料理はすごく美味しかったんですが、オープニングセレモニーに歌舞伎役者(合ってるのか?)が登場した時は、驚愕しました。確かに日本らしいっちゃ日本らしいけど、純度が高い。ベトナム初の歌舞伎じゃないか?
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/09/30
料理はすごく美味しかったんですが、オープニングセレモニーに歌舞伎役者(合ってるのか?)が登場した時は、驚愕しました。確かに日本らしいっちゃ日本らしいけど、純度が高い。ベトナム初の歌舞伎じゃないか?
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/09/30
十五夜っていいですよね!
「I love you」を「月が綺麗ですね」と翻訳したのは人物は夏目漱石ですが、意図はともかくその言葉を初めて使った人物は紫式部だと言われています嘘です。
ある日、ベトナムの友達(略してベッ友)の西村さんからこんなお誘いが。
西村さん「ビンズン省の日本食店のオープニングセレモニーに行きませんか?(料理はタダです)」
ネルソン「いいですね、行きましょう!(料理がタダなら)」
と、メディア枠ということでホーチミン市からビンズン省へ行ってまいりました。
ビンズン省と言えば、以前にビンズンFCと川崎フロンターレの交流試合で行った以来ですね。
何せパーチーですから、レンタカーに乗れるギリギリの総勢14人で向かいます。
他にもメディア関係の方や、職場や顧客の職場がビンズン省である方々がいらっしゃいました。
それにしても皆さん、服装の色が黒いです。完全に葬式にしか見えません。
ちなみに初めての方が多かったので集合時に名刺交換を行ったのですが、
Aさん 「今日はパーティっていうかネルソンさんに会いに来ました!」
っていう人がいました。
いや、それ言っちゃダメだろ、ていうか俺も書いちゃダメなんだけど。
なんでも初期の頃からべとまるを読んでくれているそうで、感謝しきり。
ただ、「あの砂浜を走ったのは何だったの?ネルソンさんは書いてなんぼでしょ?」とダメ出しを喰らう。
知るか。
はい、車に乗り込んでおよそ一時間。
街、空き地、街、空き地を繰り返し、
都市開発地区にやってまいりました。
そう、ビンズン省って、めっちゃ都市開発してるんです。
以 前のサッカー交流試合のスポンサーはBECA MEXと東急だったのですが、これら二社は現在共同でビンズン省の都市開発を進めております。今回の会場となる日本食店もその流れに汲みするものであり、 これから発展するであろうビンズン省の都市開発地区に生まれた日本食レストランの第一号なのです。
この通り、ガツガツ建物をおっ建てています。
なんか、
すげー。
住居らしいものもいくつか建っているようです。
中身を確認することは出来ませんが、今はまだそれほど人が入っていないかと思われます。
絶賛まちづくり中、先行投資祭りなのです。
そして…
到着しました、十五夜迎賓館です。
“15 nights is Japanese legend”…だと……!?(そうなるの?)
正面玄関にはたくさんのお祝いの花がありました。
うわっ…日本刀の魚拓!?高そー。
写り込んでいる女性は友人なのですが、べとまるに載せてもいいか確認を取ったところ「独身で、趣味は料理と裁縫。休日はシロツメクサで花冠作ってます。」という情報もくっついて返事が送られてきたのでついでに書いときます。連絡を取りたい人は私にメッセージください、完全に無視します。
浴衣姿のスタッフさんの間を通り抜け…
オープニングセレモニーの会場に到着。
ちょっと後ろを覗くとえらいのどかです。
ここが都市になるなんて、ホーチミン市とは全然別物になるんだろうなー。
天井を仰ぎながら開始を待つ。
待つ。
待つ。
待…
ドンドコドコドコ…
!?
なんと和太鼓の演奏者を日本から呼んでの開演です。
なお、くれぐれも私の擬音のセンスには触れないようにしましょう。
オッ!
ハッ!
ヨッ!
朝の挨拶ではありません、掛け声です。ジャパニーズカルチャーに盛大な拍手が送られます。
そして、十五夜迎賓館のオーナー・佐藤さんとBECA MEX会長の挨拶と記念品の贈呈を終え、
テープカット!
ちなみにバックボードをよく見ると分かりますが、このイベント(オープニングセレモニー)は三日間に渡って行われています。で、この日が二日目です。三日間分のテープを用意しているのか何気に気になった。
ほいならそろそろお食事食べられるのかしら…と期待すると、
MC「それではこのあと、日本踊りをご覧になっていただきます。」
日本踊り!?
なんだそれは、初めて聞くぞ。
あれかな、日舞とかやるってことかな…。
すると再び和太鼓の演奏者の皆さんが登場。
ドコドコドコ…オッ!
ドコドコドコ…ハッ!
ドコドコドコ…ヨッ!
もしかして、これがずっと続くんだろうか。
ベトナム人の日本への理解に基づくオペレーションだと有り得ることだぞ。
と思ったら…
ざわ…
ざわざわ……
なんか後ろが騒がしい………?
!?
!!!?
こっ…!
これが何かと問われれば…!!
確かに『日本踊り』…なのかも知れない……!!!
ていうかガチの人だよ!!
日本からガチの人連れて来ちゃったよ!!!!
ベトナム人「写メ写メ」
日本人 「写メ写メ」
すごいです、日本踊り。
会場が一体感に包まれています。
ガチの人、それからも無言でぴょんぴょん飛び跳ねます。
え!
お酒!?
今配るの!!?
被ってるで!!!?
被ってるって!!!!!
プロを見た。
プロを見ました。
その後は、
モッ、ハイ、バー…ヨー!(乾杯!)
そしてそれぞれの客席に案内されて遂にお食事です。
ちなみにこの時に社名を呼ばれるのですが、「べとまる様」という響きが甘美でした。
なりたいなぁ!法人格!!
十五夜迎賓館は、和牛を使った焼き肉・すき焼き・しゃぶしゃぶがメインのお店です。
ベトナムでは鶏と豚は美味しいのですが、牛は水牛が多いため日本人的に美味しくありません。
なので、このような和牛が食べられる機会があるというのは非常に非常に、非常〜に嬉しいのです。
他にも新鮮な海鮮物を頂ける刺し身や、野菜の煮付けなどがありました。
美味しゅうございました。
ちなみに、いつもの撮り方と違うね?と思った方はべとまるの読み過ぎです。
***
行 きと帰りの車の中からこの開発地区の風景を見ていたのですが、ビンズン省の都市開発はまだまだ手を入れる余地があるようで、ましてや工期が遅れることも珍 しくも何とも無いと言われるベトナムですから、今後ホーチミン市レベルの都市まで発展するには10年20年は掛かるでしょう(ホーチミン市レベルです よ?)。つまり、きっと今この段階でのオープンは体力勝負になってくるんだろうなぁと思いました。
しかし、大型ビルの建設 が進んでいる様子を見ていると、「あぁ、マジで街作ってんだな」と。90年代初頭からホーチミン市にいた人の話で、「ベトナム人に土地を買わないかと持ち 掛けられて断ったが、あの時買っていれば十倍百倍になったろうなぁ」というエピソードがありました。もしかしたら今、このビンズン省の都市開発地区こそが そうなのかもしれませんね(既に東急とBECA MEXが占めているんだろうけど)。
ビンズン省の都市開発地区となるとまだ限定的かもしれませんが、お近くにお立ち寄りの方は是非。
***
十五夜迎賓館
住所 :Kim Dong St., Hoa Phu Ward, Thu Dau Mot, Binh Duong Province
電話 :06502220950
営業時間:11:00~22:00(L.O.21:00)