海外に住んでいると当たり前のように日本語に接する機会が減ります。そんなときに有り難い存在が日本語書籍。ここUtopia Cafeでは、オーナーの江渕さんがコツコツと集めた日本の漫画が読めるのです。あと飯も美味い。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2012/05/19
海外に住んでいると当たり前のように日本語に接する機会が減ります。そんなときに有り難い存在が日本語書籍。ここUtopia Cafeでは、オーナーの江渕さんがコツコツと集めた日本の漫画が読めるのです。あと飯も美味い。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2012/05/19
マンガ喫茶っていいですよね!
飲み放題でよくある安っぽい味のするオレンジジュースは、
原料に「オレンジ」ではなく何と「黒豆」が入っているそうです嘘です。
目次
僕は、川で美女と漫画が溺れていたら美女を助けるほどの漫画好きです(人命一番ですもんね!)。
普通に好きってことなんですけど、それでもベトナムに来るまでは300冊くらい持っていました。
じゃあそれをどうしたかっていうと面白法人カヤックというあるWEB会社の寮に寄贈してきたんですが、まぁそのへんの話はいずれもし機会があればおいおいさせて頂くとして、そんな漫画ジャンキーな僕ですから特に完結しないまま手放した作品の続きも気になります。
そこで今日は、ベトナム、というかホーチミンにある数少ないマンガ喫茶へ行って来ました。
UTOPIA CAFE(ユートピア・カフェ)です。
赤と茶の看板が目立ちますね、ちなみに一階はお店ではありません。
営業を始めてから5年近く経つということで、ホーチミン在住の人達の中にはご存知の方も多いだろうと思います。
二階店内です。
ここには漫画は置いていませんね。
余談ですが、ベトナムの一階は日本でいうところの二階です。
一階はグランドフロア(エレベーターでは「G」表示)という扱いです。
スタッフの女の子に「(あなたを)撮ってもいいですか?」と言ったところ拒否されてしまいました…(このカウンターの裏にしゃがんで隠れている)。
東南アジアの女の子は比較的写真を撮ることが好きですが、そうはいかない様です。
入り口の脇には各週刊誌とベトナムの日本人向けフリーペーパー。
この各フリーペーパーは、いずれべとまるでも紹介させて貰おうと思います。
なお、基本的に、週刊誌と新聞は何処のお店でも発行日が遅れています。
新聞であれば同日フライトで届けてくれるこんなサービスもあるみたいですね。
一部につき大体13000円~15000円かぁ。
ネットの情報だけで間に合わない方はご検討をば。
日経新聞なら、電子版の配信もあったと思いますよ。
ここ、安く抑えるマッチングサイトでもつくれそうですね。
新聞を持ってフライトする人と、それを受け取る在越人で。
ただネタとして新聞はちょっとパンチが無い様な気もしますけど。
テラスです。
景色については…まぁレタントン(通り名)なんでね。
三階にやってきました!
茶、オレンジ、ベージュ、UTOPIA CAFEのテーマカラーは暖色系です。
で、室内を見回すと…。
漫画!
漫画!!
最近店内をリニューアルして本棚が大きくなったということもあって、スペースが目立ちます。
もし皆さんの手元に余っている漫画があれば、僕にください。はい、そうです、僕にください。
漫画のラインナップは、定番の「ONE PIECE」から…
(5部までなら)「ジョジョの奇妙な冒険」も…
古典とも言える「火の鳥」も…
いまだに完結しない「NANA」もあります。
話題性の高い、「アイアムアヒーロー」や「グラゼニ」や「自殺島」とかも。
と、いう訳でして、結構なジャンルのカバー範囲。
なまじ検閲必至の社会主義国家なので簡単にはいかないけど、これが読みたいというリクエストにも出来る範囲で応じて貰えると思います。
マンガ喫茶としての紹介はこんなものですが、ここのゴハンも結構イケます。
お店があるレタントン通りはホーチミン唯一の日本人街(ストリート)で日本料理屋がたくさん。
価格帯も違えば味もまちまちなんですが、個人的にUTOPIA CAFEのコストパフォーマンスは相当気に入っています。
毎日食べられる安心の味です。ステマじゃ、ないですよ!
激旨豚丼、最近出来た新メニュー。ちょい甘辛く焼いた豚バラ肉にシャッキシャキのカイワレ大根を盛り、その上にサササッと振った胡椒と相まって舌を刺激してヨダレが止まりません。
カツ丼、安心の味。
外国の日本料理屋ではかなりの率で「玉子煮過ぎ」なんですが、抜群に半熟です。
カツもサクサクという類ではないですが、噛みごたえのある厚みで枚数も満足感たっぷり。
日本だと飯屋は、牛丼屋、ラーメン屋、国籍料理屋、とかいったくくりが多いですが、ホーチミン(海外は何処でもかも知れませんね)では日本料理屋は日本料理屋です。
日本における国籍料理屋の扱いを
考えれば、当然といえば当然かも知れませんけど。
なので何処へ行っても「カツ丼」が必ずあったりするのですが(日本にいた時より消費が増えた)、少なくとも今まで食べたホーチミン全5店舗の中ではUTOPIA CAFEのカツ丼が一番美味しいです。
それ以外にも結構メニュー数は豊富。あ、ステマじゃ、ないですよ!
むしろ金欲しいわ!誰か僕に記事だけ書いて生活させるだけの広告案件をください!
そのうち、ホーチミン市内の日本食ランキングとかやりたいですね。
他にも、四階の会議室を貸し出して、ベトナム人の先生によるワンオンワンベトナム語講座もやっているそう。日本語の話せる日本人向けのものらしいので、お客さんも多いみたいです。
ビザ代行もやってます。この記事の日付時点でマルチビザの経費が250万VNDだそう。
最後に、折角なので僕が愛する漫画の作品名を並べていきます。
・AKIRA
言わずと知れた大友克洋の名作。
「壁が球状に凹む」といった超能力の表現を発明、アニメ映画は世界中で人気。
※UTOPIA CAFEには置いていません。
・キーチ!
激情的だが本質を突き人を魅了する、そんな少年キーチの青年になるまでの数奇な人生を紡いだ作品。
※UTOPIA CAFEには置いていません。
・ドロヘドロ
サイバーパンクな魔法使いやその世界観の存在感は圧倒的。
そして一巻から続く数々の伏線の張りと回収がすさまじく心地よい。
どんなシリアスシーンでもギャグを挟む空気感は女性作家だからこそ出来る業なのかも。
※UTOPIA CAFEには置いていません。
・さくらの唄
GOING STADYのアルバムタイトルにもなった問題作。
絵画の才能を持ちながら姉と二人で平凡な生活を送っていた高校生利彦。
そこに強欲な地上げ屋の叔父夫婦がやってきて、非凡の渦に飲み込まれる…。
※UTOPIA CAFEには置いていません。
・宮本から君へ
うだつの上がらない営業サラリーマン、宮本くん。
恋をし、喧嘩もし、取引先には土下座もし、逞しい男に成長します。
僕が人生で唯一のバイブルを選べと言われればまず間違いなくこの作品でしょう。
※UTOPIA CAFEには置いていません。
・ディアスポリス
都内で不法滞在をしている裏都民と呼ばれる外国人達。
そんな彼らの生活を守るべく裏都民警察(ディアスポリス)を担う男がいた。
ギャグ要素も含まれるものの、この作品には一貫してハードボイルドという芯が通っています。
作品の面白さと知名度がイマイチ伴っていない様でもっと広まって欲しい作品です。
※UTOPIA CAFEには置いていません。
・不思議な少年
いつの時代もどの国も、現れる一人の少年がいた。
彼は神か悪魔かそれ以外の何かか、一切の謎は謎のまま、今日も「不思議な少年」は人間のそばにいて彼らの本質を見つめる…。
※UTOPIA CAFEには置いていません。
リクエストの意味も込めて。
これらが揃っていたら、このブログのタイトルは、
「べとまる~UTOPIA CAFEのステマブログ~」に変えてもいいです。ステマちゃうやん。
紹介はこのへんでおしまい!
その後にオーナーの江渕さんにインタビューをさせて貰ったのですが、今回の記事もそのインタビュー自体も相当長くなってしまったので二回に分けます。
かなり、興味深いお話を聞くことが出来ました。ご期待下さいね。
お店の情報です。
店名はUTOPIA CAFE。電話番号は08-6290-9430。住所は8/19A Lê Thánh Tôn, Bến Nghé, Quận 1, HCMC。料金体系ですが、何か注文すれば漫画は読めるとのことです。
UTOPIA CAFEは移転、「Em’s Cafe」に店名を変更しました。
17/22 Lê Thánh Tôn, Bến Nghé, Quận 1, HCMC