イオンに!吉野家が!出来たよー!(出来たよー!(出来たよー!))…私がベトナムに来た頃は、ファミリーマートもイオンも丸亀製麺もなかったんですよ。いやはや、時代は着実に流れてますよねぇ。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2015/02/05
イオンに!吉野家が!出来たよー!(出来たよー!(出来たよー!))…私がベトナムに来た頃は、ファミリーマートもイオンも丸亀製麺もなかったんですよ。いやはや、時代は着実に流れてますよねぇ。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2015/02/05
丼っていいですよね!
ハワイのロコモコはご飯の上にハンバーグや目玉焼きなどを乗せた丼もの。
これは、現地でレストランを営んでいた、日系人夫婦がはじめたことにルーツがあるそうです本当です。
本当というより、有力な一説だそうですが。
できたよー!
イオンにー!
遂に!
アレが!
できたよー!
吉野家ができたよー!
何も聞いてないぞ、という方はパソコンやスマホに向かって身を乗り出しているのではないでしょうか。
近づくのはいいですが、あまり私のおヘソは見ないでください。
噂だけはちらほらと耳に入っていましたが、何の前兆もなくあの吉野家がオープンです。
対ベトナム人市場とはいえ、在住邦人にとって日本食生活は死活問題。市場の発展とは別に法律面での外資規制もあって、これまでベトナムにはなかなか日系飲食チェーンができなかった。
が、実は現在、ベトナムの日本食シーンは黄金時代の幕開けとも呼べる時代に!
ほ ぼ一年前のマクドナルドオープンを皮切りに、イオンやそれに伴う丸亀製麺の出店、そして二週間ほど前には牛角がハノイとホーチミン市へ立て続けに出店した りと大資本チェーン店が続々と進出中!これまで日本食シーンを支えてきた人々にとっては戦々恐々かもしれませんが、一消費者としては嬉しい嬉しい事件です。そこにこの吉野家さんですよ。牛丼界の雄ですよ。緊急体験レポートですよ。
さて、
グダグダ言わずに入るんだ。
店内の内装はこんな感じ。
話の腰を折りますが、これ撮影の最後に撮ったものなんです。だから時間的に人いません。
入店する時には盛況でした。ただ、特に宣伝を打っていた訳ではないようで、やはり吉野家を知らない訳がない日本人客ばかりの様子。ベトナムで展開する以上はベトナム人に来てもらわないと…ですが、日本人がこぞって行くという状況そのものが宣伝になることでしょう。
テーブルの上にメニューがありました。
日本のようなカウンター形式ではなく、レイアウトはファミレスと似たようなもの。
牛丼、間違いなく牛丼。値段が押さえられていますね。
そういえば吉野家は昨年12月に380円に値上げしたので、今となってはこっちの方が安いんだな。
他にも牛すじを使ったぼっかけ丼やガリバタ丼、
焼き肉やカレーといったものがあるという、すでに豊富なラインナップでした。
卓上のスタンドにはベトナム語による牛丼の解説、
サラダや味噌汁などのセットもあるようです。
ここで頻繁に登場するものが、KARAAGE。からあげ。
何故からあげ?マーケティングの結果、ウケがよかったんでしょうか。
友人 「ネルソンさん、何するんですか?」
ネルソン「牛丼でしょうよ!」
友人 「ですよね!」
あ、友人と二人で来ています。
そりゃ通行人に跳んでる写真は頼めねーよ。
来ました。
温泉玉子があったので、トッピング。
最高の引立て役こと紅しょうがくんは、あいにくこの時はありませんでした。
ネルソン「しゃーったっきます!(言葉にならない)」
モリッ
ネルソン「フゥー!」
ズズッ
ハフッ
ネルソン「フゥー!!」
友人 「しゃべれよ」
ネルソン「あ、美味いっす!日本の牛丼!!」
ネルソン「ごっそさん!」
友人 「いやー私も満足!」
ネルソン「美味しかった!ちょっと薄味という気もしたけど…」
シュワッ
友人 「て、ネルソンさん!どうしたんですかその額!?」
ネルソン「え?」
友人 「牛丼食べ終わったらなんか浮かび上がってますよ!」
ネルソン「あぁ、ベトナム語で『肉』だけど?」
友人 「自覚あんのかよ!!」
ネルソン「あるよ?」
ここでいきなり、店員さんから話し掛けられる事案が発生。
シュワッ
????「美味しかったですか?」
ネルソン「え、あ、はい!」
????「旅行ですか?」
ネルソン「あーいや、住んでるんですよ」
????「住んでる!」
ネルソン「あ、わたくし、べとまるという…」
きちんと話してみたら吉野家インターナショナルの営業部長さんでした。
加藤広慎(ひろみつ)さん、アジア全体も統括されているとのこと。
いやいや、偉い人じゃないですか。何やってんですか。あ、仕事ですね。
これはちょうどいい、いや今しかない、ということでお話を伺いました。準備だけはしてた。
ちなみに仕込みじゃないです。
むしろ仕込ませてくれる、ベトナム進出検討中のチェーン店さんがあったらご連絡ください。
目次
ネルソン「ベトナムで展開する以上、当然日本人ではなくベトナム人に向けて考えられていると思います」
加藤さん「そうですね」
ネルソン「そこで、味付けとか、メニューのバリエーションとかで、工夫された点ってありますか?」
加藤さん「味付け自体は日本のものと同じです、ただ…」
ネルソン「はい」
加藤さん「事前にモニタリング調査を行っていますが、その結果として煮詰め具合はライトにしていますね。薄味です」
ネルソン「あぁ、確かにそんな印象でした!納得」
加藤さん「あと、牛肉以外の食材は地元(ベトナム)のものを使っています」
ネルソン「確かにベトナムの牛肉はあまり牛丼用に使えないでしょうからね」
加藤さん「トッピングコーナーもつくろうかなと思ってますよ」
ネルソン「丸亀製麺みたいな?あそこパクチーを置いていたりしておもしろいですよね」
加藤さん「そうそう、好きにトッピングしちゃって!っていう」
ネルソン「野菜牛丼も日本にはないですね」
加藤さん「ベジタブルソースっていう非常に野菜と相性の良いソースを絡めてるんですよ、今度食べてみてください」
ネルソン「あるんですか?」
加藤さん「今回、イオンさんで出店したことはたまたまで、始めからベトナムの至るところで出していこうと思っています」
ネルソン「日本でも吉野家って至るところにありますもんね」
加藤さん「そう、牛丼がその国の食べ物になってほしいんですよね。だから何処にでもあるようにしなくてはならない」
ネルソン「なるほど」
加藤さん「はやい・うまい・やすいといいますが、私は早くなくてもいいと思ってるんですよ」
ネルソン「うまいとやすいだけ?」
加藤さん「たべさせたい、です。今回、かなり価格を押さえました。毎日と言わないまでも、週に一回ちょっと贅沢をしようという感じで食べてほしい。そういうものになってくれればと思っています」
ネルソン「一言どうぞ!」
加藤さん「おいしいよ!」
ネルソン「一言や笑」
*
ネルソン「ありがとうございました!」
加藤さん「真面目に話しちゃったよ!」
ネルソン「真面目に聞いているんですけど!」
*
ただただ牛丼を食べて額にThitが~とやるつもりが、思いのほか真っ当な記事になってしまいました。
いや、インタビューをさせていただきながらなってしまったじゃない。なってやったぜ。吉野家!
べとまるを読まれている方の中でも、きっとかなりの方が気になっている存在だと思います。
これからきっと店舗は増えていくのでしょうが、今はイオン・セラドンにしかありません!
是非行ってみてください!
おいしいよ!