ベトナム観光にマニアックを求めると必ずここに辿り着きます、別名・狂ったディズニーランド。世界の奇天烈な場所や建造物を集めた写真集「奇界遺産」の表紙も飾っている。今回は謎コンセプトのアトラクションを紹介!
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/11/12
ベトナム観光にマニアックを求めると必ずここに辿り着きます、別名・狂ったディズニーランド。世界の奇天烈な場所や建造物を集めた写真集「奇界遺産」の表紙も飾っている。今回は謎コンセプトのアトラクションを紹介!
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/11/12
アトラクションっていいですよね!
『出し物』を意味するアトラクション、この言葉は江戸時代初期から日本で使われており、平賀源内などが興行を行う際にはよく好んで『あとらくそん』と呼んでいたそうです嘘です。
さて、スイティエン公園の第二弾(第一弾はこちら)。
園内イカレたオブジェに目が行きがちですが、お金を払えば真っ当に楽しめる施設も多数あります。
どれも10,000ドン(およそ47円)から40,000ドン(およそ190円)程度とお値打価格なので、ひっきりなしに現れるオブジェに食傷気味になった頃に箸休め感覚で入ってみるとよいでしょう。
まずはこの、lâu đài tuyết(雪の城)と書かれた施設に入ってみます。
あ、靴脱ぐの?
お、着換えるの?
バックパックを背負っているのでお婆ちゃんみたいに。
いくつかの扉を抜けて…
雪の国〜!…いや、せまっ!!これだけっ!?
寒いんだろうなぁと思っていたけど、この狭さは想像してなかったよ!
この先に新たな部屋があると思うことなかれ、無いんで。
でも折角なので滑るぜ!
↑来年の2月には30歳になります。
同行者の御代川さんも挑戦!
↑来年の4月には39歳になります。
まだまだ滑るぜ!
(前は見えなくても)楽しかったです。
むむ!何だアレは!?
近付いてみると…
でっっっっっっっっっっっっか!!
ほんと、どんだけ巨大なものが好きなんですか君たちは!!!
で、
『乗ってみる』と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!
ガン!ゴロゴロゴロ…
吹き荒れる嵐の前触れか、突如として雷雨が降り注ぐ。
しかし無慈悲にも乗り物(お椀型)は先へ進みます。
あれ?
謎の声 「ファーファッファッファッ!」
やだ、このアトラクション…ひょっとして恐い系!?
ワニのバケモノかな?
原人のバトルロワイヤルかな?
ゴリラ 「ウオオオォォォォ!!」
ネルソン「ひえっ」
ドンッ
ネルソン「いやっ、」
ドンッ
ネルソン「近すぎなんやけどっ!」
ドンッ
ネルソン「ゴリラ、頭に当たってんねんけどっ!」
通り抜けた…。
悪趣味な柱があるで…。
それを崇める祈祷師達…邪教かな?
最後は神様っぽい人達に祝福されて終わります。
おう、全然意味分かんねーわ。
お次はこれ。
ハーベルワイン…ワイン関係の……何?
しかしここだけ入場料がえっらい激安なので入ってみましょうか。
あれ!
マジでここ!
ワイン生産工場やん!
なーんでだよ!何で遊園地でワイン作ってんだよ!!
何でここで作らなきゃならなかったんだよ誰か説明してくれよ!!
客席もありました。
簡単に入室できる構造ではなかったので、VIP席のようなものでしょうか。
出口付近では謎の小坊主が見送ってくれます。
小坊主 「どうや兄ちゃん、酔いしれたか?」
ネルソン「何に?」
次は、エジプトのファラオの模造品が置かれた施設へ(写真撮り忘れちゃった)。
アンティークうんちゃらと書かれているからおそらく骨董品が置かれているものだと思ってたら。
また!お化け屋敷っぽい!!もういい加減にしてください!!!
しかし、あれだね、望んでない時のお化け屋敷ほど脱力するものはそうそう無いんだね。
悪魔「へへ…そうは言っても身体は正直だぜ?」
そうなんです、気持ち的には『はいはいお化け屋敷お化け屋敷』なのに身体が身構えてしまう。
でもな、そっちは驚かす気が満々でもな、こちとら勘違いして来てるんだよ。
需要と供給が見事なまでに仲違いしてんだよ。
もはや何も感じない、流れ作業である。
それにしても脅かす側が人間じゃなくて良かった、気まずいから。
再び外へ。
バギーやゴーカートやペイント(サバイバル)ゲームがあるようです。
牛の乳搾り?遊園地でやるもんじゃねぇ…いやいや!
これ、偽物だよね?めっちゃテカってるし偽物の牛だよね!?
偽物の牛の乳を絞るとか、それ疑似体験だったら意味なくね!?
て、うわー!お相撲スーツ出たーー!!
出たって、お約束みたいな言い方しちゃったけどだーれが想像出来るかこんなもん!!
なんて看板の前でリアクションを取っていると興味があると思われたのか、ゴーカートのスタッフと思われる人物に声を掛けられたので流れに任せることに。『乗ってみる』と心の中で思っ…てはいない、今回は。
ちょっと離れるのね。
ん?
わぁ!
うわぁー!!
萎んだ力士スーツが人襲ってる!!
じゃ、ねーよ!
何で力士スーツを掛け布団にしてんだよ!!
さっきから人の想像を軽々と飛び越え過ぎやろ君たちはぁーあああぁぁぁ!!!
チケットを購入します。
やはりここは他より料金がお高めですね。
ゴーカートに至っては、10分で175,000ドン(およそ815円)します。
掘っ立て小屋みたいな場所に荷を預け、
ゴッツいヘルメットでボンバーマンに。
ネルソン「て、思い切り穴開いとるやないか!」
スタッフ「ハハッ!」
別に笑わせるつもりじゃねぇよ!?
乗り込むでー。
スタッフがゴーカートに取り付けられている紐を引っ張り、エンジンを掛けてもらいます。
グン!…キュルルル。
スタッフ「ん?」
ネルソン「ん?」
グン!…キュルルル。
スタッフ「ん?」
ネルソン「ん?」
グン!…キュルルル。
スタッフ「ん?」
ネルソン「ん?」
グン!…キュルルル。
スタッフ「ん?」
ネルソン「ん?」
グン!…キュルルル。
スタッフ「ん?」
ネルソン「いや、ゴーカート交換しろよ。」
なんか貴重なおおよそ3分間が無駄になっちゃったけど、気にせず行くぜ!
ブァァァアアア!
ネルソン「ひゃああぁぁぁ!」
ネルソン「こいつはゴキゲンなエンジンモンスターだ
ネルソン「ゼンッ!!!!」
結構、強めに、コースへ垂直に衝突しました。
ゴーカート これが外なら 死んでいる
有難い一句を得てゴーカート場を後にします(二度と乗らないと思いながら)。
4D…動く座席シートがあるミニシアターのようです。
ここに限らず、最近ではゲームセンターなどでも見掛けます。
何か将軍っぽい人がいる理由はよく分からないけど。
レーザーゲーム!名前まんまやな!
写り込んでいる人物が全て欧米人なのが気になりますが。
このようなベストタイプのセンサーと銃を装着して撃ち合います。
これはホーチミン市内中心地にもあるので、また何処かで紹介しますね。
お次はイルカショー…て!
ちょーと待て待て、待て!待て!!本気か!?火の輪!?
陸の動物ならともかくイルカ相手じゃいかんでしょーよ!合成だよね!?
いや、合成なら合成でおかしいけど、それでも合成だと信じるからね僕はね!!
はい、合成でしたー良かったですーー。
しかしこのイルカショー、全く問題無く楽しめます。
イルカ「そーらそらそらそら!ワイはどや!?」
といった具合にイルカがあらゆるショーを見せてくれます。
どれもこれも一癖二癖ある園内のアトラクションの中で、唯一安心して子供に見せられるかも。
…ま、
観客は、
ほとんどいないんだけども。
***
はい、お疲れ様でした。
今回も長々とお付き合いいただき有難うございます。
しかし、このクドさは、ある意味でスイティエン公園を再現出来ているかと思います。是非ともご参考にしてください。
ツッコミ要員は2〜3人ほど連れて行くと多い日も安心です。
さて、次回の第三弾でスイティエン公園の紹介もいよいよ終わり。
奇界遺産のカヴァーを飾ったあの巨大なご尊顔と、その眼下に広がるプールへ向かいます。