おにぎりっていいですよね!
おにぎりの歴史はかなり古いそうで、弥生時代には存在していたそうです本当です。
人の手で握られた跡のあるお米の塊が、遺跡から発掘されているらしい。
ベトナムはお米の国ですから、まーほとんどどこにいっても米が食べられます。
国民食のフォーも米粉麺だし、ブンやフーティウなどの麺料理も同じく米粉麺。
もちろん、ジャパニーズソウルフードのおにぎりをつくることも困りません。
日本でつくる方法と同じくただにぎればいいだけ…って違うんだなコレが!おい!!
ベトナムのお米は、タイ米などのインディカ米ほどではないにせよ、妙にパラついてしまうんです。
でんぷん質の豊富な日本の米だからこそ、米一粒一粒がシッカリとくっつくという訳なんですね。
まぁ、でんぷん質が多いかどうかってのは全く知らないけど。
あれ、待てよ。
ということは、もしかしてですよ。
ベトナムの米はダメでも…フォーだったら出来るんじゃないか。
フォーでできたおにぎり、「フォにぎり」をつくろう!
なになに、「フォーでおにぎりをつくるってどういうこと?」だって?よーし皆の衆、シッカリとフォにぎりの調理方法を見ておくんだゾ!フォにぎりの!(言いたいだけでしょ、という指摘は否めません)
1.乾燥フォーを茹でます。
2.おにぎりの成形用ケースを用意します。
3.茹で上がったフォーをザルにあげ、ケースに詰めます。
4.丁寧に詰めます。
5.丁寧に詰められました。
6.フタを押し込んで固めます。
7.フォーの意外な弾力に押し返されて驚きます。
8.ふわっふわです。
9.フライパンを重し代わりにして固まるまで待ちます。
まだちょっとあるので一気にgif動画で。
そして…!
フォ、フォフォフォ!フォにぎりできてる~~~!!
いや、大成功すぎんだろ。
以前にバイクの排熱で料理をつくったといい、料理ネタは妙に上手くいくな。
しかし、料理は愛情!
の前に、どう考えても味ですよ(この場合はとくに愛情もないけど)。
見た目は完璧に近いとはいえ、実際のところ美味しいかどうかが肝心です。
食品サンプルだってどれだけ美味しく見えてもマズいのです、それ以前の問題ですが。
果たして「フォにぎり」は美味いのか?
では…いただきます!
ネルソン「!!!?」
友人 「ど、どうしたんですか?ネルソンさん」
ネルソン「おもしろい!」
友人 「え?」
ネルソン「食感がおもしろい!」
マジなんです。
食感が想像と違っておもしろいんじゃなくて、食感そのものがおもしろい。
食感が意志を以ってウケを狙って来ている。
これは説明できない、きっと食べた人にしか分からないものだろう。
友人 「で、味は?」
ネルソン「くっそまずかったよ」
たとえるなら、ビニール袋を被せたゴムマリを食べている感じでした。理性では食べ物だと分かってるんだけど、噛んだ瞬間にアゴが「これは食べ物じゃない!食べちゃ死ぬよ!」ってガンガン警告を出してくる。いや、嘘だ。正直に言うと、食べ物かどうかこれを書いている今もなお迷ってます。
味も、味付けも何にもないただのフォーだ。そもそも外で食べるフォーの麺そのものにだって、味らしい味はない。味付け海苔ならまだしも…味の薄い焼き海苔という選択がわるい意味での相乗効果を生んでいる。
実際に食べている様子です(第一声は「おもしろい」じゃなくて「まずい」だけど)。
つくるところから始まっちゃいますが、27秒あたりからめちゃくちゃ興奮しています。
大切な友人たちにも食べてもらわなくちゃ!
という訳で、私だけがこんなまずい思いを…じゃなくて、おもしろい思いをするのは忍びない。
ちょうど外へ遊びに行く予定があったので、大切な友人たちのために朝早く起きてつくることにしました。
こちらはちゃんと、シーチキンマヨネーズ、とろろ昆布、梅干し、と具材を用意してつくります。
ネルソン「さっきのは塩むすび、いや塩フォにぎりですらなかったからな、これは美味しくなるだろう」
家 「…」
朝5時だから静かです。
これっくらいの~♪
おべんっとばっこに~♪
完成しました(フォにぎり単体が)。
さらっとシーチキンマヨネーズととろろ昆布と一緒にしましたが、成形ケースが大小2つしかなかった。
よく具材が3つくらい入っているものを爆弾おにぎりという。
だったらこれはプチ爆弾フォにぎりだ、情報量多すぎて意味分かんねぇなコレ。
友人たちには事前に、「俺が考えた食べ物持っていくから」と伝えて(困惑させて)います。
よし!待ってろよ~!!
ネルソン「今行くぞ~~~!!」(gif動画はやりたかっただけで本当に意味はありません)
つくってきたで~!フォにぎりを。
友人たち「おにぎり…ですよね?」
ネルソン「さて、どうだろうねぇ…」
ネルソン「まぁ、中に入ってるもんはちゃんとしてるから」※左から、工場長、くんたろ、ふーみん。
くんたろ「あっ、フォー!?」
ネルソン「はい、フォーのおにぎり…『フォにぎり』です!」
ふーみん「かわいい!」
ネルソン「えっ、かっ、かわいい?(戸惑う)」
三人分はつくれなかったので手で割ってもらったら、ストーン・フリーのスタンド能力みたいになりました(
参考リンク)。
ボゴォ!!
ここで「食べてくれ」とお願いした手前、本当に申し訳なく感じる。
何より、この手の主は友人と言いながら、この日に初めて会う人だ。
とはいえ、捨ててしまうと地球の方(ほう)に申し訳ない。
ネルソン「すみませんが、どうぞ…」
パクッ、モグ、モグ、モグ…。
工場長 「くっそまずいですね」
ネルソン「あっ、傷つけない言葉を考えてたんじゃないんだ」
やはり食感はゴムマリだそうです。
奇しくも「食後の口の中はおにぎりと同じ風味」らしい、奇しくもって。
くんたろ「えっ、でも私、美味しいですよ!」
ネルソン「マジか!」
くんたろ「梅とは相性が良いみたいです」
ネルソン「見た目も完全に梅おにぎりやしな」
フォにぎり、みなさんもつくってみませんか?
という訳で皆さんも、つくってみてはいかがでしょうか。フォにぎり。
責任?持つ訳ねーだろこんなもの!
弾力が小さく実際に白米代わりに食べられるブンだと相性が良い気がしますが、やりません。
何故なら、ブンにぎりだと語呂がわるいからです。
このあとにパンでお口直しをされましたが何も言えなかった(し、私もおいしくいただきました)。