現地に住む日本人ですら、レンタカーの情報を持っている人って少ない気がします。あるのは知ってるけど、ベトナム語で連絡取るのは大変…。日本人(日本語が話せる)担当者がいるということは本当に有り難いですね。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/07/10
現地に住む日本人ですら、レンタカーの情報を持っている人って少ない気がします。あるのは知ってるけど、ベトナム語で連絡取るのは大変…。日本人(日本語が話せる)担当者がいるということは本当に有り難いですね。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/07/10
つなぎっていいですよね!
工事現場などで着込むつなぎ、アメリカでつなぎが誕生した頃はファスナーがなく、横着な作業者は股間の部分を破って用を足していたそうです嘘です。
前回、SoltecTradingのレンタカーを利用し、1時間半ほどかけてSoltec Vietnamの工場へ。
今回は、その工場の内部に潜入(いわゆる見学)します。
Soltec Vietnamの事業は、一言で言い表わせば「工場の中身をつくる工場」。
水処理設備、コンベア設備、製鉄設備、ゴミ処理設備、各種タンク、数えると枚挙にいとまがないほどあらゆる工場設備を製造しています。
取引先は、ベトナム国内外共に幅広く、皆さんが御存知の企業も数多くあります。
以前に一度、ロッテの工場を見学したことがありましたが、つくる対象が「お菓子」と「工場」では全く設備が異なることでしょう。
いや~楽しみです。
***
梶並さん「Soltec Vietnamです!」
こ、
ここが!
Soltec Vietnam…!!(ゴクリ)
正面玄関の脇には、全社員の写真が掲示されています。
ちょっとだけオフィスにお邪魔。皆さん、集中していらっしゃいますね。
デスクの上に、「ARIGATOU」という冊子を発見。
なんとこちら、Soltec Vietnamの社内報なんだそう。
隔月に一度のペースで社内向けに発行しているのだとか。
道中、ファーに喜んだりと用を足したりと散々ふざけてきた私ですが…
ここからは安全第一!真面目な表情(無表情)で挑みます。
それにしても、つなぎにカメラというのも何とも異様だね。
Sang君も、渋めの表情でつなぎとヘルメットに身を包む。
アップすると求めてもないのに何故かキリッとした顔になる…が、
足!足がサンダルのままやがな!!
タンスの角どころちゃうで、鉄骨の角に小指を持ってかれてまうで!
慌てて履き替えて、いざ工場へ…と思ったら!
行く手を阻む謎の男達!!
社員1「ククク…工場見学だと!?」
社員2「これだから素人はなっちゃいねぇ!」
社員3「俺達が本当の工場見学ってやつを思い知らせてやるぜ!」
ネルソン「く、くそー舐めやがって!工場王に俺はなる!!」
もちろん、このようなやり取りは一切ありませんでした。
目次 [hide]
広い…広ーい!
梶並さん「工場内部では、それぞれの持ち場で作業員が製造を行なっております」
梶並さん「パイプの塗装、」
梶並さん「こちらも同じく塗装ですね、」
梶並さん「ここはショットブラストルームですね、鋼材の表面処理を行う所です」
梶並さん「彼は弊社唯一のインド人社員、Anilです。彼女がベトナム人で、一緒に付いて行く形でベトナムにやってきました」
ネルソン「ふむふむ、なるほど、めっちゃ歯が白くて美しい!!」
梶並さん「工場とオフィスをつなぐ連絡室へ行きましょう」
梶並さん「彼女はNhanさん、敷地内でバナナを育ててるんですよ」
ネルソン「バナナを?育ててる??」
梶並さん「貰ってもいいそうです」
ネルソン「あ、じゃあお言葉に甘えて…」
ガバッ
Nhan 「それはまだ青いがな!こっち選びなはれ!!」
ネルソン「ひいいぃぃ!す、すすすすいません!!」
梶並さん「弊社では12時から昼食の時間です、一緒に食べましょう」
ネルソン「OK roi!」
ネルソン「ごちそうさま!」
梶並さん「早!!」
ネルソン「食べるのに夢中で写真撮ってなかったからね…」
梶並さん「え、何の話ですか?」
ネルソン「昼休憩中にインタビューできます?」
梶並さん「大丈夫だと思いますよー、行ってみましょう」
ネルソン「!」
ネルソン「何コレ…」
ネルソン「ものっっっそい姿勢で電話してる!こんなの荒木飛呂彦だって描かないよ!」
ネルソン「うわぁ!人が…」
梶並さん「寝てますね…今は昼休みなので、基本的にみんな寝ています」
そう、ベトナムの現地法人で働いたことがある方は御存知かもしれませんが、ベトナム人にとって昼寝は文化と言っていいほど、昼食後に必ず睡眠を取るのです。会社によっては昼寝込みで2時間の昼休憩時間を取っているほど。
その様子は、
さながらドラクエに登場してくる、
ラリホーマ(相手を眠らせる魔法)をかけられたよう。
そんな中、輪になって談笑しているグループがいました。例外もあるもんだ。
まずはこちらのVuさん。
ネルソン「お仕事は楽しいですか?」
「楽しいっすね」
ネルソン「反対に辛い時は?」
「特に無いね、分からなければ教えてもらうし」
ネルソン「そうですか、ところでこの親会社は日本にある訳だけど…日本に行ってみたいと思う?」
「思わないっすね」
ネルソン「あ、うん」
お次はこちらのNhuongさん。
ネルソン「お仕事は楽しいですか?」
「楽しいね!」
ネルソン「反対に辛い時は?」
「んー、時々難しいかな」
ネルソン「そうなんだ、ちなみに彼女っているの?」
全員 「こいつあれだぜ、Nhanと付き合ってるんだぜ!」
「お?あ?てめぇ、そんなんじゃねーよ!」
全員 「ヒューヒュー!」
ネルソン「楽しそうだなぁ…」
梶並さん「Soltec Vietnamの敷地内には、社員の遊び場としてフットサルコートもあります!」
ネルソン「お!おぉー!!」
ネルソン「…誰もいないね。」
梶並さん「今日は暑いくらい晴れているので、みんな出てこないみたいですね。」
という訳で後日用意してもらった、就業後の試合風景の写真がこちら。
ハッスル!ハッスル!
左の男性はさきほどご登場いただいた社員1ことPhucさんですね。
そして、眩いほどの若さに目を細める工場長。
梶並さん「社長の薛(そる)が戻られたので、インタビューされますか?」
ネルソン「是非!」
実は、こちらの薛社長、プライベートでも仲良くさせていただいています。
今回の記事のお話も、薛さんの図らいあってのものでした。
それではどうぞ。
***
―Soltec Vietnamの創業時期について教えてください。
薛社長「ソルテックベトナムは2010年の9月17日に会社登記されました。登記当時は日本人スタッフの駐在は0でベトナム人のスタッフが1名在籍しているという状況でした。私ともう1名の日本人スタッフが駐在を始めたのが、2011年1月からで、初めての仕事が同年2月といった状況でした。6月に工場が竣工し、本格的に稼働し始めたというのが創業時期のサマリーになります。」
―Soltec Vietnamの事業内容について教えてください。
薛社長「弊社の経営理念は「ベトナムから世界に誇れるプラント設備を提供します」。プ ラント設備製作、据付・配管・電気工事業。といってもイメージしにくいですよね?簡単にいうと工場の生産設備を作ったり、現地で動くように設置工事をした りします。製作でいうと大きなものであれば数百トン(ネルソンで言うと数千人の重さ)、工事でいうと、数千トン(ネルソンで言うと数万人の重さ)のものま で対応します。設備は重化学工業向けのものが中心とります。ただ、できるだけお客様のお役に立ちたいということで、小さなジグや設備の製作や一日で終わる ような改修工事などももちろん対応させて頂いております。ローカル系の会社でありがちな低い品質や納期遅れ、対応の悪さなどは全く感じさせないのが弊社事業の特徴です。詳しくは弊社ホームページ(http://soltecvn.com)をご覧ください。」
―社長としての仕事内容にはどのようなものがありますか。
薛社長「主にゴルフですね。週5ゴルフですね(嘘です。がベトナム人の社長だと本当にそういう人もいるようでびっくりです。)これはソルテックベトナムに限ったことではないですが、決めること、人を育てること、必要なお金を調達することが経営者の役目だと思っています。決 めること、色んな決議事項をできるだけ迅速に決めるようにしています。そのためには決議議案をあげてくる人の性格や能力、議案についての判断ポイントの把 握、様々な経営者からのインプット(話、本、映像等)による決断の引き出しの多さなどを意識しています。365日何をしていても会社のことを考えるのが社 長の仕事ですかね。例えば、ディズニーランドにいってサービスレベルの高さを感じたら、その背景をできるだけ考えて自社に生かせないか?など遊びと仕事に線引きしないことが重要かなと思っています。人を育てること、これは本当に難しい。まず育つ素養の人を探す。仲間になってもらうことが簡単ではないんです。ソルテックベトナムの仕事であればなおさら派 手な領域ではないですし、まだまだベンチャー企業ですから。またそういった人(トップライン)とそうでない人(ボトムライン)の両方を育成していく必要が ある。これは本当に永遠のテーマだと思います。今の段階で言うとボトムラインの人材は、会社に対してのローヤリティ形成と、就業意識改善を創業以来最大のテーマにしています。ここがおろそかになっているのにいくらスキルを教え込んでも全く意味がないと考えています。トップライン人材は積極的に任せるということでしょうか。新入社員だろうが、インターンだろうが任せる。立場によって人が作られるという面は間違いなくありますから。任せた後にできるだけサポートする。とはいえ、これについては時間の制約、人材の制約もあるのでなかなか思ったようには行かないですね。必要なお金の調達はできるだけ迅速に回収できるように注意し、できるだけ支払いを回収の後にできるように心がける。また投資等必要なキャッシュを親会社を通 じて調達したりなどでしょうか。これについては、独立系でない(日本に親会社がある)分かなり楽をさせてもらっているかなと思っています。まだまだ不勉強です。といいつつも、ベンチャーなので社長以外の仕事もたくさんします。営業であったり、トラブルシューティングだったり、まだまだなんでも屋さんですよ。できるだけ早く社長業に集中したいですね。365日人材募集をしているので、我こそはという売り込み大歓迎ですよ。」
―ベトナム人社員のマネジメントで配慮していることはありますか。また、それはどのようなことですか。
薛社長「ありますよ。というか何人の社員であっても配慮しています。日本人以外のマネジメントという意味なら、違う文化圏で育ってきた方だということを常に意識することですね。理解されなくて当たり前。それを理解してもらうためにできることはやりつくすということです。例えば私で言えば、関西圏の文化を理解してもらうために一日ひとぼけすることを心がけています(良識ある人なら分かると思いますが、嘘ですよ)取 組で言えば、毎朝の朝礼、ラジオ体操、掃除、朝礼でのメッセージ、月に一度のバーベキュー、2ヶ月に一度の社内報発行、3ヶ月に一度のキックオフ、そこで の実績共有、戦略共有、表彰など、そんな感じですね。どれが効果があるなんてことは分からないですよ。分からないから可能なだけやろうということです。全従業員に対しては世界一元評価、情報の開示などを心がけています。個々人が覚えているかどうかは知りませんが、全従業員に業績のサマリーは開示していますよ。例 えば、うちの新卒日本人(弊社でのインターン経験があるなどすると別ですが)の給与は1000USDです。ベトナム人の3~4倍ですね。日本語をネイティ ブで話せるという能力を生かしてもらえるという前提で、新卒の期待値で考えると1000USD程度が妥当だと思っています。それが世界一元評価ということ です。その代わり、何人であれ何歳であれ、男であれ、女であれ、おかまであれ、等しく登用しますよ。インターン経験等を通じて新卒マネージャー、役員ぜひ出てきてほしいですね。うちの最年少マネージャーはちなみにインド人ですよ。26だったかな。」
―これからベトナムへの進出を考えている企業に対してアドバイスをください。
薛社長「路上でべとめしを食べて下さい。(これはほんとに。視野が広がると思います。その人の生活を体感しないと分からないものがあります。)私のような若輩者がいうのがおこがましいですが、自己経験からいえば、ジャッジのスピードを日本の5倍にして下さい。ということでしょうか?調査している間に、環境の変化が来てしまうので、さっさとジャッジをした方がいいと思います。やるかやらないかを決めたら後は結構早いと思うので。迷ったら「やる」でいいと思います。」
***
うーぬ、唸ってしまった。
私もこうしてサイトを本業にしたい人間としては、事業を広げていけるように法人化する必要があって、そうすると展開次第では社員を抱える社長になる訳です。
その時にどういうことを考えるべきなのか、度々想像しているんですが、特に「迅速に決める」ということに激しく納得しました。そうですよね、社長は人体で言えば脳の更に命令系統なのだから、スポーツ選手が反射神経を磨くが如く、会社がスムーズに動くには命令系統が悩んでいる訳にはいかないですね。
こういうインタビュー、とてもタメになるなぁ。今後もやろうかなぁ。
やってほしいという人は「いいね!」を押しといてください。
ところで、ここまで書いておいてなんですが、「実際の質問は後でメールする」ということで撮影現場では、
薛社長 「ユートピアはやっぱ親子丼が一番美味いやろ」
ネルソン「それは確かにあると思います、しかし豚丼もなかなか…」
という、ホーチミンにある某カフェのどのメニューが美味いかという話をしていました(ガチで)。
あ、江渕さん、名前を出したんだから、今度何かおごってくださいよ。
さて、楽しかった工場見学も終え、一同帰路につきます。
出会いがあれば、別れも付きもの…。
ネルソン「Khanhさん、無事に僕らを送り届けてくれて有難う…」
Khanh 「いいってことよ。それにアンタのためじゃねぇ、それが俺の仕事だからな…」
ネルソン「コノヤロウ!」
ガバッ
ネルソン「素直に寂しいって言えばいいんだよ!」
Khanh 「うっ…ひぐっ……ぶええぇぇぇ!!」
ネルソン「じゃあ最後に!」
Khanh 「お互いのメガネ(サングラス)を交換して!」
ネルソン&Khanh「はい、チーズ!」
ネルソン「でも俺ら、あんまり話してないよね?」
Khanh 「そうだね、そもそも俺、アンタの名前知らねぇよ」
ネルソン「ネルソンです」
Khanh 「ウィルソン?」
ネルソン「ネルソンです」
Khanh 「あ、そう、ふーん…」
***
前編・後編と、ご覧になっていただき有難うございました。
SoltecTradingのレンタカー事業のPR、これにてお終いです。
Khanhさんは担当の一人なので必ずしも運転手として付いてくるか分かりませんが、もし彼と出会えた場合は最後にメガネの交換をしてあげてください(きっと迷惑です)。今回利用したSoltecTradingさんでは、視察ツアー、通勤、観光など、様々な用途に利用可能な運転手付きレンタカーサービスを行なっています。
こちら、担当者の方からのメッセージです。
***
弊社は、日本人とベトナム人の管理体制で運営をしております。
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※車種によっては対応できない場合もございます。
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HPはこちら、関心のある方は是非!