フランス領であった時代もあるベトナムには、フランス料理の文化も根付いています。代表的な朝食でもあるバインミーもそのひとつ。本場と言われると首を傾げるところですが、これはこれでリーズナブルで美味しいです。
ライター:ネルソン水嶋
公開日:2015/09/10
ベトナムの文化はよく、中国(中華)とフランスの融合だと言われます。
1000年に及ぶ中国からの侵略との戦いやフランスの植民地支配からの独立など、歴史的にも明らかで、建築様式や食文化に色濃く反映されています。
個人的には、ハノイは中華、ホーチミンはフランスの影響が強いと感じるところ。
後者は、街路樹、オペラハウスなどの建築物、環状交差点(ラウンドアバウト)にそれらは顕れています。
そしてもちろん、フランス料理も。
一瞬結構な数のバイクが写りましたが、こちらのお店にご注目。
「No Name」、なんとなくちらっとMr.Childrenがよぎりましたが(名もなき詩)、ベトナム人の彼らが知る由もないと思うので特に関係はないフランス料理のお店です。イカした名前。
細長い三角形のようなレイアウト。
お昼時だったので、店内は多くのお客さんで賑わっていました。
隅の席に座らせてもらって、注文します。
ここでメニューの写真を撮らずに返すという失態を犯したのですが、コネタだしどうぞ許して。
カルボナーラとエビコロッケを頼みました。
カルボナーラは思い切りイタリア料理なのですが、そのへんは日本も似たようなもんでなぁなぁです。
10分ほどで来ました、思っていたより早い。
ほう…。
パスタの下に野菜って敷くもの?と思われるかもしれませんが、そのような懸念はベトナムで不毛。
いただきます!スルスルスル…。
ネルソン「アッ、アルデンテ…じゃない!」
はい、アルデンテではない、そもそもアレって日本人だけが気にするとか何とか。
だからまぁ、日本人にとってペチャッとしていることは事実。
その上で味は…普通、かなぁ。
でもこのカルボナーラ、確か45,000ドンだった気がします。
250円です、その値段を考えたら全然良いお食事だと思います。
そしてエビコロッケ!
これがカルボナーラと同じくらいの価格だけど、想像以上に大きくて重かった。
エビの殻がいくらか混じっているけど、ベトナムはそもそも殻を食べるのでそれほど気にならない。
少し胃がもたれるくらいだったけど、これは美味しかった。
こじんまりとしたローカルフレンチレストランなので、全体的に価格は抑えめです。
ボリュームだけで言えば、日本食の居酒屋の半値くらいで満足するかも。
日本人は幸い?日本食以外にもいろんな国の料理を食べ慣れているので、きっとコストパフォーマンスの良い料理店がたくさんあると思うんですよね。最近でこそベトナム人経営の安い日本食屋が続々と生まれていっていますが、他の国の料理でも同じように生まれたベトナム解釈の国籍料理があると思ってます。