ハノイ在住者の間では周知のタイ湖ですが、当時は知らなかったんですよね。「歩いて一周してみたら?」という提案に当時酔った勢いもあって軽いノリで答えたんですが、こんなに大変だとは思ってもみなかった。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/05/15
ハノイ在住者の間では周知のタイ湖ですが、当時は知らなかったんですよね。「歩いて一周してみたら?」という提案に当時酔った勢いもあって軽いノリで答えたんですが、こんなに大変だとは思ってもみなかった。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/05/15
西っていいですよね!
西遊記で三蔵法師一行が向かう地は天竺ですが、天竺とは今で言うインドのことです本当です。
ハノイ滞在時、在住者の無茶ぶりによってho tayを一周することになった私ネルソン。
ホアンキエム湖一周も30分と掛からないしOKと言ったところ…えっ!半日掛かるって!?
若者二人(内一人は観光旅行中)を巻き込んで、地獄の行軍スタート!今回はその第三弾!
第一弾: PHO CUONの看板娘編
第ニ弾: 奥さまは大佐編
第三弾: 蓮とエビとゴルゴンゾーラ編
***
井上くん「一体いつまで!」
井上くん「歩かせるんだぁー!!」
はい、井上くんの怒りはもっともですが、セリフは私によるアテレコでベンチは最初から壊れています。
ますます霧が濃くなってきたハノイですが、悲願のho tay一周を目指して歩き続けます。
ここは湖の北岸に当たる位置。
どうやら富裕層や外国人が住むエリアのようで、リッチな小学校なんかもありました。
この周辺には、
オーガニック製品を売るお店。
日本人家族も多く住んでいそうな気配がします。
骨董品店もありました。
井上くん「あれは…観覧車?」
ネルソン「霧の中で見ると廃墟感がすごいね~」
観覧車の正体は判明しないまま、歩を進めていくと…。
突如として小さな湖とお花畑が出現。
中央にはウェディングドレスを着た女性の姿が見えます。
ベトナムでは屋外で結婚写真を撮る習慣があるのですが、これはそのスタジオなのかもしれません。
サイゴンだとDongKhoi通りにある大聖堂周辺がそのメッカですが、なるほど専用の公園という訳か。
そして新婚カップルから隠れるようにしゃがみ込む謎の黒ずくめの男。
ほぼ間違いなく関係ないんだろうけど、この構図を見て「お父さんは心配性」を思い出した。
謎の観覧車が近づいてきた…。
相変わらず主張するゴルゴンゾーラ、それにしても…。
低い!歩道と川を隔てる柵が…超低い!!
ひざ下程度しかありません、これちょっとでもバランスを崩したら落ちちゃうね。
そして、
広い!ポッカリと開いた排水口が…超広い!!
そもそも本来あるべきフタが無いようです。
でもご安心、最悪の事態はこのスパイダーネットが防いで…くれず、随分と放置されてるなコレ。
ここは慎重に歩かねば。
ho tayにはヨット部らしい影がいくつか見えました。
大きな波もないし、確かにここはベストエリアなのかもしれません。
また、
ところどころ、
釣り人の姿を見かけます。
ところで何でみんな違う帽子被ってんの?チーム分け??
釣り人 「おうっ!」
全員 「!?」
淡水魚 「逃げらいでかー!」
釣り人 「小癪な真似をー!」
釣り人 「キャーッチ!」
釣り人 「アーンド!」
釣り人 「リリース!」
なんか楽しそうだな。
ちなみに観覧車近くにはこのような奇っ怪な木像がありました。
ウォーターパークという遊園地のようですが、改装中だったみたい。
それにしても何だろうこの、ジャングル奥地の部族が神として崇め奉っていそうなテイストは。
何だかとってもアーティスティーック!なお店を発見。
アパレルショップの様子です。
わ!実用的というか、ガチ・ザ・アーティスティックやん!
商品展示エリア以外にも、アート作品らしいものが置かれています。
このお店はChulaといい、ハノイでも有名なアパレルショップです。
スペイン人のDiegoさんとLauraさんによって設立されたとのこと。
スペインのバルセロナに一度行ったことがありますが、確かに色使いにスペインらしさを感じます。
極彩色を多く使っているが結果としてそれが特色になっている印象です。
住所など詳細はこちらのTrip Advisorをご覧ください。
5段階評価で33件全てが評価5…なんて、初めて見たよ。
ちなみにオシャレなお店なのにポカッと謎の顔ハメ看板があったので、
やっといた。
うむ(何がや)。
さて、道のりはまだまだ長いぞ…っと。
おっちゃん「諦めんな!負けんな!熱くなれよ!」
長袖に半ズボンという、冬の男子小学生を思わせる姿のおっちゃんからも応援を受けます。
実際には受けていませんけど。
ho tay周辺も西側に入ると一気に街めいてきました。
そう、もう率直に言って、ho tayが面白いのは前半(東側)だけ。
ここからは個性的なお店も少なく車とバイクが往来する道路そばをひたすら歩きます。
しかし、考えようによれば足を止めるポイントが少ないともいえます。このままガンガン行くぜ!
それにしても風景が寂しい…。
ハノイの鬱々とした感じはho tayから来ているのではないかと思うくらいに。
途中、採取作業らしいことをしているおっちゃんがいました。
陸地からそこそこ距離があるけど、意外に深さは無いようですね。
と、ここで!
????「私、もう帰るわ。正直、こんなに掛かると思ってなかったもん」
顔出しNGのためこれまで一度も紹介してこなかった友人による帰宅宣言。
陰ながら撮影をしたり通訳をしてもらったりしていた、今回の立役者は間違いなく彼女です。
全員 「うおーん!うおーんうおん!!」
たった8時間の付き合いだったとはいえ、苦楽を共にした仲間との別れ。
初めて人間の優しさに触れる野獣のように泣きはらします(しまった、例えがよく分からない)。
釣り人 「それからどした~」
後は何事も無く、淡々と歩き続ける。
時間は18時半を回り、
湖上のレストランには煌々と明かりが灯る。
そして…。
ネルソン「完歩ーーーーー!!」
井上くん「ひいぃ…もう足が動かない」
榎本くん「観光旅行に来たのに…何故」
めでたくho tay一周!やり切りました!!
開始から合計8時間と20分!もし真ーっ直ぐ歩いたら6時間半くらいだろうか。
現地の地理に明るい人に突っ込まれる前に言っておくと、後ろの湖はTruc Bachといいます。
正確に言うと、ho tayとTruc Backを合わせた周囲を一周したという訳です。余計に長いんだけどね。
4回に渡る長~いシリーズにお付き合いいただき、有難うございました。
ちなみに今回、直前まで私一人で歩く予定でした。
撮影という名の、地獄の行軍に付き合ってくれた三人。
そして、企画と最初の暖と拠点を提供してくれた友人には感謝です。
こういった、「やってみた」記事も良いものですね。
*
おまけ
撮影者がいなかったので三人並んだ姿をセルフタイマーで撮ろうと挑戦したのですが、
タクシーが通ってすげぇかっこ良くなった。