ベトナムに住んでいると、何故か「映画鑑賞会しよう!」という話が挙がります。でも確かに観たくなるのです。でもプロジェクターがない…このカフェはそんな人たちの味方になってくれるでしょう。画質は重要だけども。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/01/08
ベトナムに住んでいると、何故か「映画鑑賞会しよう!」という話が挙がります。でも確かに観たくなるのです。でもプロジェクターがない…このカフェはそんな人たちの味方になってくれるでしょう。画質は重要だけども。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/01/08
映画っていいですよね!
1922年にフランスで制作された映画「音~銃声と気まぐれな貴婦人~」では、無声映画にも関わらず、作中で発声映画が物語のキーになるというメタ的な表現がなされていたそうです嘘です。
「音~銃声と気まぐれな貴婦人~」って何だよ、自分でも着想元が分かりませんよ。
ベトナムで上映される映画は、制作元に関わらずベトナム語での字幕や吹替が主流です。
英語の聴き取りが出来る方は字幕であれば多くの場合に問題ありませんが、辛い方もいると思います。
そんな人に耳寄りな情報をキャッチ!なんと、自分で持ち込めば上映してくれるカフェがあるんだとか。
Tran Khanh Duという、1区ながらも少しマニアック?な通りにそのお店はあります。
それがこちら、CINE LAND CAFE。
看板を見ても分かる通り、ウチなら映画見れるで!という感じ。
むしろこれで全く関係無ければ笑える…ことが、ベトナムにおいては有り得るからフタを開けるまで分からん。
入口には比較的新しい、
映画作品のポスターが張られています。
全て観られるということでしょうか?早速入ってみましょう。
階段を上がっていきなり出迎えてくれたのは、謎の冷蔵ショーケース。
元はパン屋か何かだったのか、その上で顔を出すシネマスターとのギャップが激しい。
それ以外にも、見渡すと壁一面にスターの肖像ポスターだらけです。
カウンターの向こうには『CINE LAND』のロゴが光っております。
というか左下にダンボーが見えるね、あれって日本だけでもなかったのね。
そして、もう年も越えたというのに右にぶら下がるサンタクロース、ベトナムだと自然なこと。
ペンッ!
ネルソン「?」
ペペンッ!!
ネルソン「!?」
何かメンコのようなものを激しく叩きつける音がするなと思ったら…
おっさん達がトランプに興じていました…いや、平日だよ。
その興奮っぷりから察するにお金を賭けているものだと思われます、多分多分。
まさかスター達も、興奮するおっさん達を日がな一日見させられるとは思わなんだ。
スター「そうなんだよ…」
スター「分かってくれるかい、ハポネス(日本人)よ…」
まるでそんな彼らの嘆き声が聴こえてくるかのようです(聴こえません)。
ソファの上にはドサドサと積み上げられた冊子があり、
ページをめくるとおそらくここで鑑賞可能である作品が載っています。
ベトナムに住まれたことが無い方はここで「おいおい、いいのかよ」と感じるかもしれません。
しかし、いいんです、いや、よくない、よくないんだけど、よくなっちゃってるんですこれが。
いや、よくないけど。
カウンターで飲み物を注文し、鑑賞する作品を選びます。
冊子から選んでもいいし、自分でDVDなどのメディアを持ち込んでも良いそうです。
ベトナムの一軒家タイプでは珍しく、エレベータに乗って上階へ。
狭い廊下に番号の入ったシールが貼られた部屋、完全にカラオケの体を為している。
通された個室にはソファがあり、背面側の壁にはプロジェクターとスピーカー。
このような設備を持った部屋が各階に、最大6人程度、最大15人程度の規模でありました。
入室した頃に、上映が開始されます。
ネルソン「あ、これってもしかして…」
そうなんです。
これ、こちらで一切の操作が出来ません。
おそらくカウンターで一括管理しているようで開始以降垂れ流し。
なので、映画館へ行くのと同様に上映前には必ずトイレへ行きましょう。
お陰で、私は後ろ一時間半は必死に膀胱のワガママを抑え付けておりました。
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映像も音声も鑑賞するには申し分ない。
飲み物とは別に、鑑賞料金が150,000ドン。
こちらは時間によってはもしかしたら変わるかも。
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名前:Cineland cafe
住所:53/9 Tran Khanh Du, P.Tan Dinh, Q.1
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