ハノイのホアンキエム湖でゴミ拾いボランティアを行う二宮透さん - べとまる

ハノイのホアンキエム湖でゴミ拾いボランティアを行う二宮透さん

ゴミ拾いっていいですよね!

ゴミの由来には、農家などで出る「木の葉」が呼称を変えたものだという説があるそうです本当です。

朝8時、ハノイ中心地にあるホアンキエム湖にやって来ました。

 

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その昔、黎利(レ・ロイ)が湖から宝剣を手にし明との戦いに勝利、その後日にとある湖から現れた使いの大亀から剣を返すように啓示された…という伝説が残されている、このホアンキエム湖。ベトナム人の方なら誰もが知っているお話でしょう。

 

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ま た、湖は同時にハノイ最大級の観光地で、ここを中心としてさまざまなお土産屋さんやカフェが集まっており、一年を通してひっきりなしに観光客の姿を見かけ ることが出来ます。
かと思いきや、早朝からランニングや体操をしている地元住人を見かけたりと憩いの場でもあるのです。北側には旧市街が位置し、地理上の 位置を踏まえても、「ハノイのへそ」とも呼べるのかもしれません。

さて今回、そんなホアンキエム湖へ来た目的はとある人物に会うため。

 

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ネルソン「おはようございます」

二宮さん「おはようございます」

二宮さん、ハノイに住む日本人の方です。

二宮さん「はい、早速だけどもこれを」

ネルソン「あ、ありがとうございます」

 

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手に渡されたものは、紙袋、軍手、そしてトング。

 

そう!

これから始まるのは!

ホアンキエム湖周辺のゴミ拾い!

 

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こ うしてゴミ箱が設置されているホアンキエム湖周辺ですが、集まる人は多くそれでもゴミはポイ捨てされていきます。
回収業者はいるけれど、隅から隅まで集め 切れていないというのが現状。

二宮さんは外国人(日本人)にも関わらず、毎週日曜日の朝8時に集まってこうしてゴミ拾い活動を続けている方なのです。
朝早 い時間ですが、今では多くの日本人とベトナム人の仲間が集まるようになったとのこと。

 

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細かいところに目を向けば、ゴミは自然と見つかります。
目立つものはアイスの棒やストローやタバコ…ゴミを通して人々の暮らしが見えますね。

 

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まだ冬らしさが残る霧雨の濃いハノイの街ですが、

 

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物ともせずベトナム人の若者がゴミ拾いを続けています。

 

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そして、開始から45分ほどが経過し…。

 

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ゴミの入った紙袋たちが集まってきました。

 

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この日はベトナム人の若者による団体の合流もあり、総勢50名を超える人が参加。
「久々にかなり集まった」そうで、普段は20名ほどの人数だそうです。それでも多い。

ちなみに、

 

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私視点。

 

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そのまま仰け反り過ぎて落ちそうで恐い。

 

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改めて、こちらが中心となって活動されている二宮さんです。
どうしてこのような活動を始めたのか、お話を伺ってみました。

 

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ネルソン「始める経緯は何だったのですか?」

二 宮さん「実はこれ、私が始めたわけではないんですよ。2011年3月からJICAの人を中心に、ハノイ工科大学の権代先生、朝日電装VNの田口社長など日 本人6名で始めた活動で、月に2回日曜日に活動しています。現在もこの活動は継続されていて、ホアンキエム湖南岸が集合場所です」

ネルソン「二宮さんご自身はいつ頃からご参加を?」

二宮さん「私は2012年9月から毎週日曜日8時から活動するようになりました。私はゴルフもやらないし、退屈だし朝早く起きるのが苦にならないのでやってみようかなというのが始めるきっかけです」

ネルソン「参加人数はどれくらいですか?今日は50人くらい集まっていましたが…」

二宮さん「最初は日本人2名、ベトナム人4名の合計6名でした。1年半が経過して、少ないときでも20名以上、多いときは50名以上が参加しています」

ネルソン「それでも多いですね…ベトナム人と日本人の割合は?」

二宮さん「参加者の80%がベトナム人で、ベトナム人のリーダーも出来ました。清掃後の写真撮影や広報活動、連絡先の登録などはベトナム人リーダーに任せています。私の役割は毎週、手袋を洗濯、ゴミ拾いの火バサミの清掃と袋を用意することです」

ネルソン「このボランティア活動を続けていて、何か印象深かったり気付いたことはありますか?」

二 宮さん「ベトナムではボランティアは盛んですが、ゴミ拾いそのものがあまりないようです。なので、我々の活動が珍しく見える。しかし、長く続けてきた結 果、現地の新聞やテレビで取り上げてくれ、若者をはじめ時には親子連れが参加してくれるようになりました。特に子どもがゴミ拾いをしている光景が、ベトナ ムでは衝撃的だそうです」

 

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ベトナムでは本当にボランティア活動が盛んで、週末に行って来たという友人の声を多く聞きます。
しかし、ゴミ拾いがあまり無いということは意外でした。

考えてみれば食堂でもゴミを床に捨てるという習慣が自然なので、それはそうなのかもしれない。
この翌週にもまた現地のテレビ局が取材に来たようで、この活動は益々広く知られていっているようです。

公共マナーの質の向上は、現在のベトナムでは大きな社会問題のひとつ。
外国人(日本人)を中心に始まった行動が、一国の社会に素敵な一石を投じています。

 

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余談ですが、二宮さんは私と同じ大阪市出身。
非常に懐かしいイントネーションでした、個人的にもまたお会いしたいです。

 

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活動は、毎週日曜日朝8時にホアンキエム湖の北岸(9番14番のバス停)で集合。参加したい方は是非。※ハノイ工科大学の権代先生、朝日電装VNの田口社長が、月2回の湖南岸集合になります。

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