- 5月 29, 2019
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ベトナム・ホーチミン市全区を独断と偏見で解説するよ:前編(1区3区4区ビンタン区)
ベトナム・ホーチミン市、旧名「サイゴン」。その改名の経緯もあって今でも地元出身者にはサイゴンと呼ぶ人……

海外(ベトナム)と離島(沖永良部島)で計15年間を過ごし、再び東京に戻ってきた私、ネルソン水嶋。しかし、これまでリモートでお仕事をいただくことが当たり前だったことと、かつての東京時代は一介のサラリーマンだったため、東京でどのように仕事を組み立てていけばいいのか分からない!切実に困った!しかし、うれしいことに、東京には大切な友人たちがけっこういてます。
そこで、彼らが今どんな仕事をしているのか教えてもらうポッドキャストを始めることにしました。1次産業が基幹産業である沖永良部島から、3次産業が約9割を占めるという大都会・東京へ。記事を書くなどデジタルワークの多い私もまた3次産業の従事者ということで、「東京3次産業物語」というタイトルに。よちよち歩きの音声コンテンツになりますが、どうぞお付き合いください。
第2回のお相手は、私の東京暮らし3日目にたまたま東京に出張に来ていた、東京→宮古島→地元・広島へと移った合同会社エトスアップの蛭川万貴子(ひるかわ・まきこ)さん。東京でも長くお仕事をされており、今も年に3~4度は出張で来ているということで、そのお仕事や、顧客との信頼関係の構築方法について伺いました。
ポッドキャストを聞く方はこちらから。ここでは、内容を文字起こしして、編集を加えたレポートを掲載します。
内容をAIでインフォグラフィックにまとめたものはこちら。

録音した場所はこちら。
ネルソン: まず、どういう繋がりであったか、蛭川さんの方で思い出して言ってもらっていいですか?(笑)
蛭川: 私が東京から宮古島に移住して、「リトケイ(離島経済新聞)」の存在を知り、何か関わりたいなと思ったのがきっかけです。そこからリトケイが主催していたクラファンに参加させてもらって。返礼品の1つに「沖永良部島に行って島の人と楽しくお話をする」というのがあって、絶対行きたいと選びました。沖永良部島に行ったことで、当時住んでたネルソンさんとリアル対面しました。
ネルソン: そうですね。僕がリトケイでライター・編集者として書き始めて、クラファンのプロジェクトが立ち上がって。僕が現地の島で動きやすい人間だったからスタッフとしても手伝って、その中でお会いしたってことですね。あん時、僕めちゃくちゃ緊張したんですよ。基本的にインターネットでこそこそ仕事してる人間なんで(笑)、リアルで誰かとお会いすることがあんまりない中で。リトケイの人間として、読者の方とどういう振る舞いが正解かわからないまんまだったから。
蛭川: ええ、そうだったんですね。
ネルソン: 多分ずっと緊張しててあんまり覚えてないんですけど。
蛭川: でも島をご案内いただいて、沖永良部ですごい生き生きと暮らしてらっしゃる感じが伝わってきました。その後、東京での「未来のシマ共創会議」でまたお会いして、今回でリアルは3回目くらいですかね。
ネルソン: 意外とまだそんなものなんですね。
ネルソン: 今回は、宮古島から広島の福山市に移って、そこから出張で東京へ?お仕事関係で?
蛭川: 基本はお仕事とか、お仕事に繋がるインプットのために来ることが多いですね。今回はインプットのために予定していて、そこにお仕事の予定も入れられた感じです。
ネルソン: インプットの今回の目的って何ですか?
蛭川: 私、今「広報の家庭教師」みたいなことと、コミュニケーション関連の企業研修をやってるんですが、他人の研修を見る機会って少ないんですよ。今回、私が株主になっている「面白法人カヤック」の株主総会や、会社を面白くするためのワークショップに無料で参加できるということで。元々代理店に勤めていた頃からずっと注目していて大好きで。二人呼べるということで、ネルソンさんにも一緒にとお声がけしました。
ネルソン: いや、よくぞお声がけいただきました。実は僕、一方的にカヤックには思い入れがあって。もともと広告クリエイターになりたかったんだけど、入った大学ではシステムエンジニアを輩出するところで、そのまま就職活動も広告業界に入れなかったんですね。でも、夢を諦めきれず、面白い会社を知ってるか友達に聞きまくったらカヤックの名前が出て。そりゃ「面白法人」名乗ってるから、出ますよね(笑)。社会人1年目の2006年にカヤックを知って、カヤックの会社案内という書籍を読んで衝撃を受けて。もう俺はカヤックに入るぞモードになって、社会人4年目の終わりに受けたけど最終面接で玉砕したんです。その後、東日本大震災が起きて、なんか先のことが考えられなくなって、仕事を辞めてベトナムに行って、現地の日本人にスカウトされて移住、という経緯がありました。
ネルソン: 蛭川さんのお仕事について教えてもらえますか?
蛭川: 二軸でやっていて、企業の「広報」と「コミュニケーション」をやっています。地方では広報活動を知っている会社がなかったり、大企業がやるものだと思っている企業が多いんですが、実は中小企業こそやらないと。今情報が溢れている中で、知られないと結局選ばれないので。即効性があるものではないですが、信頼を獲得するための下支えとして広報活動をやっていただきたいなと。具体的には、メディア向けのニュースリリースの書き方や情報カレンダーの作り方、メディアへの届け方を伴走支援しています。中小企業だと広報専任がいないので、チームを組んでやることが多いですね。
ネルソン: なぜ中小企業はこれまで広報をやってこなかったんですかね?
蛭川: そもそも広報活動の存在を知らないし、「広告と何が違うの?」と聞かれます。大企業がやるものという固定概念がかなりあります。
ネルソン: 今はSNSが出てきてコストが下がったから中小企業でも必要性が出てきたのかなと思ったんですが。
蛭川: 広告と広報とSNSは役割が違うんです。極端に言うと、広告は「Buy me(買ってほしい)」、SNSは「Love me/Like me」、広報は「Trust me」かなと。広告やSNSは自分たちが好きなことを好きなタイミングで言えますが、広報は最終的にメディアの人が面白いと思わなければ報道されない。客観的に見て魅力的な情報かというところで信頼性が担保されるんです。全部連携してできるのがベストですが、広告を打つお金がないなら広報から始めてみてもいいと思います。
ネルソン: コミュニケーションの方も教えてもらっていいですか?
蛭川: 企業に行って研修をさせていただくんですが、1対1や1対多のコミュニケーション、情報整理、ファシリテーションなどですね。広く言うと「伝わるようにするにはどうすればいいか」。よく「伝える」ことはできていると思うんですが、相手に届いていなければ「伝わってない」ってことなんで。企業の課題に応じてカスタマイズしています。最近は、パワハラをしてしまった人やされた人に対して1対1で研修をやることもあります。された方もビジネススキルが少し足りなくて攻撃されやすくなっている場合があるので、見極めながら改善をサポートしています。
ネルソン: 広報が社会に対しての「外」へのアプローチで、コミュニケーション研修は組織の「内」の話だけど、お互いにリンクしていくイメージですね。
蛭川: そうです。内外のコミュニケーションをサポートしたいなっていうのがあります。
ネルソン: 移動しましょうか。コクヨの「キャンパス」っていうスペースでしたけど、よい意味で、何て呼べばいいのか分からない感じはありましたね。ショールームにあるコーヒースタンドみたいな感じの。楽しく目移りしちゃったので、また来たいと思います。じゃあちょっと録音1回止めます。
ネルソン: 電車の中ですが録っちゃいますね。コミュニケーションって、組織が良くなれば仕事も良くなっていくけど、とりあえずいいものを作ろうというところだと後回しになりますよね。
蛭川: そうですね。ただ、安全研修とかの観点だと、実はコミュニケーションの研修をやるのが一番事故が起こりにくいという話もあるんです。「転ぶな」と言うと転ぶシーンをイメージしてしまうから、「足を上げて歩いてね」と伝えるべきで。リスクばかり伝える研修だと逆に事故が起こっちゃう。だからコミュニケーションの研修は重要なんですけど、後回しになりがちですね。
ネルソン: 中小企業に営業するってどういう風に入っていったんですか?
蛭川: 実はまだちゃんとした営業はあんまりやってなくて、年に1、2回自主開催でセミナーをやってるんです。そこで知ってくださった方から研修のお声がけいただいたり、私の仕事のLINEを知った上で依頼してくださったり、そこからの紹介が基本ですね。
蛭川: 全く再現性がないエピソードが1個あって、福山でセミナーを企画した時にアクシデントがありまして…イベントの申し込みを受付けたものの、応募がないと勘違いしてしまって、ご参加いただいたにも関わらず中止したことがあったんです。そこで後日お詫びに伺ったところ、そのご対応を評価していただいて、お仕事につながることがありました。
ネルソン: そのアクシデントが仕事に、いい関係性に繋がる部分があるんですね。ちゃんと誠実に行動するのが重要なんだなと思いました。
蛭川: そうですね。
ネルソン: 仕事の評価って今までの実績だけではないですよね。
ネルソン: 自主開催セミナーについて詳しく教えてもらっていいですか?
蛭川: 私の存在を知ってもらうために、年に1、2回セミナーや共催も含めてセミナーをやっています。以前は採用広報のセミナーをやったり、来月は元ハンバーガーチェーンの専務の方をお呼びして組織作りのセミナーをやります。情報発信はFacebookやリリース、PR TIMESなどに出しています。あと、商工会議所の講師で呼んでいただいたり、そういう機会でお声がけいただいた時は基本絶対断らないようにしています。
ネルソン: 大事ですね。僕、東京に来るにあたって取材の仕事の相談を受けたんだけど、移動などのかかる時間で割に合わないと断ってしまって、今、めちゃくちゃ反省してるんです。
ネルソン: 最後に、「エトスアップ」(蛭川さんの会社)で実現したい社会は何ですか?
蛭川: 日々の人生や企業活動において、コミュニケーションの分岐点っていっぱいあると思うんです。「あの時ああいう言い方しなきゃよかった」とか。その分岐点に立った時に、より良い方を選べるようなサポートをしていけると嬉しいなと。私と関わった人がより良い道を選ぶのを見ていると、私も感化されてより良い道を選べるようになる気がして。そのためには、一方的に「伝える」んじゃなくて「伝わる」ということが重要だと思っています。
ネルソン: その分岐点の話は、ご自身の誠実な対応のエピソードにも繋がってますね。ありがとうございました。