ベトナムは富裕層が増えている一方でやはり低所得者層も厚いのですが、その路上生活者にスポットを当てたニュース記事。中には、ゴキブリを捕って生計を立てるそうです。でも、捕ったゴキブリの使い道って?
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/12/05
ベトナムは富裕層が増えている一方でやはり低所得者層も厚いのですが、その路上生活者にスポットを当てたニュース記事。中には、ゴキブリを捕って生計を立てるそうです。でも、捕ったゴキブリの使い道って?
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/12/05
ゴキブリっていいですよね!
動きが俊敏なゴキブリ、と思いきや、ベトナムではかなり鈍足です。これは日本のゴキブリが太古からゴキブリだったことに対し、ベトナムではカブトムシから進化(退化?)したからだとか…嘘です。
今回は、10人中9人、いや100人中99人が限りなく嫌いと言うだろうゴキブリの話。でも、とても感動的。
ホーチミン:釣りの餌にするゴキブリ捕りで家族支える女性 – [VIETJO ベトナムニュース]
世の中には色々な職業があり、そして収入の差にもバラつきがあります。
おそらくは、日本以上に…。
ホーチミン市に住むグエン・キム・アインさんはなんと『ゴキブリ捕り』が仕事。
害虫駆除?…違います、それなら割と、ベトナムではメジャーな職業。
グエンさんの捕ったゴキブリは、なんと釣り餌として売られます。
好き好んでやっているという訳ではなく、家計を助けるために始めたんだとか。
この話は美談として扱われているようです。
確かに、小学校の頃に習った道徳の授業に登場しそうなエピソード。
こうした言わば『路上(外)で稼ぐ』仕事をしている方を、ベトナムでは多く見ることが出来ます。
今回はそうした職業を紹介します。
1.宝くじ売り
ベトナム在住者で見たことは無い方はまずいないでしょう、宝くじ売りです。
毎週当選結果が発表されるタイプで、一等は15億ドン…およそ730万円、毎週なら結構な金額です。
路上やカフェなど至るところに宝くじ売りはおり(大体おばちゃん)、1枚10,000ドンで購入します。
なお、先日、SKETCHで私が原作を担当しているメコン迷走探検隊という連載漫画の取材で、私自ら宝くじ売りを体験してきました(Webサイトではまだ更新されていませんが)。その時に他の宝くじ売りの方に聞いたところ、売上の10%が収入になり、その金額は1日に10万ドンから20万ドンになるそうです。もちろん、画像は私。その時の様子です。
2.物売り
Xoi(お こわ)やChe(ぜんざい)などの食べ物や、ジッポやサングラスなどの雑貨など、売り物は多種多様。ガッツリとした食事系は基本的に路上などの定位置で、 雑貨系は観光スポット付近で手売り、酒のつまみ系は居酒屋で飲んでいると声を掛けてきます。番外編として、カチャカチャと鳴り物を鳴らしながら自転車を漕 いで客引きするマッサージ師もいます。
3.セオム
御存知バイクタクシーです、こっちは大抵がおばちゃんではなくおっちゃんです。
観光客や外国人と見るや価格を吹っ掛けてくる傾向がありますが、毎朝の通勤で使うなど実質的な契約状態(要するに常連客)になるとタクシーよりも安く済み、とても経済的です。
た だ、観光客に声を掛けて、希望していない場所を回りに回り、高額な請求をしてくるセオムが後を絶ちません。最悪のケースでは、仲間達で囲ってお金を払うま でお客を帰さなかったり賭博に誘って最終的にハメるという事案も発生しているのでくれぐれもご注意ください。ま、セオムも、色々なんですけどね。ちなみに、画像のおっちゃんは実はセオムではなく、エンジンの掛からない様子を見かねて手伝ってくれている近所のおっちゃんです。本当、全然セオムじゃないです。でも大体こんな感じ。
と、主にこのようなタイプの『路上で稼ぐ人達』が存在します。
これらの人達は、ベトナムに行けば十中八九目撃することが出来るでしょう。
もはやベトナム名物と言っても過言ではありません。
地方によっては、また違ったことを生業にしている人がいるかもしれませんね。
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この記事は、ベトナムニュースサイト「VIETJO」とべとまるによるコラボレーション記事です。
個別記事URL:http://www.viet-jo.com/preview/social/131212033119.html
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