しばしば中国とフランスの文化が混ざり合っていると言われるベトナムですが、この床タイル(セメントタイルと呼ばれるそうですね)は完全にフランス文化。このたった一枚を組み合わせて広がる世界観が大好きで、いいなぁと思うものを見つける度に写真を撮っています。そんな私の愛蔵写真を公開しますよ!
ライター:ネルソン水嶋
公開日:2015/09/26
フランス統治時代の影響か、ベトナムの床タイルにはお洒落な柄が印刷されていたりします。
私は見かけによらず?これらが大好きで、気に入った柄があると写真に撮っておいてあるんですよね。
いや、可愛くないですか!?
もう、すごい可愛くないですか!!?
そんな話を友人(女性)にしていると、「ネルソンは女の子みたいな感性やな~」と言われたことがあります。うん、小さい頃から妹のりぼん(少女漫画雑誌)とか読んでいたから少なからずあるのかもしれない。
でも、文化に関係のあるお仕事をされている方なら、男女関わらずこの魅力は伝わると思うんです。
何がおもしろいって…。
特にこういうものですよ、よーく見ておいてくださいね。
いいですか?
このタイル、全て同じ柄なんです。
多分、そもそも意識していなかったと思うけどホラ、一枚一枚の向きが違うだけでしょ?
たった一枚のタイルの組み合わせで、この世界をつくってしまっているというこのニクい演出!
ただ可愛いってだけじゃなくて、「この柄を考えた人はかしこ(賢い)やな~」と感心するんですよね。
そんな床タイル好きが高じて、一時はこんな床の家に住んでいたりしました。
まぁ、美麗って感じはまるでないけど、これはこれで素朴で良くありませんかね。
こういった床タイルは、古いコロニアル様式の建築物でよく発見できます。
カフェやレストランなどにリノベーションされているケースが多いので、興味があれば是非。
ただ、つい先日ハノイで倒壊事故が起こった影響で、今後は建物と床タイルも取り壊されるかもしれない。
その前に一度、これらの床タイルを探す旅に出て、写真集を出したいと思っているくらいです。
そんなマニアックな写真集、どこも出版してくれないだろうけどね。
床タイルをテーマにしたカフェがあっても楽しそうだねぇ。
床に敷き詰めているだけであれば、いくつか見たことはあるけども。