過去にテレビ朝日で企画されていた、小学生による30人31脚のベトナム版です。小学校への歯磨き啓蒙活動に同行しました。教室を回ると、そこには大量の落書きが…大半は「FUCK」って。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/04/02
過去にテレビ朝日で企画されていた、小学生による30人31脚のベトナム版です。小学校への歯磨き啓蒙活動に同行しました。教室を回ると、そこには大量の落書きが…大半は「FUCK」って。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/04/02
学校っていいですよね!
日本の学校では当然の様にある授業、体育。
実はこの教科は日本、中国、韓国の三カ国にしかなく、他の国では基本的に生徒が自主的に行うものだそうです嘘です。
以前も取り上げた、日越友好40周年事業のひとつでもある30人31脚。
ベトナムで30人31脚!?日越交流40周年友好事業に密着取材してきた(練習会・前編)
ベトナムで30人31脚!?日越交流40周年友好事業に密着取材してきた(練習会・後編)
このイベントのスポンサーにはロッテ・ベトナムがついている訳ですが、提供とはまた別にベトナムの小学校を回って歯を大切にしようという啓蒙活動を行なっています。そこで今回は、その啓蒙活動に同行させて貰うことになりました。
ウムム、ベトナムの小学校…通常ならとても入れる場所ではありません。
一体どんな展開が待ち受けているでしょうか。
目次

訪れた学校はこちら、「Ngô Sỹ Liên」です。
ちなみに豆知識ですが、ベトナムの小学校は実は5年生までしかなく、中学校が四年制。
そこで30人31脚では日本の基準と合わせる形で、参加資格は中学一年生までとなっています。

正門をくぐると早速、今回の啓蒙活動用のポスターが置かれていました。

左、

右。
はい、これが小学校の全景です。
そうなんです、ベトナムの小学校の広さは日本で言う校庭程度。
基本的に正方形で、箱庭の様になっています。
代わりに午前・午後の部で生徒が入れ替えており、まるで狭い牛丼チェーン店の様に回転率を高めて対応しています。
ベトナムに来られたことがある方はご存知でしょうが、ほとんどの場合、民家のサイズは細長い1区画で統一されています。
これは社会主義的な考え方がベースにあると言われ、この箱庭的な学校の形とサイズももしかしたらそこから来るのかも知れません(憶測ですが)。

体育の授業も省スペースが基本となっています。

足元には各自のダーカウが見えますね。
なるほど、ボールほど飛びにくく、当たったところで衝撃も少ない。
ダーカウの起りは中国だと言われていますが、この特性故にベトナムの国民的スポーツにまでなったのでしょうか。
ちなみに2つほど前の記事では日本ダーカウ協会の総帥にインタビューしております。
良かったら併せてどうぞ。

走り高跳びなど、その場で跳ねたりとあまり場所を取らないものばかり。
都市部のベトナム人ってもしかしたら一般的に足が遅いかも知れないなぁ…バイク大国だし。

女性の先生はアオザイを着ています。
それにしても少し華やかなのは、今日はイベントがあるからなのかも知れません。

何処の学校でも売店はある様です。

色々と得体の知れぬ食べ物がぶら下がっています。
近所の売店にもよくありますが、一度も食べたことはありません。

美味しそうな揚げ物…ですが、基本的に放置。
おそらくオーダーが入ると二度揚げして出されます。
ベトナムでは、太っている子は裕福という考え方も根強く、親によっては子供に半ば強制的に油を飲ませ太らせる家庭も存在します。
日本を引き合いに出すのは少し極端な気がしますが、ベトナムにおいて健康を気にする風潮はまだ少し先の話でしょう。

壁に直接書かれているメニュー。

ちゃっかりキシリトール(by ロッテ)もありました。

啓蒙活動のひとつ、歯科検診です。
虫歯ってこえーぜ!みたいなことが書かれています、多分。

歯科検診ブース。

ちょっと緊張の面持ちの少女たち。
こういう催し事を行うということは、少なくともこれまでは無かったということなのでしょう。

少年、こっち見んな。

そういえば、歯科検診ブースとは別にさっきから大掛かりな舞台があるんですが…。

何やら、わらわらと、

教室から子供達が流れ出してきた…。

わらわら

わらわらわら

わらわらわらわら

彼は大人になっても顔が変わらないに5000ガバス。

あっちゅー間にえらい集まってきました。
君たちよく教室に収まってたね!?と驚くほど。

子供達は、

カメラに抵抗が無いので、

らく…いい笑顔がたくさん撮れて素敵ですね。

虫歯菌っぽい着ぐるみが登場、言うまでもなく悪役の様です。
さっきから悪そうな声で悪そうな暴言を吐きまくっています、多分。

それに対してブーイングしまくる子供達!
分かっていたことだけど、彼らのノリは半端無い!

するとここで、MCの二人が何かを叫びます。
て、あれ、今になって気付いたけど、

何でこのジャイアン、矯正付けてるの?
もしかして、キャラ付けなの??
しかし、この矯正器具、後ほど思わぬシーンで活躍しま…せん。
ビックリするほどしません、何のためにしたのか全く分かりません。

そして呼ばれて飛び出て!

ジャジャジャ!!

ジャーン!!!

キシリトール・マン(仮名)だーーー!!!

どっ!!
えっ?

爆笑してる!

めっちゃ爆笑してる!!

めっちゃ爆笑してるやん!!!笑うとこちゃうやん!

そんな爆笑も意に介さず、キシリトール・マン(仮名)は戦闘態勢に入ります。(単純に見えないだけと思われます。)

必殺のキシリトール・ビーム(仮名)炸裂かー!!

ゴッ
えっ?

ガッ

ググッ…

くおおぉぉぉのおおぉぉぉ…
め、

めっちゃ肉弾戦してる!

そうしてゴリ押しで虫歯菌をやっつけたキシリトール・マン(仮名)。
もう大丈夫だよ、みたいな優しい言葉を矯正ジャイアン(仮名)に投げかけます。
ヒーローショウはこれにて終了。

そのあとは、

歯の形をしたゴールネットに、キシリトールに見立てたボールを二人三脚でぶち込むというゲームをやっていました。

まぁ初かどうかは分かりませんが、撮りたいものも大体撮れたのでネタを求めて誰もいない教室へ潜入です。

年月日だけかろうじて読める。

机には落書きが…こういうのって世界共通ですね。

ネリケシを作っていたと思われる穴も発見。

ファッ!?

謎の生物…殺せんせーみたいだ。

中二病。

ファッ!?

ベトナムらしい落書きもあります。

ファッ!?

ファッ!?ファッ!?
ベトナムの小学生達は常にファッと思っているのだろうか…。
いや、これは、日本で言うところの「ウンコ」と解釈した方がいいのかも知れない。
それなら同じ数だけ見つけられる自信があるわ。

上から覗くとギッ…チリ!子供達で埋まっていました。500人は固いなぁ。

イベントも終わり、子供達はいそいそと帰宅準備。

前回同様にベトナムの小学生にインタビューしてみました。

ネルソン「今日のイベント、どうだった?」
女の子 「こういうことは初めてなので、新鮮で楽しかったです。」
ネルソン「ちなみに、一日何回歯磨きしてるの?」
女の子 「朝と寝る前の二回です。」
うむ…なるほど……模範的回答ではないか。
じゃあいきなりアレを聞いてみよう。

ネルソン「べとまるって聞いたことある?」
女の子 「いえ、知りません。」

ネルソン「サイゴンの日本人がみんな見てるサイトだよ。」
女の子 「えっ…そうなんですか。」
ネルソン「そんなべとまるを読んでる人達に、何か一言!」
女の子 「特に…特に無いです、すみません。」
ネルソン「ありがとう!」
***
以上、ベトナムの小学校のレポートでした。
こんなことが出来るのも最初で最後じゃないかしら。
