折り紙って出来ない人からするとひとつの「技術」ですよね。
そもそも触れたことが無い人からすると「魔法」かもしれません。
そんな訳で、日本の文化としても世界中で知られる折り紙。
こちらだとあまり既成品は見かけないので、手にする機会も少ないでしょう。
なんて思っていたのですが、紙と言えばもうひとつ、ベトナムにも誇るべき文化がありました!
タイトルに書いちゃってるけど!ライスペーパーですよ。
生春巻きにも使われてますよね。
それ以外にも知られていないだけで、この素材を使ったベトナム料理は多く存在します。
そこでふと思い至ってしまいました。
このライスペーパーを使って、折り紙が出来るんじゃないのか?
なんだったら、折り鶴とか作れるんじゃないのか?
折り紙なら人に教えるくらいには出来る!という友人がいたので、早速お願いしてみました。
スーパーのライスペーパーコーナーから適当に見繕って、
この三種類に絞り込む。
左から、超ハードタイプ、南部でよく見るタイプ、極薄タイプ。
ネルソン 「よっしゃ!折り鶴つくるで~!」
長谷川さん「確かに折り紙は出来ますけど…」
長谷川さん「ライスペーパーで、本当に折れるんですかね…」
はい、今回はこちらの長谷川さんに折っていただきます。
本業は管理栄養士です、折り紙師とかではないのでご注意ください。
ファイナル・ファンタジーのマイナーなジョブにありそうだな、折り紙師。
でもって、登場人物は以上!
ほかに二人が来る予定だったんだけど、それぞれ理由があって最後まで来ず。
ホワーイジャパニーズピーポーインベッナーム…!?
ま、まぁ、折っていきましょう。ぷりぷりしながら折っていきましょう。
円型じゃ折れないので、まずは正方形に成形する。
長谷川さん「でもこのライスペーパー、円のままだと折れないですね…」
ネルソン 「無理矢理やれば何とかなるんじゃないの?」
長谷川さん「ならないですよ!」
ネルソン 「御意」
そう言って端を切り落とす長谷川さん。
切ると言っても両側に折ればパキパキッと綺麗にちぎれます。
長谷川さん「この残ったやつ持って帰ってもいいですか?」
ネルソン 「え!それはいいけど…どうすんの?」
長谷川さん「スープに入れると良い具になります」
だそうです。
彼女に会う機会がある方はライスペーパーの切れ端を持って行きましょう、多分迷惑行為です。
長谷川さん「あ!」
ネルソン 「え!」
長谷川さん「ダメだぁー!」
端を折ればちぎれるということは、何度も曲げているうちに破れるということ。
長谷川さん「どうします?絶対無理ですよコレ」
ネルソン 「うーん、じゃあ折り目を水で濡らすしかないね…」
破れることも一応は折り込み済み(折り紙だけに…折り紙だけに!)。
あ、ええ感じっぽい。
それはそうと…
折り紙をする友人を黙って撮る、という状況がいまだかつてあっただろうか。無いね。
集中している人に話し掛けないことが多いので、静かに時は過ぎていきます。
長谷川さん「あ!」
ネルソン 「ほいどうした!」
長谷川さん「ボロボロです」
ネルソン 「ボロボロですね」
折り目以外のところも動かしているうちに破れてしまうようだ。
これに至っては折る前から破れており、触れば触るほど穴が広がっていく。
ライスペーパーが破れたところで、商品としては欠陥というほどでもないしなぁ。
仮に欠陥品があってもそれがベトナム、という話だし。
一応、超ハードタイプも試してみよう。
長谷川さん「え!無理ですよ、絶対に無理ですよ!」
ネルソン 「いいから!一回だけでいいから!」
長谷川さん「はぁ…」
バキッ
ネルソン 「よしOK」
長谷川さん「何がしたかったんですか?」
ネルソン 「いや、折角買った訳やしね」
ペラッペラのライスペーパーを使う!
が、しかし!こんなこともあろうかと用意したものが冒頭のこちら。
私もスーパーではじめて見た、極薄タイプ。
これはもうライスペーパーっていうか折り紙、くらいのものだろう。
むしろこれを出したら絶対に上手くいくからもっと後にしたかったくらいだ。
が!
長谷川さん「破れました…」
ネルソン 「ほんまやね…」
こちらのライスペーパーは相当に脆いらしく、一度折っただけでピリッと亀裂が走る。
そうか…ライスペーパーって、丸める動きに対しては強いけど、折ると破れるんだね。
考えてみれば当たり前だったね。
結論、折り鶴はつくれなかったけど折り紙は出来た!
結論から言って、折り鶴はつくれませんでした。
その上で長谷川さんがつくってくれたものがこちら。
ピアノ!
チューリップ!
カブト!
とはいえ、これはこれで大したもんだ。
折り紙に自信のある方はやってみてください。
「この程度!私にだってふふふのふー…これはこれで大したもんだ」ってなりますよ。
最後にもうひとつ、
キリを駆使して、
風船をつくってみたものの、
ふくらみすらしませんでした。
もちろん撮影に使用したライスペーパーはスタッフ(私)が美味しくいただきました。めちゃ胸焼けした。
あと実は破れてもいいから最後まで折ってみて!と頼んで折ってもらった折り鶴。
行き倒れたキリンですな。