いくら世界のマクドナルドと言えど、初日の夜にアイドルや売れっ子DJを呼ぶのは、ベトナムくらいなんじゃないだろうか。そもそも今となってえは、マクドナルドがない国もそんなに存在しないとは思うけど。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/02/10
いくら世界のマクドナルドと言えど、初日の夜にアイドルや売れっ子DJを呼ぶのは、ベトナムくらいなんじゃないだろうか。そもそも今となってえは、マクドナルドがない国もそんなに存在しないとは思うけど。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/02/10
ファーストフードっていいですよね!
英語で書くと、『Fast Food』。『ファースト』と呼ぶ国・地域は、日本と韓国だけだそうです嘘です。
日本だけです。
ベトナム初のマクドナルドへドナルドのコスプレをしたら入店拒否されたその日。
並んでもかなり時間が掛かりそうだったので、ランチを断念しました。
【おもしろ】ベトナム初のマクドナルドへドナルドのコスプレで行ってきたら、入店を断られた話
しかし、ベトナムでは24時間営業というではないですか!
という訳でその日の夜に再び行ってまいりましたよ(普通の格好で!)。
現場に到着すると、何やらおかしなことになっていました。
完全にクラブか何か、ナイトスポットだコレ。
ちなみに向かいのお店は、
ファーストフード店なのね…御愁傷様です。
行列は相変わらずで、よく見るとステージはより盛り上がっているご様子。
DJがガツンガツンとウーハーを聴かせて音楽を流しておりました。
その光景を眺める通りすがりのバイクの群れ…いや、入れよ!入らんのかい!!
とかなんとか言いつつ、私もその末席に加わります。
今夜の同行者は、こちら右端に写るららんさん。
何を隠そう、ドナルドのコスプレを作ってくれたテイラーさんです。
ららん 「ホラ、もうすぐでヌーが来ますよ。ヌーが」
ネルソン「ヌー?」
はい、ヌーとは、Noo Phước Thịnh。
以前にベトナムでのファッションショーを取材してもらった時にも登場した男性アイドル。
リンク先の記事をご覧になればもうお察し、日本人の追っかけとは…えぇ、ららんさんです。
もう一人、彼女の同行者がいましたが、顔出しNGなので伏せておきます。
ららん 「ホラあれ!YAN TVの司会者ですよ!知らないんですか!?」
ネルソン「知るか」
そして、ヌー様ことNoo Phước Thịnhの登場…。
黄色い声「きゃー!きゃーきゃー!!」
ネルソン「!?」
なんと、ヌー様が登場するや否や行列から若い女性達の声が飛び出します。
絶対アレ、ファン達がステージを見るために並んでるんだろうな。
ららんさんはこの位置からでちょっと残念だったねー…って、
めっちゃ撮ってる…。
ららん 「ちょっ、ヌーよ!生ヌー!!ちゃんと見てる!?」
かくして、ヌーのオンステージは終わりました。
ネルソン「どうやった?」
ららん 「え…何が……?」
ネルソン「菩薩のように…穏やかな表情でいらっしゃる……!!」
友人にヌーの素晴らしさを報告するららんさん。
友人 「泣いちゃったよ…」ネルソン「マジかよ…」
友人 「あ、ステージ降りるよ」
ららん 「出待ち!?」
ららん 「あたしちょっと行ってくるわ!」
ヌー様と取り巻きの波へと飛び込むららんさん。
いやぁ、なんというか、ベトナムって楽しいなぁ。
それからは帰りたがるららんさんを説得して、ディナーをとるため行列に並びます。
ステージはDJタイムに戻る。
これがもう、めちゃくちゃうるさい。
この音だけで日本だったら半数以上が退散するボリュームです。
ベトナムだと近所のカラオケで眠れないこともザラだからな…慣れてるんだろうなぁ。
結局、夜の10時にして、30分くらい並びました。
オーダーシートを渡される。
ベトナム語の記載が一切ないところを見るに、初回限りだと思う。
カウンターにはベトナム人以外の店員さんもいたので、その対処もあるんだろう。
入口には本部からものすごく位の高そうな方も来ていました。
ドナルドで入店した時にこの人に叱られたら、俺は三日間くらいは余裕で凹める自信がある。
店内へ…うむむ、見事にマクドナルド!
カウンターも、厨房も、本部から派遣されたと思われるスタッフの姿がありました。
120番目の国・地域となるベトナムでの出店です、掛けられた期待も相当のものなのでしょう。
階層は日本で言うところの二階建て、室内とテラス席があります。
見た感じだとかなり広そうで、ざっくり300席以上はあるんじゃないかしら。
オープン初日ということもあって、
お店の脇には臨時のテラス席も設置していました。
キッズルームも設置されています。
無類の子供好きが多いベトナムですが、ここまでシッカリしたものは珍しい。
注文したものは、スパイシーチキンセットとチーズバーガー。
ベトナムだから鶏が美味しいであろうということと、定番の味を確かめたく。
なお、セットの飲み物に不思議とコーヒーはありませんでした。
単品ではあるのだけど、コーヒーだとコストパフォーマンスが良くないのかなぁ。
スパイシーチキンの見た目は…いいんじゃない!
日本でもアメリカと比べると再現度が高いと聞くし、これは相当の出来じゃないだろうか。
マックポテトも全く問題ありません。
おっしゃ…パクッ、パクパクパク。
ネルソン「…うまっ!」
なんと、ウマイです。鶏肉ウマイヤバイ。冗談じゃない。
食べさしですが…ご覧の通り、ある程度の肉汁が詰まっております。
以前に◯◯◯◯◯でチキンを食べた時はこの国のファーストフードに絶望したものですが…ウマイ!
ネルソン「ウマイ…」
ネルソン「ウマイウマ……何?」
ららん 「お腹空いたなぁ…と」
ネルソン「頼めよ」
チーズバーガーもいただきます!
中身も日本と同じ!(当たり前)
ららん 「ちょっ、見て見て!これエビちゃんっぽくないですか!?」
ネルソン「知らん」
ららん 「ちゃんとべとまるでアップしてくださいね~!」
ネルソン「分かった」
ネルソン「て、ハンバーガー買ってんじゃねぇか」
ららん 「食べますよ…」
ネルソン「はぁ…満足した!」
ららん 「ちょっ、あれやってくださいよ!」
ネルソン「え、何?」
ららん 「あれに決まってんじゃないですか!」
ネルソン「あ、あぁ…」
ネルソン「ご馳走様ー!!」
ららん 「え?なにそれ。全然ダメ」
ネルソン「何でべとまるを主宰する俺がダメ出しされてんの…」
***
と、いう訳で、ベトナムのマクドナルドは美味しかった。
食材によっては日本より品質は上だという印象を受けました。
メニューはこちら、日本よりもちょっと数は少ないかな。
それぞれの価格は…。
マックポークがセットで65,000VND(325円程度)。
ビッグマックがセットで85,000VND(425円程度)。
お馴染みの単品。一番安いハンバーガーが25,000VND(125円程度)ですね。
アイスクリームは50円程度で、そのほかにもパフェやアップルパイもあります。
ちなみに、ベトナムだとよく食べられるバインミー(バケットサンドウィッチ)。
こちらが市内だと10,000VNDから20,000VND程度です。
日本だとハンバーガーが200~250円相当という感覚でしょうか。
で、驚くべき事実ね。
ビッグマックが単品だと300円程度なんですが、今の日本とほぼ同じなんですよコレ。
ビッグマック指数とは言うけれど、流石にベトナムと日本の物価は同じじゃない。
そう考えると、マクドナルドはやはりしばらくはちょっとした嗜好品なんだなと思いました。
なお、記事でも言及した通り、営業時間は24時間!
商業都市のホーチミン市でも夜はそこそこ静まり返るのですが、ライフスタイルを変える挑戦です。
深夜にハンバーガーを食べようとは思わないのですが、それでも安心出来る良いスポットになるかも。
さて、このマクドナルド記事、しばらく引っ張ります。
この次の記事では、ネルソンがドネルドに化ける過程をお見せします。
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店名:McDonald’s Da Kao
住所:2-6 Dien Bien Phu, Dist.1, HCMC
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