これまで全8回に渡ってお送りしてきた「まさよのベトナムB級グルメレポート」も、彼女のハノイ転勤を機にこの第九回で一旦最終回。多分、またハノイでやることはあると思うのですが、さようなら!頑張れよまさよ!
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2015/07/14
これまで全8回に渡ってお送りしてきた「まさよのベトナムB級グルメレポート」も、彼女のハノイ転勤を機にこの第九回で一旦最終回。多分、またハノイでやることはあると思うのですが、さようなら!頑張れよまさよ!
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2015/07/14
さよならっていいですよね!
さよならの語源は、「左様、ならば(帰りましょう)」という意味だそうです嘘です。
と思って念のため確認したら本当でした。割とマジでビビった。
知らないという人もいると思いますが、今回は久々にあの大食いガールが出てきます。
そうです、「まさよのベトナムB級グルメガイド」です。もう半年振りなんですね。
ただ冒頭の挨拶の通り、とある衝撃的な事実が…ってもう分かるでしょうけど。
それはあとで書くとして、本編に参りましょう。
まさよ 「…」
ネルソン「まさよ!まさよ!」
まさよ 「あ、今日はフォーを食べに来ましたー!」
ネルソン「雑だな」
さきほど書いた通り、この「デヘッ」と言ってそうな女性がまさよです。
これまで彼女とそのボスとで、ホーチミンのB級グルメを回って来ました。
が、それも今回で最後となるのです…。
ネルソン「ハノイに転勤するんだってね?」
まさよ 「うんそう、行っちゃうんだー!」
ネルソン「まぁ、その辺りの話はおいおい聞くよ」
今回のお店はフォーのお店、Pho Cao Van。
なんと創業してから60年以上の、現地でも老舗中の老舗です。
「ホーチミンを離れるまさよに」というボスのはからいで、南部のフォー専門店。
フォーの本場といえばハノイですが、南部のフォーとどのような違いがあるのでしょうか。
店内はベトナムらしい縦長のつくりです。
ネルソン「て、これ薪で焚いてるんですか!?」
ボス 「そうなんだよ、このお店はそれが有名でね」
釜の中で木炭がボウボウと燃えています。
薪で焚いているフォー店、ベトナム在住三年半が経ちますが初めて見ました。
まぁ、言っちゃうと、企画じゃない限りこうやってまじまじと見ないんだけど。
入りましょうか。
着席。
脇に犬!
飲食店の脇に犬ぅー!!
と驚いてはみたものの、この国では今更感丸出しです。
犬だろうが猫だろうが、「あ~犬猫飼ってんだな」以上のことは思いません。
昔住んでた東京のある街の中華店で犬が出てきた時はマジで二度と来ねぇって思ったけど。
日本人もベトナムに住んでいると良くも悪くも日本人らしさが失われていくと思うのですが、それは何よりもまずサービス業に対する「お客様精神」みたいなものだと思います。同じく住んでいる方は、分かってもらえるのではないでしょうか。
壁にはテープでフォーの値段が。一杯40,000ドン。公開時点だと220円程度です。
フォーとしては割高ですが、老舗としては安い気もします。
何かの雑誌で紹介された記事のコピーも貼ってありました。フォー全部入りを注文して、待ちます。五分後。
ゴトッ
フォ~~~~!!
た、確かに北部のフォーとは明らかに違います!
向こうは澄んだスープですが、こちらは白濁している。
あと、半煮えの牛肉があるという点も南部フォーの特徵ですよね。
ほか、つみれも入っている模様。
付け合わせの香草は珍しくノコギリコリアンダー一択です。
組み合わせに自信があるのか、単純に品切れだったのかは分からない。
さて、じゃあ…。
ネルソン「いただきましょう!」
まさよ 「おっす!」
ネルソン「って、もやし盛り過ぎてちょっと二郎系になってるやん」
まさよ 「おっす!」
付け合わせには、生のもやしもあった模様です。
まさよ「さて…」
ズズッ
モグモグ
モグモグ
モシャッ
ネルソン「このアングル、」
ネルソン「久しぶりだなぁ」
ネルソン「でも最後になるのか…」
ネルソン「まさよはハノイに行くことにどう思ってるの?」
まさよ 「ん」
ネルソン「ホーチミンにも長くいたと思うけど」
まさよ 「うーん、環境に慣れてきたから寂しくもあるけど…」
ネルソン「だよね」
まさよ 「どっちかっていうと嬉しいかな」
ネルソン「!?」
まさよ 「私こっちに来る前、ハノイにいたからさぁー」
ネルソン「あぁ、はい」
まさよ 「それにハノイの方がベトナムって感じじゃん」
ネルソン「まぁ、はい。ホーチミンは東南アジアって感じだね」
ボス 「サンフランシスコとワシントンの違いみたいだよね」
ネルソン「えっ、そうなんですか?」
ボス 「知らないけど」
ネル&まさ「知らないのかよ!」
まさよ 「それに私、吉越じゃん?名前に『越』入ってるし、呼ばれてたっていうか」※ベトナムは漢字で「越南」
ネルソン「そこそこ該当する名前の方がいらっしゃるとは思いますが…」
まさよ 「だから私、なんだかんだで楽しみかな」
ネルソン「その前になんちゅう顔してんだ」
まさよ 「ごちそうさま!」
ネルソン「あっ!」
ネルソン「気付けば食べ終わっていた…いや!肉残してるやん!どうしたまさよ!?」
まさよ 「あ!はい!はい!お世話になっておりますぅー」
ネルソン「なに流れるように社用の電話してんだよこいつ」
ネルソン「『電話に出ます』とか断り入れないものなんですかね…」
ボス 「そういうところがあるからね…」
まさよ 「何?ネルちゃん」
ネルソン「なんで肉食わなかったの?」
まさよ 「いやー、もうお腹いっぱいでさぁ」
ネルソン「最後に来て大食いキャラ自壊すな」
*
ネルソン「とりあえず、いつものごちそうさましましょうか!」
まさよ 「おっす!」
まさよ 「ごちそうさまー!」
ネルソン「ちょっと待って、今なんで無表情だった」
まさよ 「えっ?」
ネルソン「いつもそんなクッション挟んでなかった」
まさよ 「あぁ、最後だから違うバージョンで…」
ネルソン「微妙過ぎねぇ!?意味分かんねぇ!!」
ネルソン「まぁ、いいや。それで、こちらのフォーはどうでした?」
まさよ 「そうだねぇー」
まさよ 「魚介ダシのスープが美味しかった!」
ボス 「これ魚介じゃないでしょ」
まさよ 「あれ」
まさよ 「牛肉が美味しかった!」
ネルソン「残してたやんけ」
まさよ 「あれ」
まさよ 「丸い玉(つみれ)が美味しかった…よね?」
ネルソン「聞いてんじゃねぇよ」
まさよ 「あれ」
まさよ 「もうちょっと麺は固い方がいいなぁ」
ボス 「それもう駄目出しじゃん」
まさよ 「あれ」
まさよ 「フォーはハノイに勝てないかなぁ」
ネルソン「あああああああああああああああ」
南部フォーはまさよの舌にはイマイチだった模様です…。
さようなら、まさよ。
*
別れたあとに、そういえばこれまでのベトナムB級グルメガイドについて振り返ってもらっておけばよかったなと思い、後日メールで聞いたら返事が返って来ました(原文ママです)。
***
最初にネルちゃんに会った時は怪しげな男だなと思ったけど、日本とベトナムを繋ぐことを本気で考えている姿に深く感銘を受けました!べとまる撮影は緊張したけど、毎回ネルちゃんが着てるTシャツがシュールなので、心がほっとしました。私的に本当に美味しいと思ったのは豚が乗ったコムタムと、うどんのような白い麺のバインカンですね。回を追うごとに、ネルちゃんとボスと私のレッツゴー三匹みたいになれて嬉しかったです!B級グルメの思い出を胸に、ハノイでもハノイのB級グルメを探求し続けようと思います。ネルちゃんありがとうございました!!!
***
言いたいことが4つくらいあるけど、とりあえずハノイでも頑張れ。
そうして、まさよはハノイに行きました。
すると、異動翌日にLINEで通知が…報告?律儀な子やな~。
まさよはハノイでも平常運転です。
ハノイには友達が少ないと言っていたので、見掛けたら気軽に声を掛けてあげてください。
放っておくと休日はソーシャルゲームばっかりやっています。
まぁ、私自身、今後ハノイに住む可能性もあるにはあるんですけどね。
その時は皆さん、よろしくお願いします!
今回のお店
Pho Cao Van
25 Mac Din Chi, P.DaKao, Q.1