ベトナム人は行列に並ぶことが嫌い、というよりそもそもそんな文化がないと聞きます。にも関わらず、時折見掛ける行列。それも決まって同じような建物に。一体どういうことかなーと調べていくと、ベトナムらしい背景が分かりました。
ライター:ネルソン水嶋
公開日:2015/09/14
ベトナム人は行列をつくらない、と聞いたことがあります。
確かに、お店に並んでいる光景というものをほとんど見たことがない。
そもそも外食文化が根付いているので、お店を選ばなければ待たされることがないんですよね。
と、待てよ、デパートのフードコートではちょっとくらい見掛けるかも。
所得において中間層以上のベトナム人は並ぶ?
もしかしたら選択の余地の問題かもしれません。
外のお店であればバイクや車から降りる前に分かるから、並ばない。
デパート内のお店であれば他に移動できないから、並ばざるを得ない。
そんなベトナムの行列事情(何じゃそら)ですが、冒頭の写真のような光景を見たことはないでしょうか。
この建物を取り囲んでいる光景、何だと思います?
警察署を囲む日雇い労働者たち…ではありません。
この人達は、お父さん!
実はこの建物は小学校で、子どもたちの送り迎えに来ているんですね~。
バイクが多いところは、公立に通わせる家庭の事情を如実に顕していると思います。
ベトナムでは自動車の税率が100%(つまり倍額)、つまり買える家庭はお金持ち。
そうした家庭は子どもをインターナショナルスクールに通わせる傾向があるみたいです。
いずれにせよ送り迎えがするというところは同じで、過保護なくらいに溺愛しますからね。
カフェなどでも騒いだり暴れたりしている子どもに注意しないので、これはこれで将来が不安だけど。
そのあたり、ベトナム人も事業家の人達もよく分かっていて、最近は教育関係のビジネスが熱いらしい。
個人的には、教育って国が率先して手を入れないといけない分野だと思うんですけどね。
外からノウハウを取り入れることは良いことだけど、日本以上に貧富の格差が教育にそのまま反映される。
詳細に調べた上で書いている訳ではないので、すでにいろいろとやっていたりするのかな。
ところで今気付いたけど、この写真の撮影時間って11時前なんですよ。
昼食は家族と取るのかな、それともたまたまそういう日だったのか。
あ、日本に比べて朝が早いらしいから、低学年の授業が終わっただけかもしれないな。