江戸前寿司ってもともとジャンクフードらしいですからね。高級食、そして日本を代表する料理となった寿司が、今ベトナムの路上で食べられている。この光景は、ローカライズのあるべき姿なんだろうなと思います。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/02/13
江戸前寿司ってもともとジャンクフードらしいですからね。高級食、そして日本を代表する料理となった寿司が、今ベトナムの路上で食べられている。この光景は、ローカライズのあるべき姿なんだろうなと思います。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/02/13
日本人っていいですよね!
『日本人』は、日本語の三文字から成る単語で唯一線対称になるものなのだそうです嘘です。
そんな訳が、無いでしょ。
この、どう見てもドローカルな通り。
たくさんのベトナム語で埋め尽くされる中、
そこにポツンとひとつの日本語を掲げるお店があります。
それは…
日本人オーナーの店。
もう一度言います、日本人オーナーの店。
いや、日本人オーナーの何なんだよというと、
寿司!
寿司!!
SUSHIー!!!
そう、現在、ベトナムは寿司が大流行中。
その立役者はSUSHI BARという寿司チェーン店。
これが大当たりし、ベトナムにそれまで無かった海鮮物を生で食べるという文化を持ち込みました。
その形態が流行ると見るとなると、例によって同じようなお店が乱立し、そして今こうしてそれぞれのお店で修行した板前が続々と自分のお店を出しています。何処に?って…決まっています。
路上に。
考えてみれば、江戸前寿司だっておよそ200年前には路上のファーストフードとして流行した訳です。
捉えようにとっては、今ここベトナムで江戸前寿司の原点回帰が始まっていると言えるのかもしれません。
こちらがメニュー。
紅葉をあしらって日本らしさを演出しています、ささやか過ぎる。
開くと…たくさんの種類の寿司がお出迎え!
サーモンやマグロが20,000VND(100円程度)前後…これは安い!
他にもALASKA-AやALASKA-BやRAINBOWなど、分かんねーよと突っ込みたくなるものも。
しかしこれらもそれぞれ200円程度です、そしてなんと8個くらい出てきます。
ロールひとつで25円…ベビースターラーメンより安いぜ!
海苔巻きやエビフライなどにも対応。
調理はこの兄ちゃんがやってくれます、何処で修行していたかは何故か教えてくれません。
片言の日本語で対応してくれるとても良い青年です。
もし行かれる時は『ミズシマの友達』と言ってください、不思議そうな顔をされると思います。
お手並みは見事なもので、テキパキと調理していく。
いつも、隣にいる女性と二人三脚で切り盛りしています。
ネルソン「奥さん?」
兄ちゃん「違います」
ネルソン「彼女?」
兄ちゃん「違います」
ネルソン「兄弟?」
兄ちゃん「違います」
じゃあ誰なんだよ、出会った頃から謎だよ。
そして完成品。
暗がりで発色が良くなかったので…嘘です。
単純に撮り忘れてしまったので、別日に撮った写真を使います。
こちらが握り寿司と巻き寿司の盛り合わせ!
うむむ、美味しそう!
謎の胡麻を振ってる以外はまともだ!
こちらは炙りサーモン。
炙ってるシーンが欲しかったので炙りさせ過ぎてしまいました。
全て兄ちゃんに任せて作ってもらえれば、本当に良い感じに炙ってくれるんですよ。
味は普通に美味いです。
SUSHI BARほどの完成度はありませんが、それでも値段以上の味が堪能出来ます。
大体いつも、お腹いっぱいまで食べても100,000VND(500円程度)を超えないくらい。
場所は…ご自身で探してみてください!