東南アジアで、最もビールが安いと言われるベトナム。
その背景のひとつには、自家製で安くつくれるということもあり、ビアホイ(現地のビアガーデン)では安いものならジョッキ一杯30円くらいから生ビールが売られています。特にホーチミンを訪れた人ならば、「モッハイバーヨー!(乾杯の掛け声)」と、昼間から路上で缶ビールを煽っているおじさん達を見たことがあるのではないでしょうか。
ここ数年で激増したコンビニ、そのドリンクスペースにもビールがひしめくように並べられており、一見して軽く10種類以上はあります。
見ているだけで喉が乾いて来ますね。
私は、以前から気になっていたことがありました。
これだけビールがある国ですが…本当に味が違うのか?
物によっては値段も倍ほど違うけど、実は大して違わないんじゃないの?
ドン!
そういう訳でー!
今回はききビール企画をやってみたいと思います!
ルールは至って普通のきき○○と同じです。
10種類のビールを試飲、コップに注いでそれぞれを当てていきます。
私を含めた4人の参加者が飲み終えたあとに、結果を発表。
なお、ベトナムで売られているものの外国生まれのビールも含みます。
ちなみに価格をメモるのを忘れていたんだけど、60~150円という感じです。安いでしょ。
ベトナムのオードリー春日も参戦
ロケ地は、ファミリーマートのフードインコートの隅っこです。
て、はい、お前誰だよ。
お前とか言って失礼致しました。
彼は現地の某社でインターンをしている小島(おじま)くん、学生です。
ある日突然、「将来に迷っているのですがWEBライターってどうなんですか?」とメールを送って来たので、企画に巻き込みました。質問の答えは、俺だって知りてぇよ。
ネルソン「とりあえず思うけど、オードリーの春日に似てるよね」
小島くん「あ、本当ですか?」
小島くん「よく言われるんですよォ…」
全員「!?」
ガタガタッ
全員「春日だ!」
全員「似てる!」
全員「小春日!」
WEBライターとしてどうなのかは分からんけど、君はすでにひとつの武器を持っている。
ききビール、スタート!
という訳でそんな小島くんからききビールのスタートです。
一杯目、二杯目と、順調に飲み干していく…。
小島くん「あ、これ」
小島くん「全く分かんないっす」
ネルソン「そうだろう…えっ、そうなの?」
まぁ、物は試しだ、やってみよう。
ここで家からアイマスクを持ってくることを忘れていたので、
代用品としてガチマスクを用意しました。
なに、口元にあるものが上にスライドするだけだから支障はないだろう。
想像以上にシックリ来るなぁ。
口元だけでも、
不思議と春日。
彼を春日たらしめているものは、一体何なのだろう。
さて、当ててもらいましょう!
写真では分かりませんが、
喉元がすっごいドゥクンドゥクンと震えています。
ネルソン「さぁ、どれ飲んだ?」
小島くん「…」
小島くん「…」
ネルソン「あ、俺も勉強してないテストの時にこんな感じだったわ」
続いては末武さん。
末武さん「えーと…」
末武さん「えっ…?」
分からないそうです。
その次に、さっきから写真に見切れていた鼈宮谷さんも。
べっくやさんと読みます、日本に10人といない名字だそうです。
鼈宮谷さん「えっ…?」
分かった、もう難易度はよーく分かった。とりあえず、俺もやろう。
味覚の精度を高めるために口内を水でゆすぎます。
なんかちょっと拘束されてる感じです。
ネルソン「…」
あれ…
これ…
意外に分かるかも…?
多田さん「ネルソンさん、パンツ被った変態みたいな顔になってるよ」
ネルソン「うるさい」
グビッ
ネルソン「これや!」
全員 「おぉ~」
グビッ
ネルソン「これやろ!」
全員 「おぉ~」
グビッ
ネルソン「お次はこれな!」
全員 「おぉ~」
参ったな、あんまり正解しちゃうと、オチがつけ辛くなっちゃうじゃないか。
結果発表
参加者は4人なので、3位、2位、1位を発表してもらいます。
最下位の4位は消去法で分かるということですね。
発表は、唯一参加しなかった多田さんに言っていただきます。
多田さん「まず、2位…これがタイ!」
全員 「!?」
多田さん「小島くんと末武さん!」
末武さん「あーよかった!最下位じゃなかった!」
多田さん「ちなみに10問中2問の正解です」
小島くん「え…嘘…」
ネルソン「どんだけ自信あったんだよ」
多田さん「そして、1位…」
ネルソン「あーこれドキドキする!…えっ、俺やろ?自信あるもん!俺やろ!?」
うほおぉ!絶対勝者!記録が分かり切っている表彰台に上る前の気分だ!
多田さん「鼈宮谷さん」
鼈宮谷さん「やった!」
ネルソン 「…」
全員 「…」
全員 「あはははははははは!!」
全員 「あはははははははは!!」
全員 「あはははははははは!!」
多田さん「ちなみにネルソンさんの正解数は…10本中1本です」
ネルソン「あー、あのレモン味の…」
全員 「あはははははははは!!」
ネルソン「ユーたち笑いすぎですよ」
ちなみに鼈宮谷さん、10問中4問の正解でした。
普段からビールを飲まない人ほど味が分かるんじゃないかという仮説が立った。
で、味に違いはあるの?
ドベの私が言うのもなんですが、低レベルな戦いでした(本当に私が言うのもなんですが)。
LARUEのレモン味は酎ハイみたいなものなので、ビールの味が分かったと言えるものは多くても10本中3本ということ。普段からサッポロやハイネケンなどちょっと高めのビールを飲む時、「やっぱり美味しいな~」と思っていたor言っていたのですが、にも関わらずロクに味が分からない始末。それでも後日にハイネケンを飲んだら「やっぱり美味しいな~」と思ってしまった。完全に洗脳されやすそうなタイプだな。
しかし、弁解ではないですが、ここに違いがあるとすれば、「香り」なのかもしれません。缶ビールから直接飲むのに比べて、一度コップに移して飲むと確実に香りは散っているから。なので分かったことは、缶ビールは缶ビールのまま飲みましょう。まぁ、それでも、相対的に私は味が分からなかった訳なんだけどな。
最後に、それぞれのビールの味を分布図で表しました
最後に、全11種類(実を言うとひとつ出し損ねていた)の味を「コク~キレ」「辛口~甘口」の分布図で表してみました。この配置をよく覚えておいてください。それぞれの位置に缶ビールを置くと…。
こんな感じ(分かりづらいな)。
ベトナムのビールは日本と比べるとどれも軽くキレ寄りですけどね。味に独自性を追求した商品はあまりなく、夏場に煽るよう飲むのに適した味という気がします。だけど右奥のLARUEのレモン味は最近発売されたようで、こういった酎ハイ的な商品が出てきたことをきっかけに、これから若者や女性にも広がって「おじさんの飲み物」から脱却していくのではないでしょうか。
余談ですが、分布図の裏はこんな感じになっていました。
これが一体何なのかは、またおいおい記事として公開致します。
今回はここまで!
最後に、今日の教訓(普段からそんなものはない)を置いて終わりにしたいと思います。
結果の出ていないことに自信は持つな。