と、この入りをあまり繰り返すと「どんだけ嬉しいんだよ」と思われそうで恐縮恐縮。

で、するとある日、ニコニコヤサイという会社で有機農業を営んでいるベジフィリア（※）の塩川さんから、「おー！なんか賞獲ったらしいな！パーチーじゃ！パーチーで祝ったる！」というお誘いを受けたので行ってきました。

※ベジフィリア…野菜愛好家、食したり育てる以上に野菜への愛情を持つ嗜好。今考えた言葉。

ここがニコニコヤサイのオフィス兼スタッフの住居でもある、ニコニコハウス。

お…左に見えるのは塩川さんの背中かな。

ネルソン「塩川さん、来たでー…って、」

ネルソン「！？」

ネルソン「どういう状況！？」

塩川さん「そこで角を打ってくるか…ピーマンさん、あんたやるのう！」

ピーマン「ははは…待ったはナシですよ、塩川さん」

ネルソン「あの、塩川さん…？」

塩川さん「と見せかけて、ここで王手じゃー！」

ピーマン「何！？」

塩川さん「ほれ、もう何も出来んじゃろう！」

ピーマン「ぐぐ…」

ネルソン「塩川さん」

塩川さん「え？」

塩川さん「とぁーーーーっ！ネルソンさん来てたんかい！！」

ネルソン「今、ひとりで何して…」

塩川さん「喋ってない！喋ってないよ！！」

塩川さん「わし野菜と会話なんて出来へんよ！全く全然出来へんよ！！」

ネルソン「めっちゃ否定してる！出来るんや！野菜と会話出来るんやこの人！」

塩川さん「そ、そそ、そそそそんなことよりなんか賞獲ったらしいなぁ」

ネルソン「うん」

塩川さん「ほれ、この通り、プレゼント用意したんじゃ！」

ネルソン「えっ！」

塩川さん「何でも好きなものを選んで、ひとつだけ持っていくとええわ」

ネルソン「なんで選択式？」

ネルソン「ほんじゃー緑色で…」

ネルソン「野菜！！」

青色は…

ネルソン「野菜！！」

茶色は…

ネルソン「野菜！！」

赤色は…

ネルソン「葛西！！」

ネルソン「葛西紀明！！！！」

ネルソン「勢いやん…」

塩川さん「何がや」

塩川さん「全部開ける欲張りなネルソンさんは、もうひとつ残らず持ってってもらってええよ」

ネルソン「お、おう…」

ネルソン「そんじゃトマトを…」

ガシッ

塩川さん「トマトを食べるとある病気の予防になると言われています、何でしょう？」

ネルソン「し…知らん」

塩川さん「やれんなぁ」

ネルソン「ナスを…っ」

塩川さん「ナスの原産地は、日本、中国、インド、三つの内のどれでしょう？」

ネルソン「し…知らん」

塩川さん「やれんなぁ」

ネルソン「ゴーヤを…っ」

塩川さん「ゴーヤの英語名は何でしょう？」

ネルソン「し…知らん」

塩川さん「やれんなぁ」

ネルソン「葛西を…っ」

塩川さん「葛西紀明が2010年の世界選手権で出した自己最高記録は何メートルでしょう？」

ネルソン「224メートル」

塩川さん「よし持ってけ」

結局、本当に野菜をもらいました（葛西はもらいませんでした）。

塩川さん、お付き合いいただきありがとうございました。
彼はベジフィリアですが、もちろん野菜とは会話できませんし、この物語は台本通りです。
ちなみに葛西選手がカラーじゃないのは、土曜日の夜で印刷屋が何処も閉まっていたからです（探し回った）。

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