日本では幽霊を信じる人と信じない人で分かれますが、もしかしたらベトナムはそれ以上に信じているかも。ハノイ市民なら老若男女が知っている、都会のど真ん中にある超有名心霊スポットへ行って来ました(門まで)。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/04/12
日本では幽霊を信じる人と信じない人で分かれますが、もしかしたらベトナムはそれ以上に信じているかも。ハノイ市民なら老若男女が知っている、都会のど真ん中にある超有名心霊スポットへ行って来ました(門まで)。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/04/12
幽霊っていいですよね!
幽霊は脳が見せる現象だという説もありますが、最近では特に心霊現象の時に活発になる「幽霊脳」の存在が明らかになっているそうです嘘です。
と、夢もロマンも無いことを言いましたけれど今回は幽霊の話です。
皆さんは、「Kim Ma 300」という言葉をお聞きになったことはあるでしょうか。
「Kim Ma 300」とは、通り名と番地の組み合わせ。
つまり、「Kim Ma通りの300番地」ということです。
しかしこの単語、ただの住所を示すものではありません。
それもその通り、ここにある建物は、ハノイで最も有名な心霊スポット。
試しにGoogleで画像検索してみると、妙にホラーテイストの画像ばかりが出てきます。
元は政府系の建物だと言われていますが、今では廃墟。
とはいえかなり立地条件が良いために何度か取り壊しが試みられたそうですが、
その度に関係者が死んでいるそうなのです…。
と、資料を洗った訳ではないですが、ハノイに住んでいる日本人もベトナム人も周知の事実らしい。
さて、そんな訳で、
来た。
むむ…。
感じますね~、邪気を感じますね~。
ネルソン「ここなんだよね?Minhさん」
Minhさん「あ、はい…」
ハノイ在住のべとまる読者、Minhさんにも同行してもらっています(顔出しはNG)。
正面玄関から湧き出す廃墟感…て、バ、バイク??
アレッ!
人影がッ…ギャ~~!!
Minhさん「ここ、心霊スポットじゃないですよ」
ネルソン「え?」
ネルソン「今何つった!?」
Minhさん「ここはリビア大使館です」
ネルソン「心霊スポットって言わなかったっけ?」
Minhさん「いいえ、リビア大使館と言いました…心霊スポットはあっちです」
ネルソン「あっち!?」
ネルソン「俺!?」
Minhさん「意味が分かりません」
そもそもここ、298Bでした。
オイオイ!早速呪いってやつかよオイ!!(違うよ)
建物から出てきた人影も、きちんと実体を持ったおっさんでした。
実体を持ったおっさん、声を大にして叫んでみたい言葉であるけどどうでもいい。
という訳でバイクで10秒ほど走り…ここが!
マジもんの心霊スポット、Kim Ma 300…!!
奥行きがあり、先へ進むほど光が届きません。
その先の扉は冥界への入口か。
先ほどの建物と違って明らかに貫禄があります。
ちょっと見辛いですが、複雑な建築構造もミステリー。
冥界への入口をクローズアップ。
ゴゴゴゴゴ…という効果音が似合いそうだ。
ネルソン「うーん、どうしても昼だと雰囲気が出ないなぁ」
Minhさん「夜に来たらどうですか?」
ネルソン「いや、でも、夜は先約が…ハノイの83会(1983年生まれの会)で飲み会があるのよ」
なので…
終わってから連れて来た。
いや、まさか、ほぼ全員が初対面にも関わらず心霊スポットに付き合ってくれるとは思わんかった。
ありがとう、君たちはとてもいい人です!ハノイ83会万歳!!
ちなみに内二名は霊感があるとのことで、既に「いるいる」と騒いでおります。え、いるの?
昼に比べて「ゴゴゴゴ…」感が圧倒的です。
そして、壁面がうまいこと紫色に光っているのも謎です。
冥界への入口も、
今なら1ノックでニュッと手が出てグッと引きずり込まれそう。
Mさん「心霊といえばさ、私が中国で日本語教師をしていた時にポルターガイストが…」
みんな「ちょっ…やめろよ!」
こういう場所に来ると盛り上がっちゃうよね!
ゴリさん「あっ、いや、ちょっと待って!」
彼はゴリさん、霊感があるとのこと。あと本名ではないです。
名前の由来は分からないけど、霊感持ちのゴリラってすげーな(すみません)。
ゴリさん「ここヤバイ!」
ネルソン「お!?」
ゴリさん「この延長線上に何かいる!」
ネルソン「う!?」
ゴリさん「あ、もう大丈夫みたい。なくなった」
ネルソン「あ!?」
一瞬の内に、何かが出現して何かが消滅したそうです。
とりあえず、霊感というものは、直線状に発せられるものらしい。
敷地内に侵入する訳にもいかないので(ましてや外国人が)、外側から写真を撮ります。
それで心霊写真が撮れれば儲けものです。
カシャ!
カシャ!
カシャ!
オーブ…!?
カシャ!
オーブ…!?
カシャ!
オーブ…!?
と期待させてしまってアレですが、もう微妙すぎてね。どうなんでしょうね。
何しろ雨が降ってたからなぁ。
が、ここでさっきから「眉間が痒い、霊がいる」と連呼していたN氏が何かを発見!
N氏 「ちょっと待って…」
みんな 「え、なになに?」
N氏 「あのドア…」
みんな 「ドア?」
N氏 「ドア!」
N氏 「さっきまで!」
N氏 「閉まってたよね!?」
みんな 「えっ…」
こ、こ、これは一大事!一同顔面蒼白!!
N氏の言うことが事実なら、間違いなく心霊現象である!!
みんな 「あばばばばば」
ネルソン「おっ、おちっ、落ち着くんだだだ!昼にっ、写真をっ、撮ってある!分かる俺!」
その後、夜の早いハノイでも遅くまで開いている数少ないバー・「The Red Door」へ。
清め塩を、
振り被って、
振り被って、
いざ確認作業へ。
みんな 「おぉ…オーブっぽいの写ってるね……」
みんな 「でも水滴じゃないの?雨降ってたし…」
みんな 「あ、これ問題の昼のドア…」
みんな「開いてるじゃねーか!」
終わりです。
N氏は罰として一晩中Kim Ma 300前に立ってなさい。
ちなみに、Kim ma 300の噂はマジだよ。
撮影している最中も、通りすがりの若者なんかがちょろちょろ敷地内を見てました。