洋ドラのブレイキング・バッドにハマりました。すごーくおもしろかったけど、それから副作用で日常の動きがなんとなく洋ドラっぽく…。こんな「洋ドラっぽい動きやシーン」、ほかにもあるんじゃないの?ということでいろんな作品にハマった仲間たちとあるあるを考えてみました。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2019/11/22
洋ドラのブレイキング・バッドにハマりました。すごーくおもしろかったけど、それから副作用で日常の動きがなんとなく洋ドラっぽく…。こんな「洋ドラっぽい動きやシーン」、ほかにもあるんじゃないの?ということでいろんな作品にハマった仲間たちとあるあるを考えてみました。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2019/11/22
本記事は、2018年1月4日に「ネタりか」(運営元:ヤフー株式会社)で公開された記事を転載したものです。 サービス終了に伴い、許可を得た上で、べとまるにて公開いたします。
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洋ドラ(海外ドラマ)って、
おもしろいですよね!
こんにちは、ライターのネルソン水嶋です。
以前から「おもしろい」「観ないと人生損してる」と聞かされていた『ブレイキング・バッド』を、動画視聴サービスのNetflixで観始めたのですが……マジでおもしろいじゃないですか。なんでもっと早く教えてくれなかったの? ネタバレになるので多くは語れませんが、おかげで観終える最近まで寝不足の日々が続いてしまいました(PR記事じゃないですよ!)。
しかし! それから「副作用」が……。
普段の動きが洋ドラ風に……!!
「やってらんないよ」「分からないね」と言ったときに両方の手の平を上に向ける。こういう洋ドラでよく見るアクションって、ほかの作品にもたくさん見られるのではないでしょうか? そう、言わばこれ、「洋ドラ・あるある」……!
そこで今回は、洋ドラ好きの友人で「あるある」を話し合ってみることに。なお、それぞれの推しドラは、次のとおり!
●かたくり子→『フレンズ』
●ともひと→『トラベラーズ』
●リョーコ→『マスター・オブ・ゼロ』
●たかぎ→『The Office』
観ない人には「なんのこっちゃ」という話かもしれませんが、最終的には意外とコレ、欧米文化の深いところとつながりがあることが分かってきました。
それでは、「洋ドラあるある」をご紹介していきます!
目次
たかぎ「もうすでに、この何人かで話している状況があるあるですよね」
私「えっ、そうなの?」
たかぎ「しょっちゅうカウンセリングしてる……」
全員「あ~、確かに!」
かたくり子「アルコール中毒とか、何かしらに依存してる人が参加しがちだよね」
たかぎ「そう、それで、すごい陽気なんですよ。誰かが挨拶したら『ハロー』って返してくれる。で、何か悩みを打ち明けたら『あなたはよくやってるわ!』って誰かはフォローを入れてくれて、とにかく優しい(笑)」
私「私、いいですか? 何かしらの手作業の前に手もみする」
リョーコ「どういうの?」
私「こういうの、こういうの!」
全員「あー、分かる」
私「食事や、何か手作業をする前に『さぁ、食べるぞ!』みたいな」
たかぎ「いや、でもそれ、主に『ブレイキング・バッド』の話ですよ!」
私「え、そう? ほかの洋ドラは、この仕草やらないの?」
リョーコ「やらないわけじゃないけど、主に『ブレイキング・バッド』です」
私「そうだったのか! 勉強になります」
私「これは映画とかでもよくやってるでしょ!」
かたくり子「あははは! やるねー」
▲自問自答みたいな感じで自分の顔をにらむ
たかぎ「同じ系統で『悩み事があったあとにシャワーを浴びる』もあるよね」
私「おぉ! やってるやってる~」
たかぎ「ミキサーに果物ボコボコ入れて雑にジュースをつくる!」
リョーコ「あー、あるある!」
私「それ俺、分かんないわ」
ともひと「『ブレイキング・バッド』には少ない、というか、ないかも」
かたくり子「入れたら入れただけ健康的、みたいな感じあるよね」
リョーコ「とくに恋愛系のドラマとかは、深夜に電話がかかってきますよね」
たかぎ「そうそう、悩み相談は深夜の電話!」
私「『こんな時間に!?』という状況が深刻さを生み出すのかな」
たかぎ「そしてちゃんと悩みを聞いてあげるんですよ、親友だから」
私「そういうお約束を次々破ってもおもしろいけど、進行しなさそう(笑)」
▲なお、男性は決まって半裸で電話に出る
かたくり子「泣くときに、シャワーの流れる音で泣き声を消すよね」
たかぎ「そうそう! 家族やルームメイトにバレないために」
私「あぁ、『ブレイキング・バッド』でも確かに、泣きはしなかったけど、音をごまかすときに決まって水を大量に出してたな」
リョーコ「ほんとにそれしか観てないんですね」
私「そうなんですよ、洋ドラ初心者なんです」
▲洋ドラに出てくる蛇口はジャバジャバと流れて静音性が低い
たかぎ「酔って帰ると、靴履いたまんま寝るよね」
全員「分かるわ」
私「靴のまま寝るのが普通ってわけじゃないんですよね?」
たかぎ「いや、寝るときはさすがに脱ぎますが、力尽きるんですよ」
かたくり子「それで、友人や彼氏彼女が脱がしてあげるまでがセットだね」
▲正確には片方が半分ほど脱げている
ともひと「基本的に、男女の喧嘩で男は手を出さないよね」
たかぎ「出そうものなら『信じられない!』で決裂しますね」
私「男女は『何言ってんだ!』『まったく理解できないわ!』『冷静になってみてくれよ!』……って感じで、とにかく口喧嘩しながらお互いの肩をすくめまくってる」
▲肩をすくめ始めたら、もう収拾がつかない
たかぎ「親の命令が絶対的すぎる。子どもが口答えしても、最終的に親が『お前は部屋に行ってなさい』と言ったら、『チェッ、分かったよ!』って戻る」
リョーコ「家庭にもよるけど、日本じゃ考えられないですよね」
私「もしかしたらとくにアメリカのドラマがそうなのかもしれないけど、理想の父親像みたいな概念が強いと思うんですよね。方向性は違うけど、昭和の日本の父親はめちゃくちゃ恐いみたいな、そういうものが根強いんじゃないのかな」
たかぎ「今『ストレンジャー・シングス』を観ているんですけど、映画の『グーニーズ』のオマージュという感じで、少年たちが主人公なんですよ。だから移動はしょっちゅう自転車なんだけど、とにかく駐輪が雑! 誰か仲間を助けに行くときには、到着したらそのへんにガシャーンと投げ捨てる(笑)」
リョーコ「分かる分かる!」
ともひと「でも、学校とかだと、ちゃんととめるんですよね」
たかぎ「そう、あくまで友だちの家とか、学校の外でだけ雑になる」
私「子どもたちが深刻な状況に置かれているという場面で、定番的な表現なんだろうなー」
話してみると想像以上に尽きない「洋ドラあるある」。ほかにはこういったものがありました。
→夫婦喧嘩で奥さんが旦那さんに家の狭さを訴えるが、そもそもすべてのスケールが日本よりも大きいので「3LDKとか十分じゃん」とか思っちゃって共感できない。
→主に高校が舞台のドラマで、主役などの人物がロッカーの扉を閉めると、その裏側に立っていた彼氏やいじめっ子が突然現れる。
→主役などの人物のロッカーは必ず上段のいい位置。下段になることはない。
→テレビがおもしろくないと、ブーイングとともにポップコーンなどのお菓子を投げる。
▲ポテチを持っていればポテチを投げる
いかがでしたか? 洋ドラあるある!
よく観られる方は、共感いただけるものもあったのではないでしょうか。今回ご紹介したあるあるをまとめると……、
●しょっちゅうカウンセリングセミナーを開いている
●手作業の前に手もみする
●顔を洗いながら鏡を見つめる
●ミキサーへ乱暴に食材を入れがち
●悩み事の電話は深夜にかかってくる
●バスルームで泣くときに水を出してごまかす
●酔って帰ってきたら靴を履いたまま寝る
●男女の喧嘩ではお互い肩をすくめまくる
●子どもにとって親の命令は絶対
●子どもの自転車の置き方が乱雑
●「こんな家で……」に共感できない
●学校のロッカーの扉を閉めると、必ず誰かが現れる
●主役のロッカーが必ずいい位置
●食べ物は粗末にされがち
改めて並べてみると、これって実は「欧米あるある」とも言えるのかもしれません。2時間ほどの映画になると、物語に必要な場面だけで構成されますが、ドラマだと長いだけあって日常風景にもスポットが当たりがち。だからこそ、アメリカドラマではアメリカの、イギリスドラマではイギリスの日常風景を通して見える現地の「当たり前」が伝わってくるのだろうと思いました。「モンスターの被害者、まずは犬」も話に上がりましたが、これは洋ドラだけでなく、映画全般に対して言えることですもんね。
もしかしたら、外国人の方が日本のドラマを観ていて、「満員電車で通勤しがち」「海を眺めながら物思いにふけりがち」といった、私たち日本人にとっての当たり前をおもしろく感じているかもしれませんね!
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編集:ノオト