ベトナムでヌーディストビーチと呼ばれる場所は、ここだけではないでしょうか。ただし、海ではなく川、それも綺麗かと言われると言葉を濁します(水も濁ってます)。が、夏には刺激的なヌードが間違いなく見られます。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/02/25
ベトナムでヌーディストビーチと呼ばれる場所は、ここだけではないでしょうか。ただし、海ではなく川、それも綺麗かと言われると言葉を濁します(水も濁ってます)。が、夏には刺激的なヌードが間違いなく見られます。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/02/25
変態っていいですよね!
今から22年前に少年ジャンプで連載された「変態仮面」。
女性のパンツを被ると人格が変わるという青年が主人公で、たった一年の連載に関わらず漫画史に名を残しました。この変態仮面の容姿がスパイダーマンに酷似していたため、マーベル・コミックから訴訟を検討されたことがあるそうです嘘です。
ベトナムニュースをお届けするサイト・Vietjoで、このようなニュースが配信されていました。
ハノイ市内、バーディン区とロンビエン区を結ぶロンビエン橋から下りられる中洲。
そこになんと、『ヌーディストビーチ』があるらしい。
とはいっても若いセクシーな女性がいる訳でもなんでもなく、健康を保ちたいおじさん達が涼を取ることも兼ねて集まっている、スポーツクラブのようなものとのこと。で、これがその様子を撮った写真。
きょ、強烈や…。
で、私、この写真を貼り付けるまで、彼らが履いているものはブーメランパンツだと思ってたんですが、モザイクっすね。
ハノイでの講演会が開催されるそのほぼニ週間前。タイミング悪く(?)、このニュースを知ってしまった私。
行くしか、ないじゃないですか。
行くしか、ないじゃないですかああぁ!
講演会を終えた翌日。
一息つく暇もなく、ロンビエン橋のふもとまでやってきました。
ちなみにこの壁画、なんと世界最長としてギネスにも登録されているらしい。でも今回は取り上げません。
さて、ヌーディストビーチへ行くにしても、私はハノイの土地勘が全く無いのです。
という訳で今回は在住の方に来ていただきました、中川さんです。
実は、べとまるを始めて、まだ二ヶ月ちょっとの頃に知り合ったという古い付き合い。
彼 女はオルタナSというウェブメディアのライターもやっていて、まだどうなるか分からなかった頃のべとまるを面白いといち早く取り上げてくれたのでした。当 時はまだ何者でもなかったですが、あれから一年半が経ち、講演会に呼んでいただける程にはなりました。感謝しております。
それでは行ってみよう!ヌーディストビーチへ!!
中川さん「とはいっても正確な場所は私も分かんないよ、大体の見当で向かってみるけど」
ネルソン「かまへんかまへん」
Vietjoの記事の写真に写り込んでいた風景を頼りに、それらしい場所へ向かいます。
もうお分かりかと思いますが、サイゴンとハノイの気候は全く以て違います。
サイゴンは雨季と乾季があるとはいえ、基本的には年がら年中晴れています。
それに対し、ハノイで快晴と呼べる日は一年を通しても片手で数えるくらい。
常にこのような曇り空で、空中には霧雨が舞っているのです。
寒い、というより冷たいと表現した方が適切でしょう。
お陰で地面も水気でビチャビチャです。
かつ、どうやらこの周辺一帯はまぁまぁのスラムらしかった。
およそ外国人が通らないであろう道を我々は進む。
そんな区画を抜けて、民家の間へ。
お!
開けたぁー!ここが噂のヌーディストビーチ!
とでも、
言うのだろうか、めっちゃゴミが散乱しています。
え、本当に、ここがヌーディストビーチなの。
まさかここで、ハノイっ子(おじさん)が泳いでいるとでもいうの。
中川さん「ここはクラブでね~、夜になるとすごい数の外国人が集まってくるんだよ」
ネルソン「どうでもええわ」
何にせよ、続きがあるので歩いてみることにした。
お、なんだコレ、都会とは思えない風景になってきた。
もしかして本当にこの先に…
ヌーディストビーチが…
ネルソン「ちゃうやろ?」
中川さん「ちゃうね」
そもそも右肩に蝿が止まり続けるような場所で、人が泳いでいられるとは思えません。
中川さん「じゃ、ロンビエン橋の先端に戻ってみよう!」
ネルソン「うん」
中川さん「あっ」
ネルソン「えっ」
中川さん「橋の端に戻ってみよう!」
ロンビエン橋の端から渡ります。
というか、よくよく考えたら中洲だったよね。
中洲だったら、橋を渡らないと行けるはずもないよね。
ロンビエン橋はかなり長いです。
橋から眺める景色、率直に言って汚い。
謎の施設を発見、何度見ても意味が分からない。
中央付近へ。
どうやらここが、さきほど間違えて辿り着いた場所のようです。
き…きたねぇ~。泳げるはずもなかったな。
あとこの橋の足場、激コワね。
ただ石板をはめ込んだだけで、隙間から見える地面とは10m以上の距離があります。
万が一にも石板が壊れると、ストーン!と落下。
ダジャレを言っている場合じゃありません、最悪死にます。
中洲に到着しました。
うわーお、こんなの首都じゃねぇ…ジャングルやん。
階段があったので下りてみましょう。
ちょっとバイオハザードっぽいです。
ここでひとつ、ベトナムの不思議。
どれだけ勾配が急な階段でも、中央に坂があることは珍しくない。
まさか自転車が下りるとでもいうのか…かなり難易度は高いと思うんですけれど。
なお、ただでさえ高度の高めな場所にいたからか?
メガネは霧雨でビッチャビチャです、よく見ると滴っています。
焼畑の後なのか青々とはしていなかったものの、広大な畑です。中洲っていうレベルじゃねぇ。
そして遂に!
ここかーっ!
鉄棒…Vietjoに書いてあったスポーツクラブという情報通りだ!
地面に転がる3つのバケツ…川の水を汲み取るためのものだろうか。
しかしご覧の通り、ヌーディストは一人もいません。
そりゃそうだ、こんな霧雨の中でいる訳が無い。
川の水も、どう見たって泳げる水質ではありません。季節間違った。
背景の景色と比較しても間違いなくここでしょうが。
ネルソン「帰ろうか」
中川さん「脱がないの?」
ネルソン「えっ」
中川さん「ネルソンさん、ここへ何しに来たの?」
ネルソン「ヌーディスト、見に…」
中川さん「ヌーディスト、いたの?」
ネルソン「ヌーディスト、いない…」
中川さん「じゃあ、誰がヌーディストになるの?」
ネルソン「えっ」
中川さん「ネルソンさんじゃないの?」
ネルソン「えっ」
中川さん「このままで満足なの?」
ネルソン「えっ」
そういう展開!?
ネルソン「脱いだよ(メガネを)」
中川さん「ざけんな」
ネルソン「えー」
ネルソン「何だって俺が」
ネルソン「こんな霧雨の中で」
ネルソン「うわっ」
ネルソン「冷たっ」
ネルソン「ミストが!」
ネルソン「自然のミストシャワーが!」
中川さん「はよ」
ネルソン「とりあえず水温確かめるね」
中川さん「はよ」
ネルソン「冷たっ」
ネルソン「勘弁してください!!」
という訳で、ハーフヌーディストで勘弁してください。
というより、全裸になっちゃったら取り返しがつかないからね。
半裸のおっさんは街中にいるけど、全裸って常識ある国ならレッドライン越えだから。
ちなみに私と中川さんさんとのやりとりは創作です。
こんなにサドッ気のある方ではありませんのでご安心ください(?)。
まぁ、「橋の端」発言に関しては真実だけど。
ここから非常にどうでもいいオマケ写真です。あんまり意味はないけど、由紀さおりの「夜明けのスキャット」をBGMに見てください。
はい!る~る~る~る~
ネルソン「君も!」
ネルソン「ヌーディスト・ビーチで汗を流さないか!?」
なんだこのオチ。