べとまるはベトナム紹介サイトなのですが、台湾旅行に行ってきたのでその様子を書きました。ベトナムがテーマなはずなのに、妙にアクセスが高い。みんな台湾好きすぎるだろー。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/02/23
べとまるはベトナム紹介サイトなのですが、台湾旅行に行ってきたのでその様子を書きました。ベトナムがテーマなはずなのに、妙にアクセスが高い。みんな台湾好きすぎるだろー。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/02/23
台湾っていいですよね!
台湾を代表する食べ物といえば小籠包がありますが、その名前のルーツは、生地を包んだ時に出来るシワが、「6匹の龍」の様だということで小籠(ロン=6)包と名付けられたそうです嘘です。
そもそも中国語で6をロンと呼ぶかどうかも知りません、というか調べてみたら呼びません。
12/30~1/9までのおよそ10日間、台湾観光を満喫してきました。
そのあとで一年二ヶ月振りの日本帰国を予定していたため、年明けから日本への片道料金が下がるまで待った期間が10日間なのでした(結果1万円ポッキリ!)。
現地では、日本で知り合った台湾人の友達や、またその友達に案内して貰い、ガイドブックに載ってあるメジャーどころから濃ゆめのところまで色々と回ってきました。
という訳で折角なので、連投にはならないと思いますが、しばらく…多分全記事で6つくらい?台湾ネタを投下してきたいと思います。
一度、べとまるはベトナムの情報サイトだということを忘れるくらいの勢いで読んでください。
ちなみに、場所や連絡先などは他のサイトなどで拾える筈なので興味のある方は調べてみてくださいね。
台湾(台北)へは、ベトナムエアラインでホーチミンから直行できます。
もともとこの旅行はシェアハウスの住人で行けないかという話が発端で、メンバーは私と小原さんとミッツ…四人目の方はお忙しいので行けませんでした。そういえば、いまだに名前を出したことがありませんでしたが、言っても差し支え無いと思うので言うと四人目の住人は4P’sのピザ職人・吉川さんです。ホーチミン在住者なら、大抵は「あ~あの人ね!」となるかと思います。そうなのです。さて、台北の桃園空港に到着。時間も21時過ぎだったので粛々と一泊目のホテルへ向かいます。
が、これが…舐めてた!寒い!寒いよ!!寒過ぎる!!!
完全に冬です、日本の真冬ほどとは言わないけども確実に秋は越しています。
しかもこの時期の台北は雨が多いそうで、しとしと降る雨が冷たくって仕方がありません。ここ数日で急激に寒くなったとのこと。
そして翌日ー。前述した友達のリュさんと、その友達のハン君と合流して台北の観光スポットを巡り始めました。
目次
1738年の創建された非常に有名なお寺、観光スポットとしてはベタ中のベタの龍山寺(ロンシャンスー)。
仏教や道教に関わらず色々な神様が一堂に会しており、それぞれの仏像…というか石像?にお祈りすることで、健康農業商業安産勉学武術…とにかく色々なご利益を頂けるんだそうな。
近づいてみると荘厳な装飾!
実は私、一年と8ヶ月程前に初めて海外旅行へ出たんですが、その二カ国目が台湾なのでした。
たった二泊の滞在でしたがその時にも寄った龍山寺、当時は東北大地震による募金も行われていました。
奥へ入ると、この様な半月状の木片が2つ。(ちなみに画像は拝借物…なので小さい。)
リュさんいわく、これらは神様に質問するための道具で、聞きたいことを思いながら投げるらしい。
表表で「はい」、裏裏で「いいえ」、表表で「どちらでもない」(もう一回)という意味だとのこと。
やってみました。
ネルソン「台湾人と結婚しますか」
コロン
神様 「いいえ(裏裏)」
ネルソン「じゃあ、ベトナム人と結婚しますか」
コロン
神様 「いいえ(裏裏)」
ネルソン「じゃ…じゃあ、日本人と結婚しますか」
コロン
神様 「YES!YES!!YESYES!!!(表裏)」
至って普通の結果に…。台湾の神様は、全く空気を読んでくれません。
なお、昨晩まではたった三人だったというのに、既にこの時には人数がとんでもないことになっていました。
最初の三人に、現地を案内してくれるハン君に、小原さんの友人三人に、更にそのご家族の皆さん。
この集合写真を撮った瞬間、台湾の中で最も高い日本人密度だったかも知れない。
あ、今更だけど真ん中が俺ね。
台湾と言えば足つぼマッサージ、初体験。
このお店は一見外からは分からない場所にあり、住宅とオフィスが一緒になった様なビルに入っています。
壁に雑誌の切り抜きが貼ってあったので見てみると、「志村けんと金城武もオススメ!」と書いてある。
変なおじさんと不夜城だと!?…この二人の名前が並ぶことなんてここしか無いんじゃなかろうか。
何でも、台湾中のあちらこちらの足つぼマッサージ屋で、「志村けんオススメ!」と謳われていて、ある種の広告塔になっているらしい。
テレビではそんなの言ったこと無いのに…。思わぬ場所で志村けんの知られざる一面を知る(知らないでも良かった)。
マッサージの前に小さい薬風呂の様なもので足を綺麗にします。
からの足つぼマッサいっっってええええええぇぇぇぇぇ!!
演技でも何でもありません、ストレートに痛いです。反射的に按摩師のおばちゃんを蹴飛ばすギリギリ直前です。
こんなに痛みで苦悶の表情を浮かべたのは、大学二回生の時に血便が出たために経験した腸内検査以来だ。
それにしても、奥にいる小原さんのご友人、井上さんの嬉しそうな表情の憎たらしいこと憎たらしいこと。
まぁ、このあとで井上さんも「いっっってええええええぇぇぇぇぇ!!」ってなってましたけどね。
台湾と言えば小籠包、小籠包と言えば鼎泰豊(ディンタイフォン)です。
台北が本店で、実は、東京、大阪、名古屋、博多…と、日本国内にも13店舗あるのであまりプレミア感はないのですが苦笑、台北でもおそろしいほどの行列が出来ていて地元の台北っ子からもかなりの支持を受けている様です。
写真はこの一枚しか撮っていないのですが、最もメジャーで間違いないものを食べたければ行ってみるべし。肉汁ジュワジュワジュワ~~~ッッッて感じです。もちろん、小籠包以外にも色々とありますよ。なお、17時20分とか微妙な時間帯を狙うと空席があるので良さそうです。
結果的に10分も全く待つことなく入れました、ハン君に感謝!
お店を出る時、30人くらい店前にいましたからね、普段は相当待つみたいですよここ。
そして…大晦日の台北と言ったら!!
これしかないでしょう!
台北101の年越し花火、ご存知ですか?
このビルが建てられた2004年から毎年、大晦日には花火が打ち上げられ続けているのです。
ビルから打ち上げ花火?
有名なのでご存知の方も多いとは思いますが、全く知らない方はそのまま楽しみにしておいてください。ま、言うてもね、サムネイルでネタバレしてるんですけども。
まずはこの人とカメラの数を見てください。台北っ子にとっては何より楽しみなイベントらしい。
台湾での本来の年越しは旧正月(ベトナムと同じ)なので、より際立ってこのイベントだけが有名なのかも知れませんね。
周りでは日本語もちらほらと聴こえます。
龍山寺の時も感じていましたが、かなり多くの日本人観光客が来ている様です。
中国と韓国との間で色々と問題が起きているので、その影響もあって台湾の方へ観光客が流れてきているのかも知れません。
まだかなー。実は、ここでまた、人が入れ替わっております。
今回、たまたまタイミングが重なったり、もしくはどうせ暇だし合流するよといった具合に、同時期に台湾で総勢15人近くの日本人の友人が集まっていました。
なので道中でメンバーが入れ替わり差し替わり…まるでさながらRPG。
さて、さて、花火。そろそろカウントダウンが始まると思うんだけど…
どーーーーーん!!!わ!何の前触れも無く始まった!!
そ、そうです、これこそが台北101の年越し花火の正体!
ビルの周囲、全方位360度に向けてド派手に花火が打ち上げられます!
直前に遠くカウントダウンが聴こえた気はしたので、もしかしたらビルの向こう側では行われていたのかも知れません。
YouTubeに動画をアップしたのでどうぞ。
お~お~と私の声がうるさいですが、気にしないで欲しい。
翌日の元日は、九份へ行って来ました。
知る人ぞ知る、千と千尋の神隠しのモデルと言われているところですね。
が、あいにくの雨で、そうなるとただでさえ狭い路地、折り重なる様にみんなが傘を差すためロクに身動きが取れず正直あまり情緒は感じられません。
写真を撮ろうにも屋根のある場所だとそれらしい風景を撮るチャンスが無い。
九份がメインで行かれる方は、少なくとも冬の時期は避けた方が良いかも知れません。
お土産屋や飲食店が立ち並んでいます。
何かは分からないけど、美味しそう。いや、嘘だ、よく分からん。何だコレ。
うわっ気持ち悪い!!お土産、らしいけど…何だコレ、何なんだコレ。
なんとなく、人間の煩悩をお面に落とし込んだ…っていう感じだなぁ。
しかし、左端の、鼻がバスケットボールのこいつが一番分からん。
これ、たまたま重なってるとかじゃなくて本当に鼻がバスケットボールですからね。
そしてなんとなくジミー大西に似ている。
ふぅ、歩いた。茶屋で一服。
お店のお姉さんに中国茶を淹れて貰います。
台北(台湾)なので驚きはしないんですが、日頃ベトナムに暮らしている自分にとっては、観光地とはいえホスピタリティ溢れた客対応には感激します。
ウチの近所の飯屋なんて客の数に比例して機嫌が悪くなりますからね!
客が来て忙しい故の「嬉しい悲鳴」なんて存在しないのです、悲鳴は悲鳴です。
そんな台湾と言えど、この文章は意味が分からんかった。
全然解説出来ていないし、何より…クラブを浸し!クラブを浸し!?
この時、「ハン君がお店の翻訳業務を商売にしたらいいんじゃね!?」という話で盛り上がる。
今更ですが、現地を案内してくれているこのハン君。
台湾にいながらにして日本の漫画とアニメで日本語を覚えたそうです。
学校へ通ったりテキストを使った訳でもなく完全に独学、「えーと、」といった間のとり方なんて日本人そのものです。
それだけ日本に関心を持ってくれていることが嬉しくなると同時に、自分もベトナムに住んでるならベトナム語くらい話せなきゃと思いました…って、これ、リアルやfacebook上での発言も含めて今まで10回くらい言っている気がします。
ちなみに彼は龍山寺の集合写真の中央上にいましたが、戻るのが面倒な人は芸人の宮川大輔を思い浮かべてください。
そっくりなので、それで十分です。
九份の道中では、面白いオカリナ屋さんを見つけたのでこれまたYouTubeにアップしました。
タイトルは「歌っとるやないか!」です、音声がどうやってもズレますがそれは許して。
ハン君「夕飯は何がいいですか?」
そうだなー。寒いね、鍋がいいね。そうだ、そうしよう、鍋がいいそれがいい。という訳で、全会一致で鍋。
そんな我々の気紛れなリクエストにハン君は応えられるのか…!?
応えてくれました。すげぇ、すげぇハン君。これ、台湾の火鍋(日本で言うところの鍋ね)だそうです。
老舗の店だそうで、店を飛び交う言葉は100%が現地語。
まず間違いなく、台湾人のハン君が連れてきてくれなきゃ入らない。
日本人向けのガイドブックには載ってないんじゃなかろうか、いや載ってる訳がない。
オーダーの方法もユニークです。
まずは肉や野菜を鉄鍋で店員さんが焼いてくれ、出汁を入れて鍋をつくります。
またもやYouTube、こんなんね。
そのあとは、店の奥の冷蔵庫に入っている食材…餃子、つみれ、野菜、豆腐などなどを選んでぶち込んでいき、あとは煮るだけ~。
そして出来上がった完成品。
これが、相当に、美味かったのよ。
小籠包もかなりのものだったけど、そっちの方の味は想像出来ます。しかしどんなものか分からないほど、食べた時に美味しかった時の感動が違う。
入れる食材は大抵が食材そのままというより餃子などの既成品なので、見た目は日本の鍋と比べるとちょっと雑多な印象があるかも知れません。
しかしベースの出汁は薄味なのでそれぞれの食材の味がちゃんと立ってる。
風味はほんのちょっとだけフォーに似てるかなぁ、特にハノイとか北部のフォー。
会計方法は回転寿司方式。食材が乗っている皿には色がついていて、その色に応じた金額の積算だそうです。
お店のおしぼり袋を貼っておきます。
人気店だったので、現地に住んでる人であれば是非どうぞ。
ベトナムに住んでいると、温泉というものにより恋焦がれる様になります。
という訳で、台湾の温泉地・北投(ベイトウ)温泉です。
ここは日本統治時代に開発された温泉地だそうで、今でも多くの人達によって利用されているとのこと。
台北中心地からなんと一時間と掛かりません、きいいぃぃぃ台北市民の幸せ者!
到着時間は10時前、駅の周辺では朝市が開かれていました。
北投温泉は、山に向かってしばらく緩やかな坂道を上ることになるのです。
しかし、パッと見で巣鴨だと言われたら信じるな。まぁ、巣鴨は駅前しか行ったことないんだけどね。
北投温泉にはたくさんの温泉があるのですが、場所によっては宿泊せずに銭湯の様に軽くひとっ風呂浴びることも可能です。
これは入った後の写真なんですが、この「滝乃湯温泉」という北投温泉でも最古の温泉を利用しました。
なんとこの温泉が建てられたのは1907年、既に100年選手です。
1923年には、かの昭和天皇が皇太子だった頃に立ち寄られたとのこと。
流石に屋内は写真を撮れませんでしたが、お風呂場は石造りの様で(泉質が強酸性なのでコンクリートは使えないとか)、ところどころにある木製の柱もその深味のある焦茶色から長年の歴史を感じられます。
通常、脱衣場と風呂場は離れているものですが、そこは棚の前で服を脱いで後ろを振り向くとすぐに風呂場があるという形式。
お湯に身体を入れてみたところ…熱い!熱過ぎる!!
多分、43度か44度ってところです。
長いこと温泉なんて入っていなかったものですから、全身が痛い痒い。
そして後からやってくる、熱さとはまた種類が違うピリピリとした痛み、強酸性にも程がある。
お湯をペロッと舐めると非常にしょっぱい…というか強酸性ってしょっぱいんだ、初めて知った。
お湯をすくって顔を洗ったところ、現地のおじさんに声を掛けられました。
あ、もしかしてマナー違反だったかな…と思ったところ、すぐに顔を洗えと。
なんでも、目に入るとそれはそれは激痛らしい。
実際、この後で忠告を忘れてもう一度顔を洗い地獄を見る羽目になりました。
ちなみに、気付かなかったんですが、その時に「大丈夫?」と日本語で声を掛けられていたそうで、都市部から離れれば離れるほど昔の名残りか日本語使いがいらっしゃるのかも知れません。
番頭のお婆ちゃんにしても日本語がペラペラ。
ペラペラというか、台湾は1945年までは日本だった訳で、80歳程度だとしたら12歳までは日本人だった訳だし当たり前といえば当たり前か。
この感覚、実際に行って、現地のお爺ちゃんお婆ちゃんと触れ合って経験して貰いたいと思います。
もう10年…20年も先になると、その世代の人達はほとんどいなくなっていますからね…。
教科書では多く語られることのない、世界に残る日本の足あと。
まるで、自分が知らない、幼い頃のアルバム写真を見せられる感覚です。
そういう観点で台中にうってつけの施設があるのですが、それはまた別記事にて。
台湾編、その更に台北編、これでやっと折り返し地点に来ました。
冒頭で書いた通り、全部で6記事と長編になりそうです。その間もベトナムネタはちょくちょくと投下していくので、しばらくお付き合いください。