ゲームっていいですよね！

日本を代表するゲームキャラといえばマリオがいますが、彼の配管工という設定はステージに設置された土管から後付けされたそうです嘘です。

 

さて、前回に続いて、初の会社訪問の後編です。
オンラインゲームが主力の会社、グレイトフルデイズを訪ねています。

前編を見ていない方はこちらからどうぞ。

 

お宅ならぬオタク訪問！？謎のインターン・ブラジリアン。

グレイトフルデイズのベトナムオフィスは、前編でも触れた通り70名近い社員が働いており、ベトナム人以外の国籍の方も多数在籍しています。
そのため、オフィスの近くに社宅があり、そこを利用している人も多いとのこと。

そこで今回、数ある内の一部屋を訪問させて頂くことになりました。

 

オフィスは団地に囲まれた比較的静かな場所でしたが、一歩でも大通りに出るとベトナムらしく車とそしてバイクの群れが行き交います。

なお、この通りは通称ウェディングロード…というのは今私が名付けたんですが、そう言っても差し支えないくらいウェディングドレスを販売しているお店が多いのです。通ったことがある人なら、「あそこかなー」と思い出して貰えるかも知れません。

 

オフィスから徒歩5分程度の場所に、2つある内の1つの社宅があります。

 

それでは入ってみましょう。

 

玄関を抜けると最初に目に飛び込んでくる水色のソファ。

 

佐藤さん「この壁の鏡は、ダンスの練習をするためにわざわざ買ったんですよ。」

 

ダ、ダンスの練習…？

 

一階中央から玄関を見たアングル。こういう照明は落ち着きますな。
これだけ灯して、夜は洋酒をちびりたいですな。

 

奥にはダイニングキッチンがあり、使い差しの調味料の数から生活感が漂います。
皆さん、勤務後の料理などを楽しまれている模様です。

それでは、上へ登ってみましょう。

 

…！

 

何じゃコリャ！？

ブラジルとベトナムの国旗が並べられている…。

 

ーハッ、

 

まさか…この部屋の主か……！？

 

玄関からとてつもなくカオスなオーラを感じるけど、とりあえず開けてみよう。

 

ガチャ

 

謎の男　「………。」
ネルソン「………。」

 

あの、僕帰りま

 

スクッ

 

立ち上がったー！

凶器を持って、ベトコンのマフラーを巻いて、ジャージを履いた人がよく分からない人が立ち上がったー！！

 

どん！

 

どどん！！

 

どどどんっ！！！

 

ネルソン「おっ、お前は！一体誰なんだあああぁぁぁぁ～～～～ッッ！？」

 

フェルナンド「どうも、フェルナンドです。」
ネルソン　　「あ、有難うございます。もういいですよ、座って座って。」

 

彼はブラジル人のフェルナンド君。
前編に登場したカズマ君に続き、日本語を含めた五ヶ国語を話すこれまたエリートモンスターです。

大学のデザイン学部を卒業し、現在は大学院生。
学生インターン団体AIESECを通じてブラジルからグレイトフルデイズへやって来ました。

こちらでは、主に通訳や翻訳などを業務としているとのこと。

好きな映画は「たそがれ清兵衛」、好きな時代は「安土桃山時代」というほどの日本好き。
前者はともかく、後者みたいなことを言う人は日本人ですらも今まで一人も見たことねーよ。

 

日本のみならず、アジア全般が好きらしいです。
ベトナムの伝統楽器のダン・タム（多分）もお手の物。

 

部屋はアジアやベトナムらしいもので埋め尽くされています。

 

これ、このベトナムによくあるフォント。
トメハネが書道に通じるものがあって私も好きなんですよね。

 

掛け軸多っ！

 

ただ見るだけじゃ飽きたらず、今は書くことも勉強中なんだとか。
絵に描いた様な日本（アジア）好きです。

 

完成品もありま…って何だこの内容……。

 

全の物は陰と陽

人間の世界は天の意志の委任統治によって支配されている

委任統治が消滅すると、王国の崩壊と激動の時代が如る

この不調和を落ち着かせると言う使命は天の意志で選ばれた者である

 

悟りっぷり半端ねええぇぇぇ！！！

きっと何かを模写したものだと思うんですが、仮にフェルナンド君の頭の中だとすると彼は何処を目指しているのか。天竺とかか。

 

最後に矛を持ったベトコンスタイルでお別れです（そんなものはない）。
ちなみに、フェルナンド君はアジアが好き過ぎて、当初は一年間の予定だったものの引き続きグレイトフルデイズで働くことを希望しているそうです。

 

是非、また会いましょう（すごいキャラが立ってたから）。

 

オフィスで縁日！？カオスが加速する定例パーティ

佐藤さん「今日はネルソンさんが来てるということで最上階でパーティをするんですよ。行きましょう。」
ネルソン「えっ…うわー、わざわざ有難うございます。」

 

食費が浮いて得したー…て、

 

えっ？

 

何コレ？？

 

RUBY？RUBYの使い方…へっ？？

 

佐藤さん「今日のパーティの内容は全部、ベトナムのスタッフに任せてあるんですよ。だから僕も何をするのかサッパリ分かってないんですよね…あ、ルビーは差し上げます。」

 

とりあえず頂いてみた。
ちなみに虎柄ネクタイは成り行きで付けることになった佐藤さんの私物です。

 

これがそのルビー、パーティ前に事前に一個5000ドンで捌いていたらしい。
一体何が始まるっていうんだ…。

 

最上階に上がると、

 

ほとんどのスタッフが、

 

既に集まっておりました。

 

ドドンッ！！！

 

ん！？

 

なっ、何か始まったー！！

 

これアレだ！

 

ソーラン節だー！！

 

ピューイ！ピューイ！！

 

 

って、やり過ぎじゃね！？
俺が来るからってコレ…やり過ぎじゃね！？

 

外国人のお客を歓迎する狩猟部族やなし…恐縮の末に消えて無くなるわ！！

俺こういうシチュエーション苦手なんだよ！

なんか言わないといけない流れやん…なんかこういうのって、なんか苦手なんだよ！

 

終わりました。

 

ネルソン「（ドキドキ）」

 

奥から、代表の村上さんと、COO/CTOの高（コウ）さんが登場。
そうです、このお二人がグレイトフルデイズの創業者なのです。

 

高さん　「えー、」
ネルソン「（バクバク）」
高さん　「今期も大変お疲れ様でした。」
ネルソン「（へ？今期？？）」

 

あ、これ、あれか。

定例パーティやないか！

俺とか…関係無いやないか！！

俺のドキドキバクバクを返せー！！！

 

 が、ちゃっかりスペシャルゲストとして挨拶することに。
見てください、全身から沁み出す動揺っぷりを感じ取って頂けると思います。

それにしても、スーツにカメラって新しいですね。

なお、この写真は佐藤さんの手によってfacebookにアップされ、まだ会ったことの無い方から「ズボンがリックドムの様だ」と評されました。

 

俺はちゃんと裾上げをお願いしたんだよ！

もういいよ！次回からはジーンズに履き替えるよ！！

 

役員の雲井さんが仕切ります。
しかし完全にコレ、電化量販店のバーゲンセールみたいな風貌だな。

 

この会場内、当然ですが背広を着て、よもやネクタイまで締めている人間など一人もいません（柄はふざけているけど）。
あと、どうでもいいことですが、このアングルの髪型がオニギリの様で非常にイヤです（どうでもいいことですが）。

 

みんな飲み飲みワイワイガヤガヤ。

 

最上階にはちゃんとしたカウンターキッチンがあり、この場で料理も出来る様です。

 

ウホッ！いいラインナップ！！

この時点でかれこれ8時間もグレイトフルデイズにお邪魔していました。
オフィス内外問わずあちこち動き回ったということもあってお腹はもうペコペコです。

カメラを佐藤さんに預けて、箸とお皿に持ち替えます。

 

腹が減っては戦は出来ぬ！さ～食べちゃうぞ！！

 

ハフハフ！

 

ガツガツ！

 

モリモリ！

 

ネルソン「あれ、佐藤さん食べないんですか？（おいしいのに）」

 

撮影そっちのけで料理にがっつく私の代わりに、

 

私のカメラでパーティ風景を撮って下さる佐藤さん。

 

ネルソン「まえ、まもうまんまめないんめむあ？（おいしいのに）」

 

今となっては深く反省しています、佐藤さん有難うございますごめんなさい。

 

そして突如として始まるマジックショー。すげぇ、もうなんかすげぇ。

定例パーティをベトナム人に任せるとマジックショー。
我々日本人からはきっと思いもつかないであろう発想だ（ちなみにマジックは失敗してました）。

それから説明が。

どうやらこのパーティは「縁日」がモチーフの様で、事前に買ったルビーをその料金代わりに使うらしい。あ、ということは、その各5000ドンを準備で要した金額に回すのか。意外に合理的。

 

さっき登場してきたこの地図というか配置図は、それぞれのお店の場所を示してるってことなのね。

 

ダーツや、

 

輪投げや、

 

缶々落としや、

 

ピンポン玉入れなどなど。

 

て、おい、

 

隣の子の落胆ぶりすげぇな。な、なんかごめんよ…ごめんなさい。

 

 

金魚すくいもあるでよ！

 

慣れない遊びにわーきゃー喚きながら楽しむ私。

 

で、

 

村上さん、高さん、そしてベトナム人総務マネージャー・ランさんの3ショット。
グレイトフルデイズはそもそも、村上さんと高さんの出会いから始まりました。

お二人は、2000年に日韓共催ワールドカップに絡んだ国際交流の活動を通して出会い、それぞれに研鑽を積み世界に心温まる交流を事業化するため、2005年にグレイトフルデイズを設立。そうして今、前編からお伝えしている様な愉快な会社に至っているという訳です。

 

クリームでクリームを洗うケーキ投げ戦争

パーティが一段落してテラスでワインを嗜んでいると、部屋の方からワーワーキャーキャーと悲鳴が聴こえてきました。

え、何？

 

わっ！

 

これは！

 

何か知らんけどケーキ投げ合ってる！！

 

佐藤さん「あぁ、そうだった！スッカリ忘れてた！！」
ネルソン「何ですかこれ！一体どういうことですか！？」

 

聞けば何でも、定例パーティ後のケーキ投げは恒例行事らしい。

ちょ…いかん！いかんよ！！

リックドム型とはいえ新調したばかりのこのスーツ！！
第一回目にしてクリームなんぞで汚す訳にはいかんのよおおおぉぉぉ！！

 

外道と言われようが構いません、すかさずランさんの両手を操って防御に成功。

 

しかし、これで一安心…と、思いきやー、

 

ぱふぁ。

 

ぱふぁ。

 

ぱふぁ。

完全にしてやられました、瞬きの瞬間をやられました。
そして寄生獣が人間を捕食する時みたいな声が出てしまいました。

 

やられてしまったらもう後は爽やかなもんで、笑うっきゃない。

 

最後は当然、みんなでお掃除。

これ、毎月やってんですか…。
そのアグレッシブぶりには頭が下がります……。

そうしてグレイトフルデイズの一日は過ぎていった……。

 

はい！

 

前編からと長かったですね、知ってます。でも、あまりにネタが多過ぎて、どれもスルー出来なかったんです…。

 

さて、さて、如何でしたでしょうか。
初回にして、かなりカラーの濃ゆい会社に来てしまったなぁと思っております。

今回、グレイトフルデイズさんは採用活動に力を入れる予定で、facebookページや採用支援サイトなどの媒体とこのべとまるをリンクさせるとのこと。
という訳で、グレイトフルデイズさんの今後の展開と、会社HPなどの情報を載せておきますね。

 

今後の展開

■ 既に展開している日本、韓国以外の国々に自社サービスを多国展開いたします。

　・英語圏、中国語圏、東南アジア圏に向けて準備中。

■ スマートフォン向けに特化して新サービスを複数展開していきます。

　・当社ならではの、コミュニティ、ゲーム、アバター等の拘りのアプリを企画＆開発中。

 

会社ホームページなど

■ 企業サイト： http://www.g-days.net/

■ オフィシャルFacebook （採用専用ページ）

■ 自社サービスリンク：

– 「MILU（ミル）」 出会える、つながる、楽しめる。毎日が楽しくなるおしゃべりゲーム！

– 「KJCLUB」 同時翻訳機能搭載！世界最大級の日韓交流サイト

– 「そうるファン」 ソウルを100倍楽しみたい人のためのお得なフリークーポン＆情報マガジン

 

今回、会社訪問を通して、素直にいい会社だなぁと思いました。

家族みたい、という言葉がしっくり来ます。

ベトナムに限らないかも知れませんが、オフショアって現地人材の安い人件費ばかり目が行きがちで、フタを開ければまるで流れ作業の工場みたいな勤務環境ということが多々あるんです。効率化、といえばそれまでですが、グレイトフルデイズさんはその言葉の陰に隠れている大切なところを拾い上げていると思います。

それが何かというと、「家族みたい」という言葉に集約されていると思って下さい。

今回、記事に書いた内容は、ネタっぽいところもありましたがほとんどそのまま事実です。
ここを通してグレイトフルデイズで働くことに興味を持った方は、前述した情報にどうぞアクセスを。

それでは最後に、グレイトフルデイズの皆さんから、べとまるの読者の皆さんへの言葉と共に集合写真を載せておきます。

 

グレイトフルデイズに共感できる人、集まってください！

 

あ、ちなみにこっちが俺が写ってる方ね。
とんでもないね、とんでもなくスーツ姿が浮いてるね。

 

＊＊＊

 

おまけ

託児ルームがあるものの、一人にすると泣いてしまうので、

オフィスの端で寝かせている子供役員（役員のお子さん）。

 

…による、オフィス内のあらゆるところに描かれた落書きという名のアート。

 

トイレのドアにぶら下がっている甘い誘惑、誰が考えたんだコレ。

 

フェルナンド君とカズマ君。

 

…に、無表情になって貰った。

 

顔面クリームまみれで、完全に犬神家の一族に出てくるスケキヨ化しているカズマ君。怖過ぎ。