最後のダウンタウン・8区:あなたの知らないホーチミン市

最後のダウンタウン・8区:あなたの知らないホーチミン市
8区っていいですよね!
ホーチミン市内には1から12まで数字が付けられた区がありますが、2010年まで0区をつくる都市計画があったそうです嘘です。
 

知っているようで知らないホーチミン市

ホーチミン市に住む日本人は、1万人から2万人は住んでいるんじゃないかと言われています。
人からベトナムのどこに住んでいるのと聞かれれば、「ホーチミン市」と答えている訳なのですが…。
 
果たして、本当にホーチミン市を知っているのか。

 

一年くらい住み、多少なり出歩いていれば、これらの区についてはなんとなく印象を抱くと思うんですよ。
  • 1区…中心の中心。観光エリアや5つ星ホテルから商業施設がひしめく繁華街。
  • 2区…新興住宅&商業エリア、まだまだローカルも混在している。
  • 3区…準1区
  • 4区…ちょっと前までダウンタウン、でも今はローカルの風情が残るエリア。
  • 5区…中華街。
  • 6区…中華街(奥地)。
  • 7区…新興住宅&商業エリア、もはやイメージ通りのベトナムではない。コリアンタウン。

と、それぞれの印象は完全に私の偏見なんですが、在住者の間でもそれほど違いはないと思います。
そして、これと同数以上の他の区があるのですが…問題はそこですよ。

 

知っているのか?

これらの区を私達は本当に知っているのか?

 

あえて挙げなかったBinh Thanh区にも多くの日本人が住んでいるけど、実際はほとんど西端だったりします。10区だってそうです、区の印象を語れるほど知っている自信は私にはありません。

そんな疑問から立ち上げたこの企画。
知っているようで知らない、ホーチミン市の区を探索します。

 
その前に聞いてもらいたいことがー!
 
この企画はイメージありきなので、該当する区に住まれている方には失礼な表現を含むかもしれません。
また、区の全てを網羅することは物理的にも時間的にも難しい(そういう意味では1区も分からない)。
あくまでその場で私が見た印象ですので、優しく見守っていただけると有り難いです。
 

初回は…「最後のダウンタウン」とも呼ばれるあの区!

これは友人のセリフの引用で、正確には「スラム街」と言っていましたが、あまりにひどすぎるだろということで「ダウンタウン」に変えました。で、何処かって?

 

8区です。

 

先日友人が8区に出掛けたところ、後日に「そんなダウンタウン、危ないよ!」と言われたそうです。そんなこともなかったしイメージだけで語ってるよねと二人で話したのですが、そういえば俺行ったことねぇ。
 
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という訳で、8区の直前までやって来ました。

 

この先の橋を越えたら8区です。
きっと、過去にちょろっと通ったりしていると思うんですよ。
ただ全く意識もしていないし、その場合は大抵道を間違えているのですぐに引き返している。

8区と分かって8区に行く、と思うと少しドキドキします。

 

橋を越えると景色が変わる!

ホーチミン市の区域は管轄が違うので、街並みも変わります。
電車などの市内を走る公共インフラがあれば駅周辺に特色が出ると思いますが、ここにはそれがない。
なので、この「区」という概念が、市内の街並みの特色を決定づける唯一の要素なのかもしれません。

 

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こちらは5区。

 

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あちらは8区。
もうすでに説明不要ですが、景色が全く違います。

 

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ちなみにこの橋は、5区と4区と8区が密集している場所で、橋を渡ると3つの区を味わえるおいしい場所です。まぁ、誰にとっておいしいのか分かりませんけど。あ、俺か。

 

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そして8区へゴー!

 

ダウンタウンかと思ったらダウンタウンじゃないと思ったらやっぱりダウンタウンだった

街並みは思いのほか、普通。
ピカピカとガラス窓の輝く商業ビルがある訳でもないですが、4区と同じという感じです。

 

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豪快に食肉を売る屋台、でもたまに見掛けるレベル。

 

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ドミノ・ピザなどのファーストフード店だってあります。

 

これはこれでまずいな、全くの予備知識なしで来たからな。
予想通りでもそうでなくてもいいけど、何も撮れない状況は何よりもきついぞ~。
 
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と思って…

 

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走っていたら…。

 

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これは…!

 

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ダウンタウンの香り!!すみません。

未舗装の道なんて、1区や3区ではまずお目に掛かれません。
取材目的で来ているにも関わらずちょっと躊躇するくらい、だがそれがいい。
公道とはいえ、旅行で来てたら間違いなく通らないだろうなー…なんて思いながら入りました。

 

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バイクをガッタンガッタンと揺らしながら走ります。

 

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ん、何か動いてる?

 

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猿が!

 

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猿がいるぅー!!

 

ホーチミン市内で猿とか、初めて見たぞ!

 

猿「ケキャー!」(警戒して木に登る)
私「うおぅっ!」(警戒してハンドルを握る)

 

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で、この先は行き止まり。
瓦礫や砂が積んであったりしたので、土木工事での資材とゴミを置いてあるのかも。

 

水路が多いためところどころ臭う

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それにしても、ここがダウンタウンなのかはともかく…。

 

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間違いなく言えることは、

 

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川が汚い、ということだ。

 

8区はただでさえ水路が張り巡らされた区域になっています。
川が下流なのかまたは単純に衛生対策を行っていないのか、水路は間違いなく汚く臭い。
といっても二年頃前までは1区の水路も臭く、それがここ最近になって改善されたという状況。
で、ここまで書いて、そういえば…と気付いたことがひとつ。
街中を走っていても、ゴミ箱や清掃員を見掛けなかった気がする。
あれってもしかして区域別に管理をしているものなのだろうか。
着目していた訳ではないので言い切れないけど、そういった面がおざなりになっているかもしれないな。
 

やけにサッカーコートが多い

実は以前、一度だけ用事があって8区を訪ねかけたことがあります(つまり行ってない)。
友人が運営しているサッカーチームが、8区のコートで試合をするということでした。

 

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その場所自体は外観から見る限りではコートらしくも見えなかったけど、

 

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このように立派なサッカーコートがあったり、

 

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さきほどの猿の近くにもあった。

 

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案外、この瓦礫がまんべんなく広がっている場所もフットサルコートくらいになるのかもしれない。
サッカーコートの収益性は分からないけど、もしかして土地が余っているのかな。
 

車線が引かれていない

8区を走っていてほかに気付いたところといえば、車線がありません。
そりゃ全く無い訳では無いのだけど、主要な道路以外には無いという印象。

 

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その割には道幅が広いので、なんとなくプノンペン(カンボジア)の街並みを思い出す。
それもまた、一面的なのですが。

 

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そんなことを考えていたら、郊外で見掛けるような悪路に出くわした。
先日、ここ一年でも一番の豪雨があったけど、間違いなく川になってただろうなぁ…。

 

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車は通ってはいけないんだろうか、この遮蔽物も他では見たことがありません。
 

やけにお寺が多い

この頃、16時すぎ。

 

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ぼちぼちと帰宅ラッシュのはじまる頃合いで、それはもちろん8区も同じ。

 

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橋があるため高低差を感じるので、バイクの密集の具合も分かりやすい。

 

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サッカーコート以外によく目にしたものが、このようなお寺。

 

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8区はチョロン(5区と6区に当たる、中華街)の川向こうなので、その影響が及んでいた名残りなのかも。
案外、まだ区域が振り分けられていなかった頃はチョロン地区内だったのかもしれません(憶測です)。

 

帰宅ラッシュでも渋滞しない8区

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この時間は1区や3区ではちょっとした渋滞ですが、8区は信号以外で停まるということはなかった。
むしろ、交差点以外に信号そのものが少ないので、ツーリングするには最適(やはり川沿いは臭うけど)。

 

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流行りのローカル寿司はここにもあった。
お店に中華っぽいステッカーが貼ってあったので少し腑に落ちない。

 

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ベトナムらしい、電線の映えるいい景色。

 

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すごい存在感のある、100年後に森の苗床になってそうな建物だなーと思っていたら…。

 

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市場だった。
プロパガンダの看板がドンと張られている市場って初めて見たなぁ。
なんだか、昔のベトナム(都市部)ってこういうイメージがあります。
塗装の剥げた建物にどーんとプロパガンダの看板が貼っつけてあるの。
これが看板ではなくて直接描いたものであれば、もう完璧だったなぁ。
今でも、建物の取り壊しなんかで壁面に描かれた広告の絵が顕わになることがあるみたいです。
それもすぐ壊しちゃったりするんだけど、貴重ですよね。

 

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川沿いを走る。

 

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いつでも5区や6区に渡れるよう、一定間隔で歩道橋がある。

 

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向こう側との違いは、

 

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川辺の整備の程度を見ると分かりやすい。

 

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って、同じじゃないか!とお思いでしょ?

 

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ここはすでに8区です。

 

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川向こうが途中で6区から8区に変わっているんですよね。
これほどまで、ものの見事に風景が変わるともうおもしろい。

 

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そんな川を臨みながらコーヒーも飲めます。
私はノーセンキューだけど、地元に住んでいる人には日常の風景なのですね。
 

ホーチミン市にもある、渡し船

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あ、これは…。

 

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渡し船だ!

 

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他の省への移動で使ったことはありますが、市内にもあるんですね。
橋の整備が進んだとはいっても、まだまだこういう場所は多いのでしょう。
それにしても、間違っても踏み外したくはないな。

 

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なんだかんだで、このあたりまで来ました。

 

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もうとても知っている今までのホーチミン市内とは思えない砂利道を抜けると、

 

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会社(工場?)の敷地へ。うん、ここまでだな。

 

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数字が付けられた区で移動できる場所としては、ここが最西端です。

 

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ここまで来ると、屋根も茅葺き屋根(厳密にはヤシの葉)になっています。

 

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うん、来た来た!もう帰ろう。帰ります。
ところで、全員こっち見過ぎだろ。
 
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ちなみに気付けば、すでにBinhTan区まで来てしまっていました(マッハ移動するおばちゃんは流してください)。ここもなかなか謎の多い(馴染みのない)区域なので、いずれ走ってみようと思います。
 

 

8区まとめ

さて、今回は結構、ダラダラと紹介させていただきました。

冒頭でも書いてある通り、私が見たものはあくまで8区の一面でしかありません。
その上で特徵を書くと、こんな感じでしょうか。
  • 未舗装の道路が多い
  • 水路が張り巡らされている
  • でも汚泥が多く、流れは止まっているので匂いがある
  • サッカーコートが多い
  • お寺が多い(チョロンの影響?)

ま、あーんまり、良いことは書けていないですね。
だからこそ優しく見守ってーって書いたのですが。

ただ、プロパガンダの看板が貼ってあった市場が自分にとってなかなかの衝撃でした。
あそこだけ少しタイムスリップした気分を感じたんですよね。

ダウンタウンかどうかはともかくとして、「最後の~」という言葉は言い得て妙なのかもしれません。
遅かれ早かれ、8区という街も変わっていくのでしょう。
それまでに、走り抜けてみるくらいはしておいてもいいのかもしれません。
一度行ってみるというだけで、その後の行動範囲がガラリと変わる気がします。
 
次回はどこかは分かりませんが、11区や12区あたりを考えています。
まぁ、自分にとっては当たり前でも、1区や3区を紹介することもおもしろいかもしれません。
 
 
 
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帰りがけ、蓮の池があった。

 

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花は閉じていますが、市内で観られるスポットなんて初めて知った。
ここ、何気にすごい価値が高くありませんか。
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