Facebookにアップしつづけた祖母との会話をまとめてみた

Facebookにアップしつづけた祖母との会話をまとめてみた

私は沖永良部島で、90歳の祖母と暮らしています。そろそろ1年(移住してからは3年)。

親族ですし、この生活スタイルにとくに違和感を持ってきたことないのですが…。先日とある大学でオンライン講演を行う機会をいただいて、そのときにお声がけいただいたH先生から「90歳の祖母と暮らすネルソン水嶋さん!」と紹介され、逆に驚きました。え?これってキャッチーなの!?と。

でも、確かに、90歳の、いや年齢関係なくうちの祖母は何かとぶっ飛んでおりまして。そのやりとりの一端をときどきSNSに書いているのですが、紹介時にH先生も「Facebookに書いてあるやりとりが好き」と言われていたあたり、実際のところは年齢よりそっちのインパクトの方がメインだったんだろうなと思っております。ところで「H先生」って書くとなんかいやらしいですね。

で、それは先生だけでなく、出先でもよく祖母について言及される機会が多く。最近では「エッセイにしたら?」なんてことも言われたりして。実の祖母とのやりとりを本に!というのは到底やろうとは思いませんが、書き残しておくことくらいはしておくか~と思ってこの記事を書いています。

ほら、私と同年代の人だったらね、mixiで書いた日記とかもうパスワード忘れて見られないでしょ?そんなことない??Facebookもそうなる前に、会員制ではないこっち(ブログ)に書いておく。

ちなみに、そのときあったことを書いているだけで、一切の手を加えずに転載します(ちょっと面倒だから)。家での会話とか、電話での会話とか、状況説明は端折っているのでそのつもりで、肩の力を抜いて読んでもらえれば幸いです。なお、祖=祖母、孫=私。最新順です。

 

*

 

祖「うぅあ〜!(寝言)」
孫「静かに!」
祖「誰や!」
孫「俺や!」
祖「あぁ…びっくりした…Zzz」

寝てんの?起きたの?

 

*

 

祖「この世の花の主題歌歌おか?」
孫「いや、いいです」
祖「赤く咲く花〜♪」
孫「…」
祖「天然の美歌おか?」
孫「いや、いいです」
祖「空にさえずる〜♪」
孫「…」

 

*

 

孫「なんで茹でてんの?」
祖「湯がいて焼くんや」
孫「いや、そのまま焼きーや、旨みなくなるやん」
祖「それで焼けるんか?」
孫「焼けるやん、そうしてきたやん、なんやねんもう」

 

*

 

祖母がよう食べ切れんと残した餃子が冷蔵庫にあって、しゃあないなぁと思いながら食べたらケチャップかかっててマジ腹立だしい

 

*

 

祖母が「誰某が離婚した〜誰某が再婚した〜」と昔の噂話ばかりするので、「文化の話は気になるけどそんなゴシップどうでもええんじゃ」と言うと、「たけるは井の中の蛙、世の中を知らん」と言われ、「なんで国頭の噂話が大海やねん」と言うと、「分かった、たけるは旅の人やと思うようにする」と言うので、「旅とか島とかじゃないやろ」と言うと、「現代の人やと思うようにする」と言うので、ほんとにもう絶望的に分かり合えない祖母と孫。

 

*

 

祖「国頭小の卒業生は11人」
俺「へぇ」
祖「20年くらい前も11人や」
俺(維持してんのすごいやん)
祖「ぜんぜん増えてない…」
俺(ほしがりすぎやろ…)

 

*

 

おばあちゃんの友達が来て今二人で方言で話してるけど、急に小声になったからたぶん俺の話してるな。こわいわー
パソコン作業する俺をたびたび「活字の世界に生きている」と言うので、孫がサイボーグ化したくらいに思っているので、このへんで「国頭のサイボーグ孫」みたいに広められたらかなわん。

 

*

 

祖母が中指立ててずんずん近づいてくるので、べつに煽ってはいないだろうけど何事かと思ったら、「指先がどうかした」と言う。見たら少し水膨れしいて、「火傷したんちゃう」と聞いたら、「あぁ、したわ、昨日した」と言うので、一件落着(?)。

 

*

 

祖母とメキシコ戦を見てる

祖「わっ、やった!パチパチパチ」
俺「違うから!さっきからずっと日本負けてるときに言うてるからそれ」
祖「むずかしいわ…残念でした」

 

*

 

祖「和泊のあの、印刷させるとこなんやったっけな」
俺「どういう…?」
祖「あの、南洲橋の」
俺「たまり文具ね」
祖「たまりや!今思い出した」
俺「今俺が言うたんじゃ!」

 

*

 

祖「たけるのノートは漫画を描いてるんか?」
俺「見たの!?」
祖「ばぁは見ても何だか分からないよ」
俺「見たんかい」
祖「漫画を東京に送るんか?(仕事なのか?)」
俺「これは…落書きや。というか、勝手に人のノート見なや」
自分が描かれてるとは思わなかったみたい。

 

*

 

俺「なんでクリームシチューに明太子入れるん?」
祖「ダシや」
俺「固形のやつにダシ入っとるんよ」
祖「ダシ入っとるんか!?」
俺「前言うたやん、5回くらい言うた」
祖「テレビでシチューに貝入れるとおいしい言うてた」
俺「それがなんで明太子になるん?」
祖「さぁ…なんでやろ…」
俺「おばあちゃんあれ好きなん?」
祖「いや好きじゃないよ、缶詰(シーチキン)あったら入れてたわ」
俺「(シーチキンもおかしいけど)じゃあなんで入れんねん」
祖「なんか入れな物足りないやろ」
俺「明太子なら入れん方がいいよ…」
祖「ばぁはあれおいしいよ」
俺(さっき好きちゃう言うたやろ!!)

 

*

 

こんな花瓶あったか?と裏側見たら。呆れた。食用じゃないんだから、さすがにもう使う気になれんよ。

 

*

 

祖「祭りの歌知ってるか?」
俺「なに?」
祖「あかりを付けましょってやつや」
俺「あぁ知ってるよ」
祖「ばぁさっき3番まで歌えたよ」
俺「そうなん」
祖「この記憶力はお母さん譲りや」
俺「それ逆…あ、お祖母ちゃんのお母さんね」
祖「歌いましょうか」
俺「いやべつに歌わ」
祖「明かりをつけましょぼんぼりに〜お花をあげましょ桃の花〜五人囃子の笛太鼓〜今日は楽しいひな祭り〜」
俺「…」
祖「2番は…なんやったか…」
俺「忘れてるやん!」
祖「2番思い出しながら3番歌おうか」
俺「うん」
祖「金の屏風に帯締めて〜今日は私の晴れ姿〜春の弥生のこのよき日に〜今日は楽しいひな祭り〜」
俺「2番思い出した?」
祖「さっきまで歌えたのにもう歌えないがね」
俺「知らんがな笑」

 

*

 

帰れマンデー「うわ〜、閉まってた〜っ!」
祖母「電話してから行かな…」
俺「おばあちゃん」
祖母「あぁ?」
俺「これ、電話して行く番組ちゃうねん」
祖母「行き当たりばったりか…危ないねぇ」
俺「あぁ…」

 

*

 

祖「帰ったよ」
俺「おかえりー…!?そのまま!おばあちゃんそのまま!!」
祖「なんや」
俺「そのままで!!…はい、もうええよ」
よく見たらこの写真、お年寄りの頭の上に物載せて立たせてるみたいやな。

 

*

 

祖「野菜炒め食え」
私「あれ、おばあちゃんこれ」
祖「なんか味噌漬けみたいや」
私「ローストビーフもったいな…」

 

*

 

私「おばあちゃん、ちょっと原稿集中したいからテレビ音量下げてええか」
祖「消してええよ」
私「うん」

5分後

コーンコーン、ココーン!

祖「ボソボソ…ボソボソ…(念仏を唱える)」

もっと集中できない。

 

*

 

年をまたいで大掃除。洗面所に放置されていた祖母の手鏡(汚い)を、皿洗い中の祖母に渡す。

私「洗面所に手鏡あったけど」
祖「鏡か?」
私「鏡やて」
祖(受け取ってそのままふつうに洗剤で洗う)
祖「まだ使えるわ」
私(なんか状況が受け入れられへん)

 

*

 

私「なんでビール開けてんの」
祖「仏壇に供えたんや」
私(ロング缶…)
祖「保存して飲め」
私「いや、保存できないよ」
祖「へぁ、飲めないんか!?」
私「炭酸抜けて飲めなくなるよ」
祖「へへえ!?知らんかったわ」

あけましておめでとうございます。

 

*

 

朝ドラでラジオ体操のシーンが流れていて、それを観た祖母が立ち上がって体操していた。

私「おばあちゃん何やってんの」
祖「ラジオ体操やっとる」
私「ドラマやん」
祖「は、途切れた…」
私「ドラマやからや」
天然か、マジか…。

 

*

 

おばあちゃんのホットケーキ

 

*

 

祖母「ホットケーキ失敗した…」
俺「なんで」
祖母「ぬれふきんでフライパン拭いて油しかず焼いたわ」
俺「なんでそんなんしたん?」
祖母「そう書いてたからや」
俺「いやそれ…(確認)…フライパンの上で冷ませて意味や!」
祖母「水で焼けって意味かと思ったわ」
俺「どういう…これ、よくあるやり方やねんで」
祖母「へへ、失敗したわ」
俺「ほんま」

 

*

 

打ち合わせ中だと言っても祖母がガラッと開けるのでさすがにめちゃ叱って、「じゃあ開けるなと書いておこう」と祖母が障子に直でペン入れしようとしたのでまた叱って、「黙って開けないで」と書かれた貼り紙をすることになった。

効果は抜群で開けることはなくなったが、俺めっちゃ神経質なやつやん…でもこれないとまた開けるし…と思っていたら、昨日祖母が母と電話していて(丸聞こえ)、「たけるはあれは神経質や」とのたまっていらしゃった。なんそれ!?

 

*

 

「これどこでしとるんかね」
「カタール」
「はぁー」
「知らんやろ?」
「遠いところやろ」

折角だし今夜は祖母を中継しよう

 

*

 

サッカー見る祖母の言葉がいちいち気になる

「作戦あるんか」
「無鉄砲じゃないんやね」
「違反したらあかんやろ」
「手引っ張っとるがね…」
「応援してる人みんな喜ぶわ」

 

*

 

サッカーのダイジェストを見ている祖母の言葉が、はじめて競技を見た人みたいでいちいちおもろい

「蹴る力がすごいんやな」
「頭が当たったんか」
「笑ってるわ」
「みんなの力や」
「せねがる(読んでる)」

 

*

 

祖母が「さ〜寝よか…」って言いながら起きた

 

*

 

祖母にプチ取材があったので話していたら、「バスに乗る」というタスクがあるからなのか俺との会話を続けながらごく自然に外出しておもしろかった。

「おばあちゃんは西郷さんのこと習ってないの?」
「ばあは習ってない」
「じゃあどこで知ったん?」
「南洲神社あるやろ、あれがあるから昔から」

ガラガラガラ、バタン!

 

*

 

祖「今日はなんでも言って朱印会がある…」
俺「なんて?」
祖「朱印会…」
俺「笑、朱印会てなんやねん!」
祖「なんや…」
俺「委員会!」
祖「委員会」

いちおう2ヶ月かけて正解に近づいてる

 

*

 

今日は、人生ではじめて人から強引にリモコンを奪った。

私「今から打ち合わせするから音量下げてくれへん?」
祖「分かった」(ポチポチポチ…)
テレビ「31、32、33…」
私「上がってる、音量上がってる!」
祖「へぁ?」
テレビ「34、35、36…」(ポチポチポチ…)
私「上がってる、音量上がってるて!!」
祖「なんち?」
テレビ「37、38、39…」(ポチポチポチ…)
私「音量上がってる言うてるやろう!!」(バッ)
祖「え、あぁ、ははっ(笑)」
私(ははっ、じゃないよ)

 

*

 

祖母「お父さん(祖父)が聴いてた曲出てきた」
私「CDやん」
祖母「CDいうんか?」
私「えっ、CD知らんの?」
祖母「へへ…ばぁはようかけられん」
私「おばあちゃん、ほんまに昔の人やねんな…」
祖母「(ミュージックステーションを指さして)最近のより昔の方がいい」
私「いやCD知らんのはもうそういうレベルちゃうて〜もう聴く機械もないで〜」

という訳で近々CDプレイヤーを買うことになりそう

 

*

 

俺「今からラジオ出るから静かにしててな」
祖母「ラジオ!?」
俺「ラジオ」
祖母「NHKか?」
俺「いや…名古屋の」
祖母「体操か?」
俺「え?」
祖母「え?」
俺「体操じゃない…」
俺「そうか」

体操???

 

*

 

俺(居間でスマホスマスマ)

祖母「なむほうれんげきょう〜」
俺「…」
祖母「ひぇ〜」
俺「……」
祖母「助けてくれ〜」

ガラッ

俺「へい!!!」
祖母「ふぇ?」
俺「起きた?」
祖母「あ、夢見てた…」

ガラッ

 

*

 

祖母「ジャガイモも買ってきて」
俺「書いて」
祖母「はい」

ジガ芋…

 

*

 

いやアバウトすぎるでしょ

#祖母の買い物メモ

 

*

 

俺「おばあちゃん電子レンジのこれ(解凍のメモ書き)使ってるー?」
祖母「使ってへんわ」
俺「なんや意味な…あれ?もー!糊付けすんなって!!」

 

*

 

祖母「たける、体重計でばぁの設定見てごらん」
俺「その頼みごとで『ごらん』いうのやめーや」
祖母「へへ…してください…ばぁは敬語できん」
俺「いやべつに敬語じゃなくて」

…

俺「朝ごはん食べたん?」
祖母「ばぁは炒め物の残りを食べ…ましたよ」
俺(敬語…)

 

*

 

俺「ジブリ知ってる?」
祖母「にぶり?」
俺「ジブリ」
祖母「知らん」

 

*

 

俺(豆パクパク)
祖母「たけるが食べてんの何やろ」
俺「!…」
祖母「ばぁも食べてみよ、ほれ」
俺(まぁそうなるか…)「はい」
祖母「カリッ…ポリ…ポリ…何やこれ」
俺「アーモンド」
祖母「木の実か」
俺「木の実…まぁ、そやな」

 

*

 

祖母「たける弁当つくったか」
俺「つくったよ」
祖母「仲間と食べるんか?」
俺「いや…だいたい一人やけど」
祖母「そうか…」
俺(なんやねん)

 

*

 

実況「三遊間!」
祖母「ホームランか!」
俺「違うわ!」

 

*

 

俺「ただいま」
祖母「かぼちゃ入れたクリームシチューあるよ」
俺「あそうなん(さすがに失敗はないやつか)」

あれ…なんかつぶつぶ浮いてる…

俺「明太子入れたん?」
祖母「ばぁはいつも入れるよ」
俺「どっちも味濃いやん、潰し合ってるやん」
祖母「ふつうはホタテを入れるらしいけど」
俺「ホタテ入れーや」
祖母「ダシや」
俺「ないわぁ」

というか、明太子いつも入れてないし。

 

*

 

私(あれ?縁側のドア全開やん、暑いのか…)
私「ただいまー」
祖母「たけるか」
私「!!?」

居間には水を張った容器に数十匹のクロムシ(突然大量発生する3ミリくらいの黒い虫)を浮かべて、新しくクロムシをつまんでは沈める祖母の姿が。

祖母「なんでかクロムシいっぱい出るねん」
私「ドア閉めーや!」
祖母「こんなん初めてや」
私「ドア全開やからやろ!」
祖母「あべ」
私「閉めなさい」
祖母「開いてたか」
私「開いてるやん」
祖母「これクロムシいうねん」
私「知ってる」
祖母「昔ばぁの耳に入って大変やった」
私「その話も聞いた」

いやー虫嫌いなら卒倒する絵面やった。
あとさすがにいろいろ心配になった。

 

*

 

私の「おばあちゃん、この番組なに?」
祖母「えーとね…」
祖母「なんでも…」
祖母「はなして…」
祖母「いいんかい…」

3週間後ならいけそう。

 

*

 

俺(沸騰ワード見るか…)
祖母「ふへへ(視聴中)」
俺(視聴中)
祖母「ふぁ(視聴中)」
俺(視聴中)
祖母「へ〜(視聴中)」
俺(視聴中)
祖母「あべ!」
俺「え?」
祖母「金曜は沸騰ワードの日やないか?」
俺「これ」

 

*

 

俺「あー俺スパ…インドカレーたべるわ」
祖母「ばぁも味見するわ」
俺「一人分しかないよ」
祖母「食べるわ」
俺「辛いよ」
祖母「食べる」

…

俺「どう?」
祖母「辛い」
俺「うまい?」
祖母「濃いわ」
俺(作り甲斐ないわ…)

 

*

 

祖母「ばぁは日曜はね、お宝鑑定するやつ見るよ」
私「何度も聞いた」
祖母「そのあとはね…なんや…」
私(来た)
祖母「そこまで…」
私(お…!)
祖母「そこまで…なんや」
私(いけ…!)
祖母「そこまで言っちゃえ」
私「違うで」
祖母「あべ」
私「なんやっけ?」
祖母「…いんかい」
私「え?」
祖母「しゅいんかい」
私「しゅいんかい?」
祖母「そこまで言っちゃえしゅいんかい」
私「そこまで言って委員会」
祖母「そうやか」

 

*

 

私「ベトナム大使さんとの写真」
祖母「どれどれ」
私「…」
祖母「たけるどっちや?」
私「左やろ!!」
祖母「東洋人は似てるねぇ」
私「くくりが大きいって!」

 

*

 

私「あ、明日眼科行くわ」
祖母「視力が戻れば万々歳や」
私「いやもう戻ってるわ」
祖母「そうか、よかった」
私「うん」
祖母「ばぁはもう泣いていたよ」
私「うそつけー」

それは嘘だわ

 

*

 

祖母のリハビリ送迎中

私「おばあちゃん」
祖母「なん?」
私「ここって昔うそやま言うたんやろ?」
祖母「なんち?」
私「うそやま」
祖母「はぁ!?」
私「うそやま!」
祖母「へぇ!?」
私「うそやまー!」
祖母「つぼやま?」
私「うーそーやーまー!」
祖母「つぼやまか!?」
私「うそやまや!!」
祖母「ないよ!」
私「あったわ!」
祖母「聞いたことない!」
私「お母さん言うとったわ!ぬんぎどころのうそやま(方言で『怖いところ』やろ、このへん!もう過ぎとるけど!」
祖母「昔交通事故あってねぇ、ばあちゃん怖くて西原から回って帰ったよ」
私「それがうそやまやろ?」
祖母「ないよ」
私「いやぜったいあるて」
祖母「ここは『うそやま』や言うてねぇ」
私「それや!!」
祖母「へぇ!?」
私「ずっとうそやま言うとるやろ!!」
祖母「へへっ、つぼやまや聞こえとったわ」
私「思い込むのやめて」
祖母「お母さんの間違いやな」
私「おばあちゃんの聞き間違いや」
祖母「ばあの聞き間違いやな」
私「そうや。もう…」

 

*

 

祖母「たける」
私「はいはい」
祖母「ふしぎなことなんやけどね…」
私(なんやまさか心霊の類の話か?)
祖母「ネズミが…」
私「ネズミが…」
祖母「罠を動かすのよ…」
私「そういうこともあるやろ…」
祖母「賢いわ…」
私「まぁ我々ももともとネズミやし…」

 

*

 

祖母「たけるはいつ家で仕事できるんかね」
私「9月の工事のあとやな」
祖母「なにか線を引くんか」
私「うーん、サンサンテレビ(地元ケーブルテレビ)の線を利用するらしいけど詳しいことは…」
ここで祖母、屁をこく。
祖母「目に見えないなにかがあるんやねぇ…」
私(インターネットと屁とかけた?)

 

*

 

祖母「たけるが持ってきた扇風機きれいにしといたよ」
私「おぉ、ありがとう」
祖母「綿棒で」
私「綿棒で!?」

道理できれいになってない訳だ

 

*

 

祖母「たけるクローゼット使ってええよ」
俺「あ、うん」
祖母「今日じいちゃんの服処分したわ」
俺「えー」
祖母「あんたに便宜図らな」
俺「そこまでせんでも」
祖母「じいちゃんのこと思い出したわ」
俺「残しといてもよかったのに」
祖母「うちはよく夢でうなされたんやけど、じいちゃん最後に夢見せんから安心して寝ろよ言うてな」
俺「その話5回は聞いた」
祖母「3着残してるからたける着るか?」
俺「身長ぜんぜん違うから着れない」

 

*

 

祖母「ばぁは日曜あれ楽しみなんや」
俺「?」
祖母「なんでも言っちゃえ」
俺「そこまで言って委員会!」
祖母「そこまで言っちゃえ」
俺「委員会!」
祖母「ばぁはあれ楽しみなんや」
俺「5回は聞いた」

 

*

 

私 (南海日日新聞を読んでる)
祖母「島サバク…なんやそれ」
私 「え?いや島サバクリ…って、あ、そうかこれか」
祖母「サバクといえばあれやろ、ラクダが歩いてる…」
私 「違う、これ、サバクリや」
祖母「サバクリ?」
私 「あー方言」
祖母「そんなん知らん」
私 「あー奄美大島の方言!」

結論:奄美は広い

 

*

 

祖「ばぁだけど」
俺「はい」
祖「携帯をお風呂に入れてしまってね」
俺「はい」
祖「きん…きゅう…アラートっちゅうのが鳴り止まない」
俺(なんそれ)
祖「どうしたら止まるかね」
俺「今黒電話使ってるの?」
祖「うん」
俺「とりあえず電源ボタン長押し、5秒くらい」
祖「それで止まるかね」
俺「電源切れるからとりあえず止まる、はず」
祖「分かった、じゃあ電話切るね」
俺「いや実際止まったか教…」
祖(ブツッ)
俺(えー)

 

*

 

祖母に頼まれ病院送迎中

俺「もう春やな」
祖「都会はまだ冬やわ」
俺「都会てか本土な」
祖「新潟はまだ寒い」 
俺「あぁ…お父さん新潟(出身)やけど結婚するとき何か思った?」
祖「お母さんとお父さんはもともと同じアパートでな」
俺(それは知ってる)
祖「お父さんが家賃払うときにお母さんが来て、銀行に勤めてたから大家さんに粗品渡したら、お父さんが自分もほしいって言ったんよ。それがはじまりや」
俺「へ~!」
祖「でも新潟って聞いて心配してな」
俺(なんでやねん)
祖「占ってもらった」
俺「ユタに!?」
祖「そうや」
俺「んで?」
祖「家柄がいいから心配ないって」
俺「ふ~ん」

ユタが俺の出生に関わっていたとは…

 

*

 

俺「郵便取りに来たー」
祖母「あぁ、たける、今電話しようと思ったんや」
俺「なんで」
祖母「今日はばぁちゃん(曾祖母)のたちびや」
俺「たちび」
祖母「ばぁちゃんの命日をたちびーいうねん」
俺「へぇ」
祖母「夕方来るやろ?」
俺「知らんて、だからそういうの前以て言うてや」
祖母「言うたわ!」
俺「日付言うてないんちゃう」
祖母「言った」
俺「(言ったもん勝ちやんけ…)」
祖母「たけるはばぁより(物覚えが)悪い」
俺「 そ れ は な い (ちょいギレ)」

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