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ドリアンマンの肉体は限界を迎えていた…!
通りすがりの人と戦いー、
ドリアンマンの肉体は限界を迎えていたのだ…!!
そう、
肌がかぶれる…!!
これ以上は肉体(肌)が持たない。
ネルソン水嶋がドリアンマンとして戦い続けるためにも、新たな装備の開発は急務であった。
*
東京都内、某所ー。
ネルソン「という訳で、
かぶれないし匂わないドリアンアーマーをつくれますか?」
ドリアンマンの中身・ネルソン水嶋。
????「ハハハ…このドクターマツモトにつくれないものがあるとでも?」
正義の工作博士・ドクターマツモト。
彼の名前はドクターマツモト、紙粘土と工作紙で割となんでもつくれる。写真にやたら土偶が多いのはたまたまで、もっといろいろつくっている。最終的につくりたいものは人間。ネルソンとは、8年くらい前にTwitterの大喜利コミュニティで知り合った。
ネルソン「んじゃお願いしていいっすか?」
マツモト「いいよ、えーと、29日に来るんだっけ?」
ネルソン「そうそう。それから一回撮影して渋谷に行く流れで」
マツモト「はい」
マツモト「こんな感じでいいよね?」
ネルソン「いいけど、イラストかわいいな!」
かぶれないし匂わないドリアンアーマー開発…が、マツモトに襲いかかる影!!
マツモト「ふぅ…ネルソンくんも無理難題を押し付けるなぁ…」
マツモト「まぁ、ほぼ完成したけども」
ドクター・マツモトが病み上がりで頑張ったという制作工程ではここで見れるよ!
ろまん快道 >> 新しいドリアンアーマーを開発せよ!
マツモト「よし、あとはアーマーにドリアンエネルギーを注入して…いや、待てよ!?」
マツモト「これを小夜子(さよこ)さんに注入すれば…!!」
説明しよう!説明しなければ分からんだろう!
ドクター・マツモトにはかつて、最愛の恋人がいたがなんやかんやあって
脳だけの存在になってしまった。彼が工作に取り憑かれた経緯もそこにある。しかし、底知れぬドリアンエネルギーを前にして、魔が差してしまったドクター・マツモト!「このドリアンエネルギーを小夜子さんに注入すれば、彼女は再び人間に戻るのではないか?」…と!良い子は真似しちゃいけないぞ…!!
マツモト「いやいや、これはネルソンくんから依頼されたもの…って、あーヤベ!注入しちゃったー!!」
ブオオオオォォォォォン…!!
????「…マ……」
マツモト「はっ!?」
????「マツモ…」
マツモト「こ、この声は!?」
????「マツモッ…サン……」
マツモト「小夜子さん?小夜子さんなのか!?」
????「日本ヲ……」
マツモト「え、日本?」
小夜子?「日本ヲ脳ニシテシマエ!!!!!」
マツモト「うわあああああぁぁぁぁ!!!!!」
そして、新ドリアンアーマー受け渡しの日がやって来たー。
ネルソン「いやー、やっぱ帰国中は会いたい人が多いから忙しないすわ」
マツモト「ソウカ…」
ネルソン「え?なんか気のない返事ですね」
マツモト「ソンナコトハナイゾ…」
ネルソン「そんな片言でしたっけ」
マツモト「サッサト中身ヲ見ロ…」
ネルソン「はぁ」
ネルソン「どれどれ…うわっ、すごっ!」
ネルソン「クンクン…おぉ、全然無臭!」
マツモト「紙粘土ダカラナ…」
ネルソン「これいくらか掛かりました?払いますよ」
マツモト「ソンナモノハ要ラナイ…」
ネルソン「え、マジで?ラッキー!ほな僕パトロール行って来ますわ!」
マツモト「アァ…」
バタン!ドタドタ…
マツモト「フフ…オ金ナド要ラナイ……」
マツモト「代償ハ、ドリアンマン!貴様ノ命ダ…!!」
かぶれないし匂わない新ドリアンマン、渋谷に立つ!
東京都内、渋谷ー。
ネルソン「いやーあれだな、あれあれ!変身しよ!変身~っと!」
ドリアンマン「はい!仕上がりました~!!」
ドリマン「んじゃ歩いてくる」
友人 「行ってらっしゃい」
ドリマン「ふぅーーー」
ドリマン「みんな無関心すぎじゃない?引くわ」
友人 「それ言われる側の立場だから」
ドリマン「あ、スパイダーマンのポスターや。関ジャニはヒーロー扱いされてええなぁ」
友人 「そういう問題じゃないやろ」
ドリマン「おー、『君の名は』DVD発売か。俺日本戻る途中に機内で観たで」
友人 「そうか…」
ドリマン「おぉ、戦隊モノの映画やってるなー俺も映画出たーい」
友人 「…」
ドリマン「腹減ったなぁ」
友人 「全然パトロールちゃうやん!」
断末魔 「うわああぁぁ!助けてーーーーっ!!」
ネルソン「むむっ!誰かが助けを呼んでいる!?」
ドクターマツモト改め、狂気の工作博士・マドリア登場!
ドリマン「ドリアンイヤー!!」
説明しよう!
「ドリアンイヤー」とはドリアンの豊作を祝う年でもなければ、聴力が常人の数倍になる訳でもない!
ドリマン「あ、すぐそばやった」
一般人 「た、助けてくれ~!変質者だ~!!」
変質者 「変質者デハナイ…吾輩ハ『マドリア』!」
マドリア「日本ヲ『脳』ニシテシマエ!!」
ヒュバッ!
ドリマン「待たれ~いっ!!」
一般人 「うわぁ、変質者が二人も!」
変質者 「うっさい黙れ!!」
マドリア「ハハハハ…待っていたぞ!ドリアンマン」
ドリマン「あ、あなたは!ドクター・マツモト!?」
ドリマン「このタイミングで片言をやめるのか!」
マドリア「うっさい黙れ!!」
ドリマン「なぜ人を襲うんだ!?」
マドリア「それはだな…」
ドリマン「許せない!!」
マドリア「ドリアンエネルギーを小夜子さんに…」
ドリマン「ぶっ殺してやる!!」
マドリア「注入したら…って、え!おいおい!!話を聞け!!」
ドリマン「何だ!?2秒で話せ!!」
マドリア「せっかちだな…」
マドリア「ドリアンアーマーに注入したドリアンエネルギーが想定以上にすごくてな、小夜子さんに注入して人間に戻そうとしたんだよ。まぁ、それはほんの少しもらっただけだ。いいだろう。だがな、意思を持った小夜子さんは私に語りかけたんだ、『どんな力でも人間には戻れない、だからいっそのこと人類を、いやここはまず日本を脳にしてしまえ。インドになる前に。そうすれば我々は永遠にマトリックス的な世界で幸せになれる』とな…。だが、お前が立ちはだかることは分かっていた。え、じゃあなんでドリアンアーマーを渡したんだって?それはだな、貴様が着たときにパワーが増幅するから逆にそのパワーをいただこうという魂胆なのだ!その代償として、貴様は死ぬがな!ワハハハハ!」
ドリマン「え、ごめんちょっと待って、そもそも小夜子さんって誰??」
マドリア「あ、そうか、説明してなかったもんね。ま、いいや、殺すわ」
死闘!!正義のドリアン・ドリアンマンVS狂気の工作博士・マドリア
ドリマン「うぉー!!」
マドリア「あぁー!!」
ガシッ
ふぎぎぎぎ…
ドリマン「おらぁ!」
マドリア「ぐっ!」
ドリマン「よいしょぉ!」
マドリア「ごふっ!」
マドリア「マドリアビームッ!」
ドリマン「やべっ!」
バシュッ!!
ドリマン「銃刀法違反かよ!弱キックからの…」
ドリマン「一本背負い!!」
バターン!
双方 「はぁ…はぁ…!(暑い…)」
マドリア「アッパー!」
ドリマン「ぐはっ!」
ドリマン「パワーダンク!」
マドリア「ごはっ!」
マドリア「アッパー!アッパー!!アッパー!!!」
ドリマン「ぐわああああ!!」
ガシャーン!!
ドリマン「クソ!博士のクセに…アッパーが強すぎる!!」
ドリマン「はぁ、はぁ、このままでは日本中が脳に…ん?」
ドリマン「なにコレ?」
ドリマン「爆弾ぽいし投げてみよ!それーっ!!」
マドリア「あっ、ダメ!それだけはダメーッ!!取り外すの忘れてたーっ!!」
ドリマン「うけやがれマドリアーっ!!」
マドリア「うああかつてない力がくる!!」
ドリア~~~ン!!!(爆発音)
ドリマン「ドクターマツモト、なんでこんなことしたんだ…?」
マツモト「うっ…」
ドリマン「あんた、正義の工作博士だったはずだろ…?」
マツモト「正義を掲げてみても…弱さがあったのかもしれないな…」
ドリマン「というと…?」
マツモト「小夜子さんの存在が…私の弱さだった…ということだ…」
ドリマン「すなわち…?」
マツモト「ドリアンエネルギーは…善は善を…悪は悪を…倍増させる…」
ドリマン「したがって…?」
マツモト「だから…決して…悪の心を持つんじゃない…お前こそが悪を挫く存在となり…」
ドリマン「であるがゆえに…?」
マツモト「君…実はどうでもいいんだろう…」
ドリマン「そうね!」
ドリマン「割と!!」
マツモト「アッパー!!」
ドリマン「ぐわああああ!!」
こうしてまた世界の平和は守られた(棒読み)。
来週もまた観てね!(棒読み)
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で、ここでいきなり告知です。
そんなドリアンアーマーを着て、18日に大阪の天満でトークイベントをすることになりました。「モノカキモノ会議」というイベント、過去に有名な方が登壇されているのにいいんですかね…でも、頑張ります!めちゃくちゃ直前ですが、もしご興味のある方はお越しください。
【テーマ】
ネルソン水嶋の『絶対になってはいけない(でもなってほしい)海外在住ライター話』
【日時】
2017年8月18日(金)19:30〜21:30頃(開場19:00)
終了後は同じスペースで懇親会も開催しますので、合わせてご参加ください。
【会場】
TAMのコワーキングスペース大阪
大阪市北区末広町3-7
【参加費】
1,000円/飲み物付き(お酒とソフトドリンク)
格好はともかく、話は真面目です。だって俺、人前では真面目だから。いや、ホント。
ちなみに匂わないドリアンアーマーはベトナムでは着ません。
なんで本物のドリアンがいっぱいあるのに着るんだよ。
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以下、メイキング写真となります。
エンディングテーマとともにお楽しみください。
ウ~ララウラウラ、ドリアンマン~♪
正義のつもりで今日も世界のトゲを抜く~♪
その実おのれはトゲだらけ~生まれたときからトゲだらけ~♪
陽気なラテン人からすらハグされない~♪
だから彼はこう叫ぶのさ~♪
俺のトゲはウ~ラウラ♪
俺のトゲはウ~ラウラ♪
俺のトゲはウ~ラウラ…♪