映画「コン・エアー」みたいな飛行機通過シーンを想像していたのですが、飛行機は明後日の方向へ飛んでいきました。まさか、そもそもこのカフェじゃなかったというオチではあるまいな。裏は取っていません。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/04/30
映画「コン・エアー」みたいな飛行機通過シーンを想像していたのですが、飛行機は明後日の方向へ飛んでいきました。まさか、そもそもこのカフェじゃなかったというオチではあるまいな。裏は取っていません。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/04/30
空港っていいですよね!
空の港ということで空港と呼ばれていますが、船が発着する港は港のままです。これは歴史上、船の方が先に発明されたから名乗っているということではなく、「海港」だと海に呑まれる様で縁起が悪く呼ばれなかったとのことです嘘です。
ある日、妙なカフェの存在を耳にしました。
それは空港からほど近いところにあるカフェで、頭上スレスレを飛行機が通るらしくそれはそれは迫力があるらしい。
san bay Cafe(空港カフェ)と呼ばれているんだとか…。
行かない訳にはいかないじゃないですかー!何言ってんすかー!!誰も何も言っていないけどー!!
タンソンニャット国際空港のすぐ近くにある、パークソンというデパートの屋上にその空港カフェはあるそうです。
ガラス張りのエレベータで向かいます。
上がるなぁ…。
上って左手を見ると看板が。
Moon light…san bay Cafeってのは通名みたいですね。
お店の中へ。
眼下…というほどでもないですが、
空港を見下ろせる形で、屋上に客席が配置されています。
屋根アリですが、エアコンの効いた室内にも席はあります。
一緒に付いて来て貰った方がこのVinhさん。
薄暗いサングラスがトレードマーク、
完全にヤ●●に見えます。
しかし非常に温厚で気の利く人柄です。
彼女募集中とは聞いていませんが、勝手に彼女を募集します。
ちなみに彼は沖縄で日本語を勉強していたそうですが、あまりベトナム人だと気付かれなかったらしい。
それにしても…
ネルソン「飛行機、通らないね…。」
Vinh 「そうですね……。」
遠く聴こえる轟音と共に飛行機が発着を繰り返すものの、頭上スレスレを通るということがこのカフェの売りの筈ではないか。
これでは、一体何のために来たのか意味が分からない!
ネルソン「…。」
Vinh 「…。」
そんな感じで沈黙すること10分、Vinhさんが突如として立ち上がった!
Vinh 「僕に任せて!」
ネルソン「えっ…何する気?」
Vinh 「ああああああぁぁぁぁぁ!!!」
Vinh 「ぬうううううぅぅぅぅぅ!!!」
Vinh 「むうううううぅぅぅぅぅ!!!」
Vinh 「はあああああぁぁぁぁぁ!!!」
Vinh 「やあああああぁぁぁぁぁ!!!」
ネルソン「…。」
Vinh 「…。」
ネルソン「………。」
Vinh 「………。」
ネルソン「……………。」
Vinh 「……………。」
ネルソン「え?」
Vinh 「え?」
この後でVinhさんが店員さんに聞いたところ、カフェの上空を通るルートは日によるとのこと。
で、残念ながら今日はその日ではないとのこと…ガッカリ。
このままじゃ帰れねぇなぁ…そう思っていたら、
ウホッ、いい女子!
という訳で、近くでお茶をしていたベトナム女子にインタビューしてみました。
きっと常連でしょう、空港カフェの魅力を存分に知っている筈だ。
***
ネルソン「このカフェにはよく来るの?」
ベト女子「いえ、初めて来ました。」
ネルソン「何時からここにいるの?」
ベト女子「朝からいます。」
ネルソン「頭上を通る飛行機は見た?」
ベト女子「見てません。」
ネルソン「頭上を飛行機が通ることをどう思う?」
ベト女子「暑いし、うるさいし、全くすごいと思わないですね。」
ネルソン「…。」
ベト女子「…。」
ネルソン「ありがとう!」
ベト女子「どういたしまして!」
ちなみに彼女達は金融関係のことを勉強している学生らしく、今日はグループ課題を三人で一緒に取り組んでいたとのことです。
暑いしうるさいし全くすごいと思わないなら室内で良かったんじゃないの…。
Vinh 「あ!飛行機が通るよ!!」
ネルソン「何ー!ここに来て遂にか!?」
ほな、帰ろうか。
タイミングが合えば、本当に頭上スレスレを通るらしいですよ。
また夜はそれだけで景色が綺麗なので一見の価値があるそうです。
タンソンニャット国際空港は言わずもがな、サイゴンの玄関口なので、夕暮れ時に丁度サイゴンに到着する方は一度行ってみるのもいいかも知れません。あ、例によってVinhさんの行動はヤラ…演出です。