見た目以上に「5kg」って響きがおかしいですよね、5kgのフォー。だって食べたら体重が5kgふえるんですよ。その大食いチャレンジにぶんたろう君が挑戦!悲しい結末を見る覚悟はありますか?
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/12/15
見た目以上に「5kg」って響きがおかしいですよね、5kgのフォー。だって食べたら体重が5kgふえるんですよ。その大食いチャレンジにぶんたろう君が挑戦!悲しい結末を見る覚悟はありますか?
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/12/15
大食漢っていいですよね!
フードファイターとして知られるスーザン森本は、胃を大きくするためによくコーラにメントスを入れて(膨張する)飲んでいたそうです嘘です。スーザン森本という存在がすでに嘘です。
先日、このようなニュースがベトナム全土を駆け巡りました。
ホーチミン市で「巨大フォー」大食いチャレンジ-ベトナム初開催|Yahoo!ニュース
まとめると、11月15日にオープンしたフォーのチェーン店「Pho Ong Hung」が大食いキャンペーンを実施。45分以内に総重量5kgのフォーを食べると50万ドンの現金と50万ドンのバウチャーが手に入り、失敗すると20万ドン払うという内容です。
※50万ドンは2014年12月現在で2800円弱です。
別に駆け巡っちゃーいないんだけど、実際にかなり話題にはなったみたい。
開始から二週間が経った時点で2000人以上が挑戦、成功者は150人近くと7.5%ばかりだとのこと。
うん、やらせよう、まさよにやらせよう。
まさよはべとまる専属のグルメタレントです(本人の承諾は取っていません)。
食べ尽くせ!まさよのベトナムB級グルメガイド 牛豚魚肉たっぷりブンボーフエ(bún bò Huế)
ネルソン「という訳で、どう?」
まさよ 「無理だと思う!」
な…何のために雇ってると思ってるんだ!雇ってないけど、何のために!
どうしようかなぁ、友人でいっぱい食べる人でもいたかなぁ。
などと別件でやり取りしていたブンタウ在住の日本語教師・ぶんたろうに話を振ると、
ぶんたろう「50万ドン!?やります!」
と即答をもらって無事に決行に至りました(そこかよ)。
ちなみに、ぶんたろうは一緒にホーチミン市内を10kmくらい歩いた仲です(左)。
観光ガイドブックの「歩くベトナム」を、べとまるの読者に歩いて配る(1/3)
さぁ、決行だ!
ベトナムが誇る観光スポット・ベンタイン市場のすぐそば。
こちらに、Pho Ong Hungのレタントン店があります。
Hungおじさんのフォーという意味なので、このおっさんがHungおじさんなんでしょう。
似顔絵はご丁寧に商標登録までされているようです。
ホテルの地下駐車場を改装したような位置にありました。
ぶんたろう「ネルソンさん!どうも!」
ネルソン 「おっす!」
テーブルにはすでにぶんたろうが待ち構えています。
ネルソン 「これは?」
ぶんたろう「誓約書ですね!」
ネルソン 「何書いてるか分かんの?」
ぶんたろう「サッパリ分かりません!」
ネルソン 「分かんねーのか…って、でも言いたいことはなんとなく分かる」
ぶんたろうがサインを横から縦書きで書いた背景に謎を残しつつ、フォーを頼みます。
ネルソン 「そもそも即断してたけど、大食いチャレンジの経験はあるの?」
ぶんたろう「王将のやつで倍サイズ餃子18個と天津飯山盛りとか、ありますよ」
ネルソン 「いけるやん!」
ぶんたろう「大学のサークルの納会で大きな盃を飲んだこともありましたし」
ネルソン 「バッチリやん!」
ぶんたろう「しかも今日は朝から何も食べてないですしね!」
ネルソン 「あはははは!」
ぶんたろう「あはははは!」
そして…
あっこれ無理だ(確信)。
とか思いつつも律儀に記念撮影はしておきました。
食べる立場じゃないので最高の笑顔です。
間近で見るとただのフォーだけど、
iPhone4Sを並べてみると…このサイズ感が伝わるでしょうか!
ちなみに、「何でこんな時間に食べてんの?」というつっこみは甘んじて受け止めます。
フォー越し。
補足情報として伝えると、
ぶんたろうは頭のサイズが大きすぎて、
ベトナムで売っているヘルメットだと入らないそうです。
ネルソン 「じゃ、じゃあ…いくか!」
ぶんたろう「はい!」
開始と同時にフォーの麺のみを別の容器に移すぶんたろう!
伸びる前に移して食べる、正攻法やでー!
ズズズズーーーーッ!!
日本の蕎麦のようなすすり食いはベトナムだとマナー違反なのですが、今回は話が別。
むしろ日本人だからこそ慣れているこの食べ方が、ここでは有利に働きます。
それにしても…
君たち、
興味なしか。
考えてみればこのキャンペーン開始から一ヶ月、嫌というほどチャレンジを見てきたのかもしれません。
軽快な足取り(?)でフォーをお腹に収めていくぶんたろう、いいペースだ!
ヒョイッ、ヒョイッ
ズズズズーーーーッ!!
も、もう麺が無い!
ヒュゴオオオオオォォォォォ!!
吸引力の変わらないただひとつの掃除機のようにフォーを吸い込んでいくぶんたろう。
これでまだ開始10分と経っていません、こりゃ楽勝か…。
力士「そんなに簡単に食べられたら」
力士「立つ瀬が無いでごわすよ~」
確かに大食いのイメージはあるけど、フォーに力士ってもう国属性がめちゃくちゃや。
チュー
カツーンッ!
ぶんたろう「あとは水だけですね」
ネルソン 「はや」
この時は気付かなかったのですが、スープを水と呼ぶ時点で食べ物の見方が常人と違う。
ぶんたろう「おたまが小さいので多く感じるのがポイントです」
ネルソン 「せやな」
そんな解説をする余裕まであったぶんたろう。
だがしかし、ここからエンドレススープ地獄の釜が開かれる…。
ぶんたろう「…」
ぶんたろう「…」
この時、私は彼に話し掛けることすらはばかられる思いに駆られていました。
喋る体力があるなら少しでも食べる方に回してほしい、きっと私に格闘家のセコンドは向いていない。
いや違う、この時の本音を言おう。
巻き込んで正直ごめんなさい。
ぶんたろう「あぁ、そうだ…」
ぶんたろう「チェイサーですよ!」
ズズーーーーーーーー
そんな対策も巨大フォーの前には虚しく散り、苦痛に顔が歪むぶんたろう。
店員さん達も、勝負もクライマックスを迎えて、
流石にちょっとは興味を持ちはじめてくれたようです。
ぶんたろう「何で飲まないといけないのかなー」
そもそものルールに疑問を呈しはじめる、ぶんたろう。
気付けば、
「君、そんなに汗かいてたっけ?」というくらい肌がテラッテラしてる。
ちなみに、他の客はもう帰りました。
ぶんたろう「…」
ぶんたろう「いける!」
ぶんたろう「おっ」
ネルソン 「えっ」
えらいことになりました。しばらくの間、アオザイ美女のフリー画像をご覧ください。
ネルソン 「大丈夫か…?」
ぶんたろう「…」
ぶんたろう「ジューーーー」
ネルソン 「続けるの!?」
店員さん 「お客さん」
ぶんたろう「え?」
ぶんたろう「ダメ?」
店員さん 「うん」
ぶんたろう「ダメかーーーー!」
ネルソン 「誓約書に●●たらダメって書いてたからね…」
ぶんたろう「ちょっと服洗ってきます」
ネルソン 「うん」
~10分後~
ネルソン「大丈夫かな」
ぶんたろう「いやーしくじりました!」
私はこの時、彼のことを「本当にいいヤツだな」と思いました。
ぶんたろう「もう、逆流に逆らうことが出来なかったですね。ゆっくりいけば…あれが敗因です」
城島リーダーと松尾伴内を足して2で割ったような表情で敗者コメントを述べるぶんたろう。
掃除をするのは私たちだ、と言わんばかりに視線を送る店員さん達。
代金を払った後にめっちゃ謝っておきました。
ネルソン 「気分は?」
ぶんたろう「悔しいです!」
ネルソン 「次にフォーを食べる予定は?」
ぶんたろう「そうですね…」
ぶんたろう「一ヶ月は食べたくありません!」
Ong Hung 「そんなこと言わずに…美味しいゾイ!」
特に終了日が設定されているようでもなかったので、皆さんも是非挑戦してみてください。
そういえば、結局美味しかったのか聞いてねーや。でも美味しいと思いますよ(適当)。