- 11月 16, 2013
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ベトナムの狂ったディズニーランド「スイティエンパーク」:地獄プール編
ベトナム観光にマニアックを求めると必ずここに辿り着きます、別名・狂ったディズニーランド。世界の奇天烈……

海外(ベトナム)と離島(沖永良部島)で計15年間を過ごし、再び東京に戻ってきた私、ネルソン水嶋。しかし、これまでリモートでお仕事をいただくことが当たり前だったことと、かつての東京時代は一介のサラリーマンだったため、東京でどのように仕事を組み立てていけばいいのか分からない!切実に困った!しかし、うれしいことに、東京には大切な友人たちがけっこういてます。
そこで、彼らが今どんな仕事をしているのか教えてもらうポッドキャストを始めることにしました。1次産業が基幹産業である沖永良部島から、3次産業が約9割を占めるという大都会・東京へ。記事を書くなどデジタルワークの多い私もまた3次産業の従事者ということで、「東京3次産業物語」というタイトルに。よちよち歩きの音声コンテンツになりますが、どうぞお付き合いください。
第3回のお相手は、ライター仲間の西村まさゆきさん。私が2015~2019年頃にかけてよく記事を書かせてもらった「デイリーポータルZ」のライター仲間であり、先輩でもあります。西村さんとはこれまでに、ベトナム・タイ・ミャンマーの3カ国をいっしょに旅しておりまして、さらに沖永良部島にも来てくれたこともあります。そんな西村さんのご自宅は今私が仮住まいしている兄の家と目と鼻の先で、いろいろとふしぎなご縁があるようです。沖永良部島の文化的な話や、ライター界隈の近況、島で文脈がよく分かる他人の噂話はコンテンツなどなど、実に幅広い話をしました。1時間40分以上と長尺ですが、ながら聴きなどでお楽しみください。居酒屋にいる雰囲気がめっちゃ出てるので、BGMとして流せば一人飲みにはちょうどいい酒の肴になる気がしています。
ポッドキャストを聞く方はこちらから。ここでは、内容を文字起こしして、編集を加えたレポートを掲載します。
【公開後に追加します(2026/7/8 9:25)】
キーワード:
沖永良部島 歴史文化/漢字の伝来(薩摩藩・琉球)/蔵書の整理 積ん読/本 電子書籍化/AI 読書術/読書 データベース化/指さし会話帳/コロケーション(言葉の結びつき)/ツッコミどころ満載/流行語 ぴえん/産業構造 違い/1次産業 3次産業/スマート農業 AI/フリーランス 収入/ベトナム 物価/田舎 信用経済/役場 噂話(エンターテイメント)/お土産シール キラキラシール/ローカルマーケティング/日本食材 海外駐在/カレパ(カレーパーティー)/ベトナム ホーチミン 大娘水餃/コンビンザン(ベトナム大衆食堂)/韓国 納豆屋/AI 取材 記事作成/一次ソース 重要性/コンテンツ過多時代/個人の人生 価値/なぞかけAI 大喜利AI/東京3次産業物語(ポッドキャスト)
内容をAIでインフォグラフィックにまとめたものはこちら。

録音した場所はこちら。
※話題がたくさんあるのと、要約なので突然話題が変わることもあります。
西村: 小字(こあざ)の地図あるでしょ。あれ見ながら、誰か詳しい人3人くらい、Zoomとかでもいいんです、話を聞く。こういう話から記事にできるかな?
ネルソン: デイリーポータルZで書くんですか?沖永良部島の小字についてやるんだったら、僕は出やすいです。
西村: (来島中に開催した地名についてのイベントで)資料館から来られていたあの方に連絡するとかどうですか?
ネルソン: 伊地知さんですよね。軽くOKしてくれそうな。喜んでやると思う。
西村: 資料館、本当行きたかった。
ネルソン: 歴史文化好きな人が沖永良部には正直僕は少ないと思っている。特に和泊町ですけど、伝統的に農業頑張る傾向の人が多い。農業というか、運動も含めたフィジカルとか。
西村:実業か。
ネルソン: そこは(沖永良部島に流刑された)西郷隆盛が2年で与えたインパクトがあるんじゃないかと思っています。東京来る前に奄美群島をちょっと渡り歩いてきましたけど、奄美博物館の元館長をしてた方が今大和村の教育委員会にいるんですけど。お会いしてお喋りして、「伊地知くんはすごいよ」っていう話になって、「やっぱ伊地知さんすげぇ」ってなりました。
西村:島に漢字はどうやって入ってきたのか。日本を経由してるのか、琉球なのか。
ネルソン: 確かなことは言いきれないけど、文化的には琉球とかいろんなところから入ってたとは思います。
西村: それだったら例えば、遣隋使が持ち帰って…漢字を輸入して使い始めたっていう話でしょ。でも沖縄とか奄美群島とかって、日本が輸入したやつが来たのか、それとも沖縄って直接漢字をもらって表記してたりしてたのか。
店員:お待たせいたしました。
ネルソン:調べたことないですね。
西村: そういう話もちょっと聞きたい。
ネルソン: 琉球大学にいたはずだから詳しいと思う。漢字が使われるようになったのはやっぱり薩摩藩から来てるとは思います。
西村:そうなんだ。それまでは何?
ネルソン:なかったと思います。いろんな話を聞いてる・かじってる限りだと、民衆の中ではあんまりなかった。だから支配層が使ってるかどうかじゃないですかね。薩摩が侵攻してくる前は、沖縄の北山王国の支配だと。その前は島の中の按司(あじ)。
西村: 琉球王国の尚氏は元々なんだっけ、中山王国か。名護かなんかの辺りが本拠地だよね。
ネルソン:沖永良部から東京移る時に、買ったけど読んでない本がめっちゃ多いわけですよ。積ん読ですよね。数えたら大体200冊あったんです。ほぼほぼ読んでないとして。全部持っていけないというか、1回(兄の家に)仮住まいだし、普通にもうこのタイミングで読んでなかったら、きっとこの先も読まないかなと。読まないなと思ったのは、図書館に寄贈して。
西村:そうなんだ。
ネルソン:でも、読むだろうな・読んだ方がいいだろうなと思ったのは、もう電子書籍化したんですよ。
西村: バラバラに解体して、データ化して。
ネルソン: はい。業者に依頼しました。それで、まだちゃんとやってないけど、AIに読ませて、上澄みだけすくおうかなと。
西村: それでうまくいったんだったら教えて、俺も真似しよう。
ネルソン:それこそ、順調に行けばなんですけど、来年大学院受けるという目標がある中で、たくさん本読んで知識を入れないといけないので、使えるかもしんないなっていう手法の予行演習です。
西村: アウトプットしないと定着しねえなと。
ネルソン: それは思います。今日の手話(国立国語研究所のワークショップで体験した)のアウトプットと一緒。自分でこうやるから。
西村: 何かが(目標が)あるといいよね。本気でちゃんと勉強しようと思うんだったら。
ネルソン: 付け焼き刃でしのぐとかじゃなく、行動に伴って身体的に覚えた方がいい。
西村: ゆる言語学ラジオの水野さんは、とにかく読んだ本で気になったところは全部入力するんですよ、データとして。データベースに。アプリは色々あると思うんですけど、それがやっぱすごいなと思って。それをやるから定着してるんだ。話しててポンポン引き出しから出てくるのが。それだけでもやった方がいいと思う。
ネルソン:水野さんとはもう会われてる?
西村: うん。国語辞典ナイトにも出てもらったし。ゆる言語学ラジオをちょうど始める時、数ヶ月前に水野さんに呼ばれて雑誌の企画でウィキペディアの話をしました。
ネルソン: 取材で?水野さんが編集者として?
西村:そうです。その前に国語辞典のイベントなんかも来てくれてたらしくて。そん時に堀元さんとあともう1人と、水野さんと俺の好きなウィキペディアの話をしました。
ネルソン: 横山さんという、沖永良部の方言のしまむにを研究されている友人が、ラジオかなにか出て水野さんと話したって言ってましたね。
ネルソン: 言葉。僕今、「指差し会話帳」の仕事をやんわり手伝ってるんです。やんわり手伝ってる。「やんわり」っつったらなんか断ってる感じがしますね。
西村:コロケーションっていうんだよ。
ネルソン: へぇ?エコロケーション?
西村: コロケーション。結びつき。この言葉言う時はこの言葉がつくみたいな。「やんわり」っつったら「断る」。自然に結びついて使われる単語同士の組み合わせ。コロケーション。例えば俺最近気になってるのが、「ツッコミどころ」っていうと、必ずなんて言いますか?
ネルソン: え‥ツッコミどころが、ある?ありすぎる、とか?
西村:みんな「ツッコミどころ満載」って言うんですよ。「満載」ってそんなに出る言葉じゃないですよね。
ネルソン: 確かに。ほら、ダウンタウンの松本さんが「寒い」って言葉を流行らせたとか色々言うけど、そういうテレビの影響もありそうですよね。
西村:テレビ・雑誌・インターネットっていうので簡単に人の言葉は変わっていく。変わったんだけど、そのきっかけは忘れ去られて。「ぴえん」って定着してると思う?
ネルソン:してないんじゃないですか。
西村: 「ぴえん」は一過性のブームだったと思う。もう聞かない。4年前? 毎年三省堂から出てる「今年の新語」っていう、基本的に辞書に載せたくなるような今年流行り始めた新語を選んでるんだけど、「ぴえん」が1位になったことあった。あれだったらただの流行語大賞じゃねえかって思った。
ネルソン:文字としては見ますよ、絵文字。
西村: 涙うるうるかな。Xでは結構多いよ。
ネルソン: 当時とは全然社会が違うけど、やっぱ中心の方で入ったものが地方に時間経って回っていくっていうのはよくある話だと思う。
ネルソン:分かりやすいのがAIですよ。島で僕はAI大好きなんで、ビラとか使ってるなっていうのはあったりするけど。でも大前提として産業構造が違うから。常々思ってんですけど、沖永良部を例にすると、基本的に1次産業がでかくて農業ですよね。で、2次産業があって、3次産業なんてめっちゃ限られてる。東京は大体3次産業が9割なので、AI・情報処理を3次産業で使う場面が多すぎる。 農業で使うと思ったら、スマート農業みたいに物理的に干渉できるとこまで落としていかないと。天候から農薬の量とか水の量とか色々計算するとか。使い方がリアルに落とすまで結構複雑なんです。気温と湿度を計算して、土が乾くってなったら水をスプリンクラーで噴射するとかできると思うけど。でもそこで電源とインターネットと、揃えないといけなかったりするから、金かかるんですよ。そうすると先行投資だから、そこまでできるっていうことが想像できて、かつお金を出せるというのはもう一握り。普通は通れない。
西村:あ、刺身の写真撮り忘れてた。
ネルソン:撮り忘れる人、めっちゃ僕もそう。取材で来てるのに忘れることある。料理がメインの取材じゃないから、あれだけど、外観の写真とか忘れる。
ネルソン:西村さんの仕事って、ライターと本書いてるんですか?10冊くらいは出してる?
西村: そうだよ。10冊くらい。
ネルソン:僕はベトナムの本、1冊でも出しておけばよかったなと思う。僕が行った2011年ってタイミングが、ベトナムで日系の企業がウェブ開発の拠点を作るっていう本当に夜明け前だった。猫も杓子もベトナムみたいなときが、そこから2015年くらいまでピークで、同時に本を書く人も少なかったんで。
店員: お待たせいたしました。
西村: 俺こないだ、岡さんに取材したよ。
ネルソン: まさしく岡さんが所属している会社のオウンドメディアを以前やってたんです。海外ZINE。でも今は、ベトナムに留まらなかったので、本出したいっていうのはもうそんなないです。そういうフェーズもあったかなっていうの。
西村:本あんまり出しても売れなかったら変わんないよね。俺割とマニアックな専門分野だから、需要分ぐらいはあるんだろうけど。売れるもんって自分のキャラクターで売る方が一番だけど。古賀さんがすごいじゃん、めちゃくちゃ数年で日記の本出して。面白い日記。あとnoteで売れる文章が書ければ。
ネルソン: 売れる文章って何なんですかね?
西村: Twitterですぐリツイートされるんだけど。Twitterの青バッジ取った方がいいのかな? お金もらえるんだよね。バズったらもらえるみたい。プライベートの俺ぐらいだったら全然ダメなんだよ。赤字なんだよ。お金を払うと言葉は変わるよ。
ネルソン: そうなんだ。いや、今、就職という選択をね、考えてます。
西村:俺だって全然怖いよ。貯金ないし。円はどんどん安くなるし、定期に入れてる円がどんどん紙くずになっていってるってことも、いても立ってもいられなくなる。昔の10万円と今の10万円じゃないもんね。フリーランスの収入だけでずっとやっていけてんのすごいなと思うけど。
ネルソン: この1年で、近くのスーパーの価格が軒並み150円は上がってる気がします。まあ、私は、コストが低い環境に身を置いてたから。ベトナムの物価は当時は日本の大体全体的に1/3だったし。飯とかも安くて大体150円くらい払えば普通に1食食えた。沖永良部はスーパーで物を買うと輸送費が乗っかるから高いですけど、住んでるところが親戚の家とかだったから。車のガソリンとかはかかるけど。 島は1次産業が中心なので、広告記事とかそういう仕事は出回らないわけですよ。たまに行政が取材募集したいから記事書いてって、椅子に座ってれば急に回ってくるみたいな。島で僕が取材とか記事書くっていうのは、8割くらいはボランティア。お金が出ないやつです。
西村:そうなんだ。
ネルソン:ただそこで「信用」を築くということがあって。例えば僕は最後に4ヶ月間だけ教育委員会にいたんですけど、仲のいい教育委員の人が、教育委員長に「彼はできる」と僕が出るのを推してくれたり。お金は動かないけど、信用はめちゃくちゃ動くんです。
西村:役場に勤めればよかったのか。
ネルソン:島に来た時は条件が合わなかったんですよ。35歳以下で、私は36歳だったから。途中で40歳に年齢が引き上げられたと思うけど、その時にはもはや40超えてたので。おばあちゃんはもう「役場に勤めればよかった(島を離れなかった)のか」みたいなこと言ってますけど。 役場の人と色々仕事をしましたけど、もう離れたから言うんですけど、優秀な人はとことん優秀だし、人間的に大好きな人たちいるんです。でも、やらない人はやらないですよ。
西村:まあ、それはそうだろう。
ネルソン:ちなみに、役場の人事はケーブルテレビとかで流れるんですが、マジで島の一大コンテンツでした。だって、島の人たちはみんな、文脈をめっちゃ知ってるから、都会と違う。終わらないワンピースが続いてるような、いろんな話がある。
西村: 「あんな頑張ってたのに」みたいな。
ネルソン: よく田舎は噂話が出回るって言うけど、構造的にそうなります。都会は今日、「150人しか人は顔と名前覚えられない」っていう話をしましたけど、東京でこれだけ人が多いと赤の他人だらけなので文脈のへったくれもないじゃないですか。たとえば、西村さんがスノーボードのアスリートになったと、なんで?面白っ!ていうのは前の西村さん知ってるから面白いけど、知らない人がなったところで面白いとはならない。
西村: 田舎はみんな結構知ってるから面白いんだ。
ネルソン: 僕が粗大ゴミを捨てに行ったら、ゴミ処理場のお姉さんが僕のこと知ってて。「島出られるんですよね、Facebookたまに見てます」って。嬉しかったですけどね。発信するとみんな見るから。あと記者をやると勝手に顔が広まる。楽しかったです。
ネルソン:1次産業の世界、仮に僕が飲食店をやったのであれば、知ってもらっているから少なくともスタートダッシュはよく切れたはず。もちろん品質が悪かったら続かないですよ。でも飲食は無理だと思って、自分の中で。その中で、僕はシールを作った。あれはお土産市場がある中で、自分のアイデンティティというか地元をテーマにしたものはなかったので。みんな自分の地元とかが好きなんですよね。
西村:あれはすごいね。だってみんな買うもんね。
ネルソン:ただあれもね、他の島で1回やろうとしたんですよ。全然売れなくて。理由を色々と分析すると、キラキラのシールが沖永良部で一定数売れたのは、ベースの普通のシールが浸透しているから、そのキラキラが上位互換として手に取ってもらえるっていうのが1つあるのかなと。 あとは売る場所ですね。えらぶでは島の観光協会に出してるんですけど、そこは外から来てる人が買う。ただ、他の島で出した場所っていうのは半分以上が地元の人が来る場所。おそらく地元の人が集落の名前のシールを買い、外から来た観光客が島の名前のシールを買うというのがある。 何よりも一番大きな理由は、間に入ってもらっているゆえに、その人の手元に残るお金ってのは僕が直接売ることに比べてやっぱ少ないじゃないですか。売上がそんなに出るわけではないので「じゃあ次のとこ行ってみよう」とはならない。色んなことをするというのは、色々と知るきっかけが増えるから、島じゃないと学べなかったです。集落を全部用意したら島の人は買うんじゃないかと思います、地元が出たら強制的に目に入ってくるから。ただ、僕は楽をして一番高いキラキラだけ出してそうなった。観光客がたくさん来るところだったら売れるかもですね。沖永良部でも空港のガシャポンは結構良いって言われたけど。沖永良部の3次産業で自分が打てた手っていうのがそれくらいだったかな。
西村:お腹いっぱい。刺身食いたい。久々に酒飲んだ。このシールが売れるか売れないかだけじゃなくて、そうやる面白さ、面白いって大事だね。ハロウィンの仮装で、本作ったんだよ。子どもが地元のハロウィンに仮装していきたいって言い出したから、「じゃあ本の格好して」つって。
ネルソン: あー、見た見た。なんで本にしたんですっけ?
西村: たまたま作ってたから。地味ハロウィンに出る格好だよ。宣伝にもなりますし。
ネルソン:元々海外ZINEで書いた記事ですけど、日本に住んでる外国人の人が自分の国からこれだけはって持ってきたものを取材したんですよ。韓国の友人は垢すりタオル、台湾出身の方は薬膳セット。あと、人種に伴う性質なんだけど、アフリカ系の女性は髪を抑えるクリーム。やっぱ日本では手に入りづらいものっていうのは持ってくるしかないから。
西村:逆に日本人駐在の人も、多分必ず醤油とか持っていくんだろうなと思って。
ネルソン:国によってはあっても高い。ベトナムは僕が行った時でもカレー粉の10皿分が800円ぐらいしました。今は全然安く手に入ると思うんですけど、当時僕がいた時はカレー粉ってめっちゃくちゃ貴重なもんだったんですよ。だから誰かが日本から買ってきた時に、お土産でもらって「カレパ」をするんですよ。カレーパーティー。
西村: 俺、絶対、1年ぐらいああいうの食えなくて、誰かがカレパするぞつったら絶対食う。
ネルソン: うん。友達を10人くらい呼んで、ローカルのマーケット行って豚肉買って色々市場で揃えて、トントンって切ってカレー作ってみんなで食べる。めちゃくちゃ牧歌的な過ごし方だったな。
西村:餃子は?
ネルソン:餃子は中国人の方はたくさんいらっしゃるわけですよ。中国式の餃子っていうのは美味しいお店があるんですよ。大娘水餃(おおむすめすいぎょう)ってみんな言ってたんですけど、そういう店があって。
西村: 中国ってみんな水餃子スープに浮かべて食べるようなやつが多くて、日本みたいに羽根付き餃子みたいなのはあんまり作らない。 カレー、餃子、あとハンバーグ。豚汁、味噌も。
ネルソン: ベトナム住んでる時、友達が来る時とかインスタントの味噌汁を頼むことはよくあった。昔のFacebookの写真見たら、多分友達が日本の土産渡す僕が膝まずいて受け取ってる写真がある。 あとはコムタムっていうご飯と炙った豚肉のセットとか、フーティウっていうちょっと固めの麺。
西村: コンビンザン(大衆食堂)、あれもう1回行って食いたいな。
ネルソン: 平民飯ですね、直訳すると。ご飯まず頼んで、おかずを選ぶ。あれ楽なんすよ、外国人にとっても。見た目だけで「これ、これ、これ」って。
西村: 当たり外れがあんのが面白い。予定調和じゃないのが海外の面白さですよね。思った以上にうまいとか。海外旅行すると本当それは楽しい。
ネルソン:東ヨーロッパ、ジョージアとか物価が低いから飯が食べれる量が多いって聞きました。ポール(友人)が韓国行くみたいですよ。ポールと共通の友人がマイル修行してて。ソウルで韓国人の友達が納豆屋をやってるんで。納豆ご飯みたいなのを出して、今もやっていれば夜はウイスキーとか出してる。納豆を作る工程とか納豆を食べるとかが、こう「丁寧に生きる」みたいなコンセプトで。
西村:韓国にも干し納豆みたいなやつ見たことあるし、食べたこともある。
ネルソン: あと、火を通すものありますよね。納豆スープみたいな。
西村:日本の納豆も昔は納豆汁だったのが、ご飯にかけて食うのは本当もう最近らしいですよ。
ネルソン:へーー。なんでなんですかね。
西村: 衛生環境良くなったからできるみたいなこともあるんです。あと、ご飯にかけて食うの、やっぱ皿洗うのが大変だったからじゃない? 昔は井戸水で皿洗わなきゃいけないでしょ。手間を減らすということを考えると、それはありそう。納豆食いたい。
ネルソン:今ってライター界隈どんな感じですか?
西村: テキストの仕事がなくなったよね。人数が減った。メディアも減れば動画とか。AIに書かせてるやついるじゃん。
ネルソン:AIのその、取材をさせるAIをこの前作ったんです。ある会社からAIで記事書かせたけど全然ダメだからやってくれと言われて。多分それは僕が完成イメージをクライアントよりできてるから満足してもらえるものができたんだと思う。
西村: 対談とかの記事に関しては、もうまずとりあえず書き起こしを全部AIにしてもらって、テキストを読み込ませてトピックごとに時間出してもらって、構成を考える。その構成を見て、時間ごとに聞き直してテキストを整形して合わせる作業になってる今。昔は1時間の対談とか聞いて、めんどくさいから。その作ったやつは相手に何答えてもらうの? AIが質問するの? 相手はやってくれるの?
ネルソン:AIが質問します。発想としては、AIの記事が無味乾燥というか良くないっていうのは、インプットが一次ソースじゃないからだと思ったんですよ。じゃあインプットちゃんとAIがするものを作ればいいじゃないかっていう発想から作った。 AIの問いに対して人が答えてくれるのかどうかっていうのは人次第としか言えなくて。なんでAIに聞かれないといけないんだって思う人はまだいると思うんだけど、そこに抵抗がある人が減っていくと思ってるんですね。少なくとも自分がこれから取材に行くところに事前に送って、基礎情報を手に入れるためのメールインタビューの代わりにはなると思うので。
西村: メールインタビューとかあんまりやったことないな。
ネルソン: 全く知らない相手だった時、会社で何かのプロジェクトやってますって取材する時、何人でいつやって概要どういうものかっていう基礎情報があれば、実際のインタビュー時により深く話が聞けるから。
西村:事前に質問投げても、ほとんどの人は読まない多分。こういう資料を準備しとこうとかほぼ99%やらないね。告知だから心構え的ぐらいしかない。
ネルソン: 企業でオウンドメディアとか担当してて、プロじゃないけど書かないといけないとかだったら、コタツ記事書くくらいならこれ使ってくださいと言えるようになりたいですね。
ネルソン:自分のことを書くやつだったら使える。テストで何人かにやってもらった時に、2人くらいが自分の人生について記事書いてたんですよ。人は自分を知りたい、残したいっていう需要はあるだろうなって思って。僕、過去のSNSの投稿を全部ノートブックLMにぶち込んで、僕のことを何でも知っているAIを作ったんですね。怖いくらいに本当に何でも知ってるんで。 今回受ける会社に出す職歴を、僕の過去を知っているAIに骨組みを作らせて、肉付けしてって言って、「あ、こんなエピソードだったな」とか思い返して直して出すっていう使い道したんですけど。
西村: 日記を代わりに書いてくれるアプリもできると思う?
ネルソン:いっとき、僕朝の散歩しながら独り言ずっと喋って、家に着いたらMP3で読ませて、そのまま記事にするってことをちょっとやってました。
西村: 日記、俺、続かないね。
ネルソン: ポールとも似たような話をしたんですけど、みんなもう好きなものだけ見る、人が消費しきれる量に対して世間のコンテンツ量がとんでもなく増えている。しかもAIまで作ってくるってなってくると、作ったもの自体にはあんまり価値が生まれなくなってくるじゃないですか。 てなってくると、予定調和ではない、その人を知っている人の話であれば何でも面白いんじゃないのかなって。中身じゃなくて「人」で選ぶてことかなって。僕は自分の人生で出せる部分を判断しすぎずに出してみようと思った。
西村:何回やらせてもAIは謎かけは上手くならない。チャットGPTとか出る前の大喜利用やってくれるAIとかあったじゃない。大喜利AIが面白いのは、ランダムで取り出した言葉が偶然面白いってことなんだよね。ただ謎かけみたいに2つの言葉の連想と言葉の繋がりがあるのは、やっぱ下手なんだよな。
ネルソン:確かに。あ、じゃあもう大丈夫。録音を止めましょう。もう1時間50分くらい話してました。ありがとうございました。
西村:これなんか使うの?
ネルソン:配信内容を1回精査して、問題なければ。このポッドキャストの名前は「東京3次産業物語」っていうんですけど、東京の3次産業について、9割近く3次産業ですけども、どんな仕事をみんなしてるんだっていうのを聞いてるの。
西村:もうちょっと準備してきたのに。
ネルソン: かしこまった話は本音が出てこないんすよ。語弊を恐れずに言うと、面白いか面白くないかじゃない。こういうシチュエーション内での社会実験、個人実験です。2回目ポールに話してもらって、表に出てる順序としてはポールが1回目になりましたけど。もう聞いてもらおうとすることはそれほど目的じゃない。聞く人は聞くから。我々を知ってる人とか。でも、準備した話って何ですか?
西村:東京の歴史、埋め立て地の歴史。
ネルソン: 具体的だった。めっちゃ面白い。めっちゃ聞きたいけど。ぜひまたよろしくお願いします。