最近「世界でもっとも素晴らしい都市」にも選ばれたホイアン。世界遺産の街としても有名ですが、オーダーメイドのお店が多いとご存知ですか?そういえば、最近服がしみったれてると思ってたんだよね…。よし!揃えよう!オーダーメイドで!スーツも革靴も革バッグも一切合切!ぜんぶでおいくら~!?
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2019/09/10
最近「世界でもっとも素晴らしい都市」にも選ばれたホイアン。世界遺産の街としても有名ですが、オーダーメイドのお店が多いとご存知ですか?そういえば、最近服がしみったれてると思ってたんだよね…。よし!揃えよう!オーダーメイドで!スーツも革靴も革バッグも一切合切!ぜんぶでおいくら~!?
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2019/09/10
目次
ファッションっていいですよね!
服飾という日本語は「ふぁ」からはじまる訳ですが、あれはファッション(FASION)の頭文字(つまり”F”)から来ているそうです嘘です。嘘というか、そもそもFASIONではなくFASHIONでした。やべぇ、嘘の前提が間違えてるとか。恥ずかしいね!ちくしょー!!許さんぞコウメ太夫め!!関係ない!
7月某日、ベトナム中部の街・ダナンにてー。
ネルソン「あー暇だなぁ」
じーこ「そうっすねぇ」
ネルソン水嶋。このサイトをやってる人。最近の悩みは後頭部の形が変わってきたこと。
じーこ。ダナン在住の新進気鋭の動画クリエイター。最近の悩みは失恋。
ネルソン「こういうときに彼女がいると楽しいんですけどねぇ」
じーこ「ネルソンさん、そんな発想じゃできないですよ」
ネルソン「失恋したてホヤホヤの人に言われたないわ」
じーこ「それに、そもそも…」
じーこ「第一に、服!やる気なさすぎでしょ!」
ネルソン「えっ?」
ネルソン「そうか…?」
じーこ「感性が死んでいる」
じーこ「それに何なんですか、サンダルに”VIP”って!」
ネルソン「あ、いや、これは、BigCでやすっ!…安かったから!」
じーこ「そこは動揺するんだ」
でも、確かに、ふだんからこんな下町でフラフラしてるおっさんみたいな格好では彼女どころではない!
そうだ…!!
ネルソン「俺たちにはホイアンがあるじゃないか!!」
じーこ「えっ、ホイアン?隣町の…あのホイアン??」
ネルソン「俺たちにはホイアンがあるじゃないか~!!」
じーこ「意味が分からない上に俺たちと言いながら一人で行った!」
説明しよう!十人に十人が付いてきていないと思うから…そこはちゃんと説明しよう!
中部の世界遺産の街・ホイアン、先日もアメリカのガイドブックが発表した「世界で最も素晴らしい都市」第一位にも選ばれたベトナム(2019年の世界で最も素晴らしい都市15選、ホイアンが1位 [観光] – VIETJOベトナムニュース)…いや、世界屈指のロマンチックシティ。ダナンとは車で40分ほど走れば行ける隣町です。実はここ、超人気の観光地であると同時に、もうひとつの顔を持つのであります。
それは~!
スーツ!革靴!レザーバッグ!
オーダーメイドし放題!!!
すみません、放題は嘘です。嘘ですが、格安でできるんです!もうあっちこっちにショップがあって、「世界遺産のロマンチックな街」というイメージを持ってきた友人などは「なんでこんなにオーダーメイドあるの?」と疑問を口にします。まったくもってそうだね、なんか当たり前になっとったよわたし。
オーダーメイドって、日本でやろうものならどちゃどちゃお金がかかるじゃないですか。いや、かかるよね?やったことないから知らないけど、かかると思うんだよ。2000万くらいはかかるんじゃない?円じゃなくドン単位(10万円くらい)で。それがここホイアンでなら!すっごく格安でできるんです。
もうお分かりですよね?これは…
「ダナンからすってんてん状態でホイアンに行って紳士になって戻ってくる」という企画です。
何卒よろしくお願い申し上げます。
一分動画にまとめたので、付き合い切れねぇわ!という人はこちらをどうぞ。付き合って!(告白)
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ホイアンでつくるものは、スーツ、ベルト、革靴、レザーバッグ。こちらの3つ。お店は、多いと書いたようにいくらでもある。そこで、口コミ評価が高かったり、友人オススメのお店3店舗に絞りました。
スーツ→ BeBe Tailor
ベルト&革靴→ Friendly Shoe Shop
レザーバッグ→ Friendly Leather Bags
ちなみにどの店もやりとりはすべて英語になります。私自身は貧弱な語学力ですが、テイラーにやってきた人間がスーツをつくりに来たことは明白なので、そこはなんとかなりました。もし私がフルフェイスのヘルメットをかぶって包丁を持っていたら危なかった、ギリギリだった。で、みなさんにおかれましては、不安ならGoogle翻訳のアプリでも使えばいいし、もっと不安なら旅行会社にガイドさんの手配をお願いすればいいでしょう。「コストなきところに安心なき」です、語呂悪いなオイ~!オイ~。
メインとなるスーツ(上下)は『BeBe Tailor』で制作。ホイアン旧市街に3店舗ある、かなりの大手です。ホイアンオーダーメイドの覇者。知らんけど。いつ行ってもあちこちのテーブルで一人客から団体客まで、いろんな人が店員さんと揉めています。いや揉めてません、詰めています。オーダーの内容を。
シッカリとした日本語版サイトもあるあたり、日本人御用達感が伝わりますね。
布選びからの、タブレットを使って写真を見せてもらいながらのスーツの型選び。そんな感じで視覚的にイメージを共有できるので、肘から上を振ったらジャキッと銃が出るようにしてほしいなど、よほどユニークなカスタマイズを求めない限りは困ることはありません。手数の多いタイプのヒットマンはほかを当たりましょう。ボタンの配置やポケットの有無なども、イラストを見ながら進めていきます。
片手間で計測される私。嘘、ちゃんと測られています。
この計測、ZOZOスーツも真っ青の徹底ぶり。ぜんぶで30箇所くらい測られたんではないでしょうか。というか、あれだよね、ZOZOスーツってあれから有用性についてなんにも聞かないね。俺も実家に届いてるけど一度も着てないわ。着てないんだったら言うなって話か。パジャマにでも使うか…使わないよ…。
オーダーから完成までのスケジュール、そして費用は、ほかにつくった、バッグ、ベルト、革靴とまとめて最後にお伝えしますね。
革製バッグは友人からの口コミを頼りに『Friendly Shoe Shop』へ。
BeBeがデカすぎるということもありますが、こちらの店舗はかなりこじんまりとした、客が三人も入れば満杯になる省スペースのお店です。ただ系列店がほかにもあるので(というよりこのあと紹介する店がそれ)、オーダーメイドショップが乱立するホイアンでは完全に成功している部類に入るのでしょう。
カタログを見ながら決めるので安心です。もしかしたらカタログにないものも、たとえば自前で画像を準備したらつくってくれるかもしれません。ただ冒険行為には違いないので(というより私自身はそれほどこだわりもないので)、カタログ内で気に入ったものを選びました。
お前だよっ!!
これで思い出しましたが、にしおかすみこって今どこでなにをして過ごしてるんでしょうか。ここを見てたら連絡ください(くる訳がないにもほどがある)。そもそも「お前だよ」じゃなくて「私だよ」だ。
靴は足を乗せてなぞったり計測したりで、スーツよりも断然早い。
バックルは四種類から選択(革は靴とお揃いに)。
で、バッグショップがさきほどの革靴の系列店。
さまざまな革、そして形のサンプルバッグが置かれています。
こちらは展示されているバッグが気に入ったので、「ストラップを幅広にしてほしい」「ファスナーをバッグの下まで下ろせるようにしてほしい」というカスタマイズをオーダー。
で…完成したものが、こちら!
バババーン!!
割とあっさり披露しましたが、いい感じじゃないですか~??
「で、なんぼなん?」と、大阪人でなくても気になっていることかと思いますが(断っておきますが私も大阪人ですので怒らないでくだされ同胞たちよ)、それはこれからはじまる茶番のあとにお話します。
そして、下町のすってんてんおじさんは、メイドインホイアン紳士になってダナンに戻ってきた…。
ビュウウウウゥゥゥゥゥ!!!(荒野をイメージしてください)
ジャリ…
ババン!!
ババババーン!!!
ズギャアアアアンンンン!!!!
ネルソン「じーこさん聞いて、今俺やべぇくらい充実してる」
じーこ「サングラスとネクタイどっから出てきたんすか?」
ネルソン「それはふつうに買った」
じーこ「それはふつうに買ったか」
と、そんな訳で、「ホイアンで課金すればほぼ二日間で紳士になれる」ことが証明されました(べつに証明記事ではないけど)。ただ、これがやりたいがためにつくっただけで、マジで冗談抜きで洒落にならないレベルでベトナムにて着る機会がありません。だれか結婚式に呼んでください。ちゃんとサングラスは外して行きます。それくらいの良識は持っています。あるいは、バッグは定価(100ドル)で譲ります。
ま~そんな訳で、3つの制作スケジュールとともに費用をまとめるとこんな感じ。正確には記録してないけど、そのへんについては英語で調べればいろいろ出てくるのでご自身でお調べください。知らぬ!
1日目 11:30 依頼
1日目 16時 仮縫い確認
2日目 12時 調整
2日目 21時 スーツ完成(宿まで配達)
金額:200ドル
1日目 13:30 依頼
2日目 14時 靴調整
3日目 11時 靴&ベルト受け取り
金額:120ドル前後
1日目 12:30 依頼
2日目 18時 革製バッグ受け取り
金額:100ドル前後
スーツ、シャツベルト、革靴、バッグ、合計で…
420ドルおよそ45,000円!!
ん安ううううぅぅぅぅぅぅぅぅぃぃぃいいい!!!(高速回転しながらマッハ5でベトナムと日本の上空を3往復)
そして、
ん早いいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!(地中をマッハ3で掘り進めながらマントルと地表間を2往復)
安値世界一に挑戦するコジマも真っ青の格安っぷりですよ。家電じゃないけど。そしてこのキャッチコピー、知らない人の方が多そうだけど。
とはいえ、一日で4.5万円も使うのは庶民の私にとってはなかなかないことですので、あんまり安い安いと連呼することに一切の抵抗もないと言えば首を捻りつつ「うぅーん!」と唸りたいところなんですが。今気づいたんだけど「捻る」と「唸る」って似てるよね!またひとつ賢くなっちゃった!なに?
品質は、素人目に見ればなんの問題もございません。大満足です。日本でつくったら10万円は余裕、15万円は飛ぶんじゃないでしょうか。そういえば日本でテイラーをしている友人がいるので参考に教えてもらおうかと思ったのですが、客観的に見たら性格の悪い行動だと思ったので自重したいと思います。
新社会人になる学生の方とか、スーツで働く予定なら春休みに一式つくっておくとかよいのではないでしょうか。なにしろこれぜんぶで4.5万円ですよ、4.5万円。それくらいのお金、既製品でも良いスーツ選んだら飛んじゃいますよ。それに、なんだかんだで一度しか着てないけど、やはり自分の身体にピタッ!!とハマるのは、それだけで気分が良いです。ビバ、オーダーメイド!!
バッグの裏地がお気に入り。が、何度も言いますが、使うときがありません!誰か100ドルで買って。
それではこのへんで、ばいなら!
じーこさんとのやりとりは95%が脚色です、お忙しいところ出演から撮影までご協力いただき誠にありがとうございました。あっ、失恋は本当です。そんなじーこさんがクリエイティブマネージャーをしている映像制作会社はこちら!文脈ぜんぜん関係ねぇ~~。
よかったら動画も見てね!おい、ちょっと!笑えよじーこ!お客さんの前やぞ!いねぇよ客なんて!
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