南国のクリスマスは撮影会！ベトナムのセンター街のレポート

南国・ホーチミンの冬にも雪は降りませんがクリスマスはやってきます（北部で降るところは降ります）。街はネオンでテッカテカ、イベントごとが好きなベトナム人は家族やカップル総出でお祭り騒ぎ。はてさて、どんなご様子なんでしょう？レポートしてきました。

ライター：ネルソン水嶋公開日：2015/12/25

暮らしと流行

ホーチミン市, 1区

クリスマスですね！！

昨日見たニュースで、ブルネイの国王が、「うちの国でクリスマスを祝ったら禁固5年」（詳細）というお触れを出すというなかなか興味深い情報がありました。一方ベトナムは、国と宗教がそれほど関わっていない、というよりお祭り好きな国民性もあるので、どんちゃか騒ぎです。

きっと今日が最も盛り上がるのでしょうが、終わったあとで紹介するのもちと寂しい。

という訳で、昨晩クリスマス・イヴに湧く街中をレポートしてきましたよ。

南国のクリスマス（・イヴ）の雰囲気をお楽しみください！

タイトルにイヴと書いてないところは…まぁ、あれだよあれ！

とにかく外に出るベトナムの若者に家族連れ

Nguyen Hue通りにやって来ました。

ホーチミン市にお住まいの方にはお馴染み、ベトナムの渋谷センター街です。

割りと適当に書きましたが、つまり若者が多いと言いたいの。ここは今年の4月に行った地下鉄工事に伴って、地上は歩行者天国としてリニューアルされました。それからというもの、とくに日差しの無い夜になるとこうして若者や家族連れで賑わいます。クリスマスも含めて、今後どのようなイベントでも市内のホットスポットとなるでしょう。すでになってるか。

以前、ベトナム人の友人に「夕方頃になるとバイクの帰宅ラッシュがすごいよね～」と話したところ、「あれは外に出る人の方が多いよ」と言われて驚きました。友人に言わせれば、帰るというより外出する人の方が多いそうです。食事するにしろ、お茶をするにしろ、ノープランでもとりあえず外に出るのだと。

さて、それはよいとして、街中を見てみましょう。

早速、いたるところにサンタがいます。

背中にはコーヒーショップらしき店名が描かれていたので宣伝らしい。

それにしても、撮影されているにもかかわらず、なんだそのなんとも言えない姿勢は。

おや？人だかり…

覗いてみると若者たちがアコースティックギターで演奏しています。

左のフラッシュは太陽神ではなく、テレビカメラのフラッシュです。

そう！テレビカメラも来ているんですね～。

ある意味、ここは新橋のSL広場みたいな場所なのかもしれません。

都内にゆかりの無い方にとっては一切伝わらないたとえですけど。

さきほどから写真にちょこちょこ見切れていますが、電飾のアーチも派手＆派手。

カメラの性能の問題でケバく見えますが、実際はそこそこ綺麗に見えております。が…！

設置しきれずに余ったアーチが横たわっているところがベトナムの魅力です。

いや、あらかじめ計算するだろこういうものは！

せめて回収していこうよ…。

こちらの集まっているおばちゃんの手元には宝くじがありました。

街中でよく見かける宝くじ売りなのでしょう。

外に人が溢れるこの日、書き入れ時なのですかね。作戦会議中なのかもしれません。

おばちゃんA「わたしが右足を足払いするから」
おばちゃんB「すかさず浮いた足と地面との間に宝くじを差し込んで踏ますんやな！」
おばちゃんA「せや、そうしたら『あー！大事な宝くじ！』って言うから」
おばちゃんC「そこで『責任取ってもらいましょうかねぇ…はい2万ドン（110円）』って言うと」

全員「それでいこう！」

ま、どうでもいいですけどね。

ここから離れた場所では、周辺の警備員数人に「撤去しろ」と詰められて、蒸しトウモロコシを売っている移動式屋台のおばちゃんがとんでもない勢いで泣き叫んでいました。あまりに悲惨すぎて撮る気になれなかったので、私は戦場カメラマンにはなれないなと思いました。

どっちかにせい！横着するメッセージ

それにしても、さっきから気になっているんですが…。

よく見て。

よく見て見て。

どっちかにせい！！

ま、確かに、日本にいた頃もクリスマスから正月へのこのスピード感はすごいなと常々感じていました。それでもキッチリ過ごし分けるところは、日本人の国民性が成せる技なのかもしれません。日本人ってところを突き詰めると、クリスマスとは本来関係のない方も多いですが…。と、ここまで書いて、ベトナム人にとっては正月だって関係ないじゃないか！と思った（祝う時期は新暦ではなく旧暦（例年およそ2月頃））。