サイゴンの若者にセルフブランド・ブーム到来か!ウィークエンド・マーケット

サイゴンの若者にセルフブランド・ブーム到来か!ウィークエンド・マーケット
ある酒の席にて。

 

友人「最近のサイゴンのサブカルシーンってめちゃくちゃ盛り上がってんだよ
私 「ほう」
友人「ウィークエンド・マーケット、ヤバイよあそこ!」
私 「ほう」
友人「自分たちでブランドを立ち上げて服なり何なり売ってるのよ」
私 「ほう」
友人「サイゴンつまんないって言ってる人は、そこ見ろよって思うね」
私 「ほう」

 

現地に暮らしていると、しばしば耳にする言葉…「ベトナムってつまんないよね」。
観光としてではなく、生活する街として、単純に娯楽が少ないと感じる方が多いそうです。
個人的には、イベントを探したり、ものは受け取り方次第なので、そうではないと言いたいですがー。

 

イベントの数が少ないことは否めない。
いや、もしかしたらあるのかもしれないけど、屋外イベントはやはり少ないと思います。

で、それって引いては、個々人の自己表現の数の少なさにつながってくると思うんですよね。

 

ウィークエンド・マーケットは、そんな評価に対して風穴を開け、未来を感じさせてくれるものでした。

 

ヤバさを体感しにホアルー競技場のウィークエンド・マーケットへ

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という訳でやって来ました、ホアルー競技場。
普段はいろんなスポーツクラブの活動場所となっています。
こちらで、週末にウィークエンド・マーケットが開かれているそうな。

 

ホーチミン市の丸の内(と勝手に私が呼んでいる)7区でそうしたイベントがあることは知っていたけど、1区にもあるんですね~。しかし、はてさて、どんな内容なのでしょうか。

 

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いつもはバスケットコートになっている場所は、このときだけ駐車場に早変わり。
バイクの多さから盛り上がりが分かります…が、コート的には大丈夫なのでしょうか。
安西先生もみるみるうちに白髪鬼に変貌するレベルではないでしょうか。

 

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かたわらには自動販売機がありました。
日本の皆さんからすると「それがどうした?」という光景かもしれません。
しかし、このホーチミン市に四年いて、目撃した自動販売機は実はこれで二台目です。

 

紙幣しかないと思われがちのベトナム、実は2,000ドンや5,000ドンの硬貨もあります。実はアレ、自動販売機を普及させる際につくったらしいのですが、お金や商品を奪われないために見張りを付けたけど、その見張りが売ったらいいじゃないか、という話になって頓挫したとか。嘘か本当か、分かりませんが。

 

で、前置きが長くなったけど!

 

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こちらが会場です~!
入場料は取られません、身ひとつで入ることができます。

 

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おぉっ。

 

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おぉ~!

 

知ってる…知ってるぞ!この雰囲気。
そういえば高校生にときに、よく大阪南港のフリーマーケットによく行ってました。

 

値切りをしないといけないんじゃないかと思いつつ、引っ込み思案な性格のためどうしたらいいのかいまいち分からず、真顔で「これもうちょっと安くなりませんかね?」と直球で突っ込み、バイヤーの男性も慣れていなかったのか、めちゃくちゃ嫌そうな反応をされたことも今では良い思い出です。いえ、嘘つきました、これ書きながら胃がキリキリしてきたのでこの話はもうやめましょう!やめましょう。

 

ひしめき合う若者たちと、つくりだす若者たち。

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すっっっごい!人!

 

道路にはバイクがぎゅうぎゅうのベトナムですが、こうして人で溢れ返ることはそうありません。
せいぜい、今この原稿を書いているクリスマスシーズンや打ち上げ花火、デパートのセールくらいです。

 

見渡せば、会場にいる人たちはほぼ20代と思われる顔つき。

 

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商品のラインナップも実に豊富です。
セルフブランドもあれば、タイやマレーシアからの輸入品もあるらしい。

 

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ブースの近くには彼らのブランドの看板やポスターがあります。

 

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お店によっては、モデルを起用して撮影し、とても一般人によるプロデュースとは思えません。
というよりも、プロといっても差し支えないのかもしれない。

 

カメラの調子がわるく撮れなかったのですが、日本食店の前で撮影している写真もありました。商品そのものは関係なかったけど、日本に対するイメージはここでも活かされているのですね。

 

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ブースの上にはどこも同じフォントで店名が掲げられていました、このマーケットに参加する前提が「セルフブランドである」ということなのかもしれません。中には、FacebookページやInstagramのアカウントを記載しているところもあり、上手くSNSを活用しているようです。

 

7割以上はレディースもの

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おっ!

 

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ええな、この靴ええな!

 

スタッフ「あっ、ごめんなさい、これレディースなのよね
ネルソン「あっ、そうなのね」

 

そう、残念ながら、会場にある商品の7割以上はレディース。
来場客の男女比も同じくらいという印象。

 

取材観点ではかなりおもしろいのですが、購入者観点では男性はちょっと物足りないかも。
それだけに、女性にはとくにオススメできます。

 

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こちらは友人のDuyenさん。
今回ここに来た動機は、友人の勧めもありますが、Duyenさんも参加していたという背景もありました。

 

彼女の妹さんがこちらの常連らしく、手伝いをしているとのこと。

 

ネルソン 「俺このイベントを全然知らんかったんだけどさ、いつから始まったの?」
Duyenさん「三年前からありますよ!
ネルソン 「えぇ!?

 

そんなに前からあったの…?反省だ。

 

やっぱりあるぞ!変な日本語商品

半年ほど前に渋谷で日本語Tシャツが流行っているという話題を耳にしましたが、アジア諸国はずっと前から、もはやひとつのカテゴリーとして確立しています。

 

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なんでも」と書かれたTシャツ。

 

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右の「愛してる」は分かりますが…左の「せんもぐい」って何だよ。
ちょっと調べると、意味不明のまま、この言葉が海外のアパレル製品で独り歩きしているみたいですね。

 

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逆に言いたい、ばかやろう。
食パンに目玉焼きの理由も、考えれば考えるほど深いです。
いや、深そうに見えて、1ミリたりとも深さはないのかもしれない。

 

フードもドリンクも食べられる!

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会場自体はそれほど広くはないのですが、フードコーナーもありました。

 

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アイスティーが飲めるそうですが…

 

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でっっっっか!!

 

なにこれ!?このサイズはじめて見たよ!!
伝わります?私の親指から人差し指まで20cmくらいあって、これですよ。

 

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そのほか、ベトナムらしいスタイルの屋台も。
こういったイベントに出てくるフードって揚げ物ばかりですね、調理が簡単だもんな。

 

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と、寿司もあるぅー!

 

これが寿司かどうかは意見が別れるところかもしれませんが、ベトナム的には寿司です。

 

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何故か決まってゴマをふりかけ…ん?

 

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なんだアレは?

 

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あっ、これはもしかして…。

 

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揚げてる!

 

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寿司まんま揚げてるううぅぅーー!!

 

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それでさっきから左のおじさん…

 

ojisan
どこ見てんの!?

 

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で、そんな揚げ巻き寿司にチリソースをたっぷりとかけて完成です。

 

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買いました。

 

豚バラ肉でも巻いてるんじゃないの?と思ってたら、ガチで寿司を揚げていました。
グルメでもない私からすると正直、「トンカツをトンカツとして認識する7割は衣かもな」という感想。

 

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ちなみに、周辺に席らしい席はほぼありません(というよりあっても埋まってます)。
こうして、とりあえず土がつかなければ、地べたに座って食べているという状況です。

 

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その後、隣ではブックフェアが開催されていたのでこちらにも訪問。
週末にいろいろと楽しめそうな場所ですね。

 

ウィークエンド・マーケットから感じる、ベトナム人総起業家時代の夜明け。

急に長文になりますが、感じたこと。

今回の取材中、私はめちゃくちゃ興奮していました。

この状況にあえて大仰な名前を付けるなら、「ベトナム人総起業家時代の夜明け」なんですよ。

 

ずっと以前から感じていたのですが、ベトナムで暮らす地元の人達は、どこか自国の製品を信頼していない節がありました。中国人と同じように、日本ではベトナム人も爆買いをするそうなのですが、それもまた裏返しのあらわれかもしれません。しかし、20代30代を中心にセルフブランドの立ち上げが増えており、その製品のデザインの中にも「サイゴン」という言葉をあしらったり、アイデンティティを大切にする傾向が見えるそうです(なので厳密には、国というより都市なのですが)。アイデンティティはモチベーションの根幹のひとつだと思います。

 

冒頭の友人とのやりとりではもうひとつ印象深い話があってそれは、「今のサイゴンの20代は、もしかすると都内の20代よりも稼いでいるかもしれない」というものでした。それは流石に無いでしょーと言ったら、「英語を使って外国人をも相手にしているのだから、稼ぎという意味では現地の物価はあまり関係ない」と。なるほど。

 

そこは、FacebookやInstagramなど、インターネットという国境さえ簡単に超える情報流通網が当たり前になってきたことが大きいのでしょう。製品の原価についても、外資系企業が人件費の差を活かしてオフショア開発を行っているのだから、地元のベトナム人自身が利用しない手はないとも言えます。体力、アイデア、モチベーション、あとはちょっとしたお金、これがあれば意外にスタートアップのハードルは低いのかもしれません。

 

とはいえ、そうだとしても、それだけの行動を起こしている層は一部であることには変わりないので、個人的には「まだ都内の方が収入は上じゃ?」と思うのですが、もともと副業や自営業に対して抵抗のない国です。これから間違いなく、彼らに引っ張られて、若くしてブランドを立ち上げたり、アパレルに限らず何かしら起業する若者たちは続々と生まれてくるのだろうと思いました。

 

いや、単に、私が知らなかっただけかもしれませんね。
だからこそ興奮したとも言えます、とんでもない時代がはじまっているな!と。

 

ウィークエンド・マーケットは、必ずしも毎週末という訳ではなさそうです。
詳しくは、こちらの「Hello Weekend Market」というFacebookページをチェックしてみてください。

 

ホアルー競技場:2 Dinh Tien Hoang, P.DaKao, Q.1, TP.HCM
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