海外の日本人が買いだめしている「日本の食品」 定番は◯◯◯◯だった

海外の日本人が買いだめしている「日本の食品」 定番は◯◯◯◯だった

本記事は、2017年11月16日に「ネタりか」(運営元:ヤフー株式会社)で公開された記事を転載したものです。 サービス終了に伴い、許可を得た上で、べとまるにて公開いたします。

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ベトナム在住ライターのネルソン水嶋です。

いきなりですが、みなさんに……私の宝物をお見せします!

 

じゃじゃーん!

どや!

 

「……ただの保存食じゃないか?」とお思いでしょうか。はい! 確かにその認識に間違いはありません。しかし、この場所が海外ということになると話は別なんです。

 

私が暮らしているのは、ベトナム最大の商業都市・ホーチミン市。近年の世界的な日本食ブームもあって、この2〜3年で日本食を食べられるお店や購入できる食材もかなり増えました。

 

しかしながら、日本から輸入しているものは値段が高い!

 

写真はご覧の通りカレーのルーですが、日本円でおよそ700円もします。輸入した食品は輸送料や、ものによっては関税も加算されるためです。国によって程度は違うにしても、外国であればたいてい割高になるはず。

だから、一時帰国のときに日本で保存食を買い込み、それをベトナムに持ち帰って保管する。そしてそれを、私が「宝物」と呼んでいるというわけです。

そんな宝物を眺めているとき、私はふと思いました。

 

海外に住む日本人はどんな日本食を買いだめしているの!?

 

今回は、こちらを調査したいと思います!

(「海外」といっても、ベトナム在住の日本人限定ですが!)

 

ベトナム在住6年目、S本さんの場合

こちらはベトナム在住6年目、S本さん一家。ご夫婦と、2人のお子さんの4人家族です。

さっそく、買いだめしている保存食を見せてもらいましょう!

私「めちゃくちゃありますねー!」

奥さま「使わずにそのまま置いてあることも多いですけど……」

私「帰国のたびに必ず買うものはありますか?」

奥さま「これですね」

カレーやシチューなどの固形ルー、コーンスープ、生しょうゆ、かつおだし、めんつゆ、カルピス、片栗粉、わかめ、麦茶

 

私「現地で手に入りそうなものもありますね」

奥さま「そうですけど、高いですからね。それに、日本の食品の方がおいしいものもありますし。あと、わかめは、日本にいた頃から母の出身である淡路島産のものじゃないとダメで、これは常に切らさないように大量に買って帰ります」

 

私「しょうゆやめんつゆもマストなんですね」

奥さま「日本食を作るときに使いますからね。カルピスは子ども用です」

私「しょうゆはこちらでも手に入りませんか?」

奥さま「この容器だと使った分だけ小さくなって密封状態を保てるんです」

私「あー、そうか。そういうものは日本ならではですからねー!」

 

今年からお子さんが小学校に入学して弁当が必要になったということで、ふりかけや鮭フレークも常備。ミニヌードルはおやつ用。私も昔、食べたなぁ。ミートボールもあったけど、使い切ってしまったので次回はもっと持って帰るとのこと。

 

私「ミートボールは、クーラーボックスなどに入れて持ち帰るんですか?」

奥さま「いや、そのままトランクに入れます!」

私「えー!? い、傷みません?? 日本からベトナムまで、だいたい7~8時間かかるじゃないですか」

奥さま「なんとかなります!」

私「なんとかなるのか……!」

 

カップラーメンはかさばるのでリフィル(詰め替え用)を買っているとのこと。こんなのあるのか!

 

私「どれくらいの頻度でどれくらいの量を持って帰ります?」

ご主人「年に2~3回、荷物は全体で40キロ以上あるのが当たり前で、その3分の2を食品が占めている気がします。子どもがまだ小さくて離乳食やミルクが必要だった時期は、全体で60キロは運んでいた時期がありましたね」

私「ということは、食品だけでも40キロはありますね……!」

 

ちなみに、そうめんは「揖保乃糸(いぼのいと)」一択。

 

ベトナム在住5年目、I原さん一家の場合

続いては、ベトナム在住5年目、I原さん一家。訪問時はご主人が不在でしたが、ご主人と2人で暮らしています。

買いだめしている日本の保存食は……?

柚子胡椒、わさび、ゆかり、そば、マルタイラーメン(棒ラーメン)

福岡出身のI原さんにとって、マルタイラーメンは地元の味。

 

私「少ないですね!」

I原さん「どうしても手に入らないものだけですね。わさびはこっちにも一応あるけど、この静岡のわさびが好きで好きで、畑まで見学に行ったくらいなんですよ」

私「それは本当に好きでいらっしゃる。でも、調味料は買って帰らないんですか? たとえば味噌とか」

I原さん「あー、味噌はですね……」

 

I原さん「このタイの味噌が150円くらいで手に入るんですよ。味噌汁用には使えないけど、酢を入れると酢味噌みたいに使えるし、肉や野菜の味噌炒めなんかにしてもおいしいんですよ」

私「ほー! 近隣諸国の調味料を使うという発想はなかったな……」

私「めんつゆ! これ、もしかして現地で買いました?」

I原さん「そうそう! 安くても350円くらい。ちょっと高めだけど使えますよ」

 

S本さんの家庭だとめんつゆも必須だったけど、I原さんの話によるとベトナム(あるいは近隣諸国)で作られる製品でも十分に使えるものがあり、なかには「日本にもあればいいのに」と思うものもあるらしい。

 

ひらがなで「ちょうみりょうごぼう」と書かれた顆粒だし。お湯に溶かしたものをいただきましたが、確かにおいしい! ごぼうをずっと煮詰めてやっと出てくるような旨味が手軽に味わえる。次回ベトナムから日本に帰るときにお土産として逆に日本へ持っていきたいと思うほど。

 

私「調味料はすべて現地調達といったところですね!」

I原さん「(私が暮らしている)ベトナムの南部は甘い味付けが好きで、たとえばしょうゆも甘めなので、九州人の私としては舌に合ってるんです。とくにだし系はベトナムで全然揃えられる、というよりも日本にはないものも多いので、むしろ楽しんでます!」

私「ベトナムの食文化の波を完全に乗りこなしてますねー」

 

そのほか、「片栗粉は手に入りづらいけど、ベトナムなら市場やスーパーでも手に入るタピオカ粉を使うと唐揚げは劇的においしくなる」という話も伺いました。現地の食材は知識さえあればおいしく調理できる! うーん、勉強になります。

 

私「なんでも現地で調達されていそうですが、いつも日本からはどれくらいの頻度でどれくらいの量を持って帰るのですか?」

I原さん「年に3回、10キロくらいですね」

私「あれ、もっと少ないと思ってました!」

I原さん「大半はそばです! 好きなので。あとは、揖保乃糸もマストです!」

私「出た! 揖保乃糸! みんな好きなんだなー」

 

ほかの家庭からも写真を送ってもらった結果……

それから6つの家庭にご協力いただき、日本の食品をストックしている食品棚の写真を送ってもらったところ、このようなラインナップになりました。

中華スープだし、レトルトカレー、中華丼や麻婆豆腐などの素、カレーやシチューの固形ルー、お茶、ゴマ、お茶漬けの素、パスタ用ソース、シーチキンの缶詰、酢、みりん、コンソメ、顆粒だし、めんつゆ、ケチャップ、焼肉のタレ、お好み焼き用のソース、しょうゆ(密封式のパッケージ)、焼き海苔、乾燥わかめ、うどん、そば、そうめんなどの乾麺

 

こうして見ると、日本の家庭だったら当たり前にありそうなものばかりですね。I原さんがやっているように現地の食品で代用できるものも多いのだけど、日本から持ち帰った保存食が命綱になっている家庭もあるようです。一度につき40キロ近くの食品を持ち帰ることもあるという話には海外で暮らす家族ならではの苦労を感じました。

もちろん今回はベトナムの一部のケースなので、海外在住者全般に当てはまるわけではありません。現地の食文化との相性や家族構成によっても異なるでしょうが、日本にいる以上に日本の食品を貴重に保管する傾向があると感じました。

 

ちなみに、S本さん、I原さんの家庭に続き、ほかのご家庭でも……、

 

揖保乃糸がありました。

 

めちゃくちゃ人気なんだな~! 揖保乃糸!!

 

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編集:ノオト

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