「白の貴公子」こと白づくめのバイクタクシーに白い理由を聞いた

「白の貴公子」こと白づくめのバイクタクシーに白い理由を聞いた

白っていいですよね!

洗濯用洗剤には、昭和後期まで白色の着色料が含まれていたそうです嘘です。
白色じゃないというだけで、付けた部分を分かりやすくという用途では青色などを使っているみたいですけどね。それにしても、いちいち裏を取る過程で妙に雑学が増えていくこの挨拶。

 

今から二ヶ月ほど前、日本で新ヒーローが誕生したというニュースを目にしました。

その名前は…千葉ットマン
ご存知の方も多いと思いますが、主に千葉県に改造トライクに乗って出没するバットマン風の男性です。

 

さて、この千葉ットマンが千葉のダークヒーローならば、こちらにはサイゴンのホワイトヒーローが存在することをご存知でしょうか?それがこちら、

 

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引用元:Saigoneer | Exploring Saigon and Beyond – [Photos] The White Prince Of Saigon

 

ホワイトプリンスです。

画像は、英語でホーチミン市(サイゴン)の魅力を伝えるウェブメディア・Saigoneerから。

確かに、私も街中で一度だけ見たことがあったんですよ。
うーん、会いたい、インタビューをしたい、どうにか会う手段は無いだろうか…と思っていたら。

 

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知人の紹介で意外とすぐに会えました。
というかまず、思っていたよりおじさんだった。

 

ホワイトプリンス「ハロー!何でも聞いてよ!」

 

会って数秒で分かる非常に気さくな人柄、握手にハローとコミュニケーションを取ってくれます。

ここでは彼のことを日本風に「白の貴公子」と呼びましょう。
さて、何故白いのか、いつから白いのか、仕事はしているのか、数々の疑問を明らかにしたいと思います。

 

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大好きな333を片手に質問に答える白の貴公子(昼間です)。

 

白い理由

ネルソン 「早速、直球で聞きます。どうして白いんですか?」

白の貴公子「あれは10歳の頃にね…」

思いのほかさかのぼった。※ちなみに白の貴公子は63歳

ネルソン 「はい」

白の貴公子「白がとても好きだったんだよ」

ネルソン 「白が好きだった?」

白の貴公子「ほら、学生の制服(アオザイ)とか白いでしょ」

ネルソン 「それはアオザイが好きだったのでは…

白の貴公子「あの清潔な感じがとても好きでね、まずそれがあった」

ネルソン 「はい」

白の貴公子「それから三年前かなぁ」

ネルソン 「一気に最近の話に!

白の貴公子「(7区にある)Phu My Hungのデパートでさ、バイクを見ていたの」

ネルソン 「はい」

白の貴公子「すると、全部ワイン色なんだね!そこでハッと思い出したんだ、私は10歳の頃に白が好きだったと…何故今まで忘れていたんだと…」

ネルソン 「はい」

白の貴公子「帰ったその日にバイクを白く塗ったね、もう何もかも白く塗ったね

彼の家族からしたら恐怖以外の何物でもない。

 

何から何まで本当に白い

ネルソン 「何もかもと言うように、身につけているものは全て白いですね!」

白の貴公子「そりゃそうさ!白くないものなどないね」

 

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ネルソン 「時計も…」

白の貴公子「白いだろ?」

 

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ネルソン 「財布は…」

白の貴公子「コーティングしてるのさ

 

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ネルソン 「携帯入れは…」

白の貴公子「もちろん塗ったさ

勝手に涙ぐましくなるくらいの徹底ぶりだ…。

 

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ネルソン 「あれ、タバコケースは白くないんですね?」

白の貴公子「タバコは白色さ!」

ネルソン 「タバコケースは…」

白の貴公子「…」

ネルソン 「…」

白の貴公子「帰ってから白く塗るよ

なんか申し訳ないことを言ってしまった。

 

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ネルソン 「それは?」

白の貴公子「携帯だよ、白いだろ?」

ネルソン 「なんか…」

 

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ネルソン 「デカくありません?

白の貴公子「音楽が鳴るからね!

 

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そう言ってノリノリになる白の貴公子。音楽が鳴るからデカイという理由はよく分からないが、いずれにせよ固定電話の子機にしか見えない。

 

そもそも仕事は何?

ネルソン 「お仕事は何ですか?」

白の貴公子「セオム(バイクタクシー)」

ネルソン 「どれくらい前から?」

白の貴公子「18年前からだね」

ネルソン 「長いですねー。あぁでも、以前に道で見掛けたことあったんですよ。白!って」

白の貴公子「でしょ?目立つでしょ?そこだよ!

意外と計算高い。

 

ネルソン 「セオムだけですか?」

白の貴公子「他にもボランティアをよくやってるよ」

ネルソン 「どういう?」

白の貴公子「食べる物に困っている人への弁当の運搬とか、外国人の代わりにタクシーをつかまえるとか」

あとから聞くところによると、交通整備もやっているそうです。

なので、この時は無かったのですが、いつもはホイッスルを持ち歩いているとか。

 

白の貴公子には5000人のファンがいる。

ネルソン 「それにしても、何もかも白い物を見つけるのって大変じゃないですか?」

白の貴公子「ファンがくれるからね!」

ネルソン 「ファン!?

白の貴公子「私には5000人のファンがいるからね!

ネルソン 「5000人って…あ、facebookやられているんですか?」

白の貴公子「やってないけど

ネルソン 「やってないんだ

白の貴公子「白い服とか、パンツもくれるよ!

白の貴公子はおそらくブリーフ派。

 

ネルソン 「ちなみに白くない物をもらったことはありますか?」

白の貴公子「一切無いね!」

ネルソン 「白くあることを求められているんですね!」

白の貴公子「そうさ!」

 

家族は何と言っている?

ネルソン 「かなりユニークな活動というか見た目だと思いますが、ご家族は何と言ってますか?」

白の貴公子「応援してくれてるね、もっと白くあれって!」

ネルソン 「家族も白いのかな…」

白の貴公子「家は白いよ!!

ネルソン 「家も白いの!?

白の貴公子「今度来なよ!」

ネルソン 「有り難く!」

 

ドネルドに一言。

ネルソン 「実は私も、以前にちょっとだけ白くなったことがあるんですよ」

白の貴公子「へぇ、どんなだい?」

 

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ここで、ドナルドの姿でマクドナルドへ突撃した時の写真を見せる。

 

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写真。

 

ネルソン 「どうですか?」

白の貴公子「何で服は白くないの?

ネルソン 「それはそういう衣装…」

白の貴公子「何で服は白くないの?

ネルソン 「すみません…

 

 

こちらでもいくつか質問を用意していたのですが、白の貴公子はお喋り好き。
いろいろと自分のことを話してくれます。

 

外国人にも人気者。

白の貴公子「半年前にさ、アメリカの新聞で取り上げられたんだよ」

ネルソン 「へー、そりゃすごい!」

白の貴公子「だからアメリカ人の観光客が私を発見すると、写真を撮りたがるんだよね」

ネルソン 「そうでもなくとも撮られるでしょ?」

白の貴公子「一日に60人には撮られるよ!

 

ベトナム語習得法。

白の貴公子「ベトナムに来てどれくらいなの?」

ネルソン 「三年です」

白の貴公子「ベトナム語はどれくらい勉強した?」

ネルソン 「あ、以前に半年だけ…」

白の貴公子「Banh cuonとヌックマムを食べれば喋れるよ!

 

日本人は頭が良い。

白の貴公子「日本人ってさ、頭が良いよね!」

ネルソン 「あ、嬉しいですね、でもどうして?」

白の貴公子「日本製の機械多いし!

貴公子へのインタビューはこれでほぼおしまい。

インタビュー場所のカフェを出る時に、改めて全身を撮らせてもらいました。

 

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バイクに乗ると、やはり際立つこの白さ。

 

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白いメガネに白いヘルメット!

 

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コーティングが剥げてても白く塗れば問題なし!

 

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何から何まで!

 

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すごく…白いです…でも、

 

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白い靴は塗らなくても探せばあるんじゃなかろうか。

 

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さよなら白の貴公子!

 

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サイゴンの平和を守っ…じゃなかった!

 

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サイゴンの人と物を運んでおくれ!

 

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***

 

非常に気さくで、とにかく陽気によく喋るおっちゃんでした。
全身白ずくめなのは、根っからの目立ちたがり屋なんだと思います。

バイクタクシーと言ってもそれ以外でも本当に働きまくっている。
とは言ってもお金にならないこともたくさんやっているみたいです。

千葉ットマンは「みんなに笑ってもらいたいから」という活動理由でしたが、そういう意味では白の貴公子も同じかもしれません。

これからも元気で明るく、活動を続けていってもらいたいですね。ちなみに…

 

interview

インタビューの最後に、次回があれば是非やりたいと思っていることを聞いてみた。

 

ネルソン 「あのですね、カレーうどんって知ってます?

白の貴公子「知らないねー!」

ネルソン 「日本の食べ物で、カレー味のBanh canhみたいなものなんですが」

白の貴公子「へぇ」

ネルソン 「カレーの汁が跳ねるので、白い服を着ている時は注意しながら食べるんですよ

白の貴公子「へぇ」

ネルソン 「今度ご馳走するので、どうですか?」

白の貴公子「いいね!でも、」

ネルソン 「でも?」

白の貴公子「タオルを巻いて食べないとね!

ネルソン 「ですよねー!

 

 

引き続き、交渉に当たる予定。

 

 

取材協力:vidu
ブログURL:http://vidu.blog.fc2.com/

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