肉っていいですよね！

肉という漢字ですが、内側の部分の形状は肋骨を表しているそうです嘘です。
ちょっと調べてみたら、どうやら筋繊維みたいですね。そっちの方が無理がある気がするけど…。

 

さて、まさよグルメレポート第三弾。今回はCom tamです。
ベトナム、特に南部に住んでいる方には馴染みのあるCom tam。
直訳すると”Broken Rice”ですが、要するに『ご飯と惣菜』ですね。

その惣菜でもメジャーなものが炙った豚肉。
ボスの情報によると『俺が知る限りで最も肉厚』というCom tam屋があるらしいので行ってみました。

 

では、カモン！まさよ！！

 

まさよ　「はーいー！こちらでーす！！」

はい、今回ご紹介するお店はこちら、Com tam Nguyen Van Cu。
“Nguyen Van Cu”はこの通り名ってだけなんですけどね。

以前にも触れていますが、ベトナムの店名は品物と通り名や番地を組み合わせたものが多いのです。

 

お店の前では、そのCom tamに乗せる豚肉を炭火でジュウジュウと焼いています。

 

まさよ　「ウッマそう～！…ゴホッ！ゴホゲフフンッッ！！」

 

この時点で分かりますが、めっちゃ肉厚です。
これ、通常の2～3倍はあるんじゃないでしょうか。

それにしても、写真なのに、匂いと煙がモニター越しで届きそうだ…。

 

そんな芳しい煙を、おじさんの背中越しに置かれたファンが路上へと散らします。
ベトナムでは珍しくない光景で、バイク走行中に美味しい匂いと共にむせ返るということもしばしば。
しかし、目の前の車に思い切り当たっているんだけど何にもトラブルに発展しないのがベトナムらしいね。

 

お店の周囲には大量のバイクが置かれていますが、これは全てお客さんのバイクです。

 

店の中へと続くほど大量に停められています。
ちなみに携帯を触っているのは毎度お馴染み、まさよのボスでした（一度しか出ていない）。

 

店の入口では店主っぽいおばちゃんが慌ただしく動き回っていました。
ご飯をよそって、炙った豚肉を中華包丁でぶった切って、他の惣菜と共に皿に乗せてホールに渡す。

もはやShe is the “Cm tam MACHINE”。
下手に腕を伸ばすと豚肉と共にパッツーンと吹っ飛ばされそうです。

 

兄ちゃん「コムタムスオン・ウーノ・パスタェ・ファジョーロ・スピーゴラ・アッロスト・ウーノ！」

スタッフ「ベーネ！！（はい）」

 

という超人気イタリアンの厨房のような様相は見せていません。
何のこっちゃという人は『バンビーノ！』という漫画を読みましょう。

 

この時は12時過ぎのランチ時、超ピーク。
席の8割方は既にお客さんで埋まっています。

 

テーブルに座って注文を頼みます。
やっぱりここはオーソドックスに、豚肉と目玉焼きを乗せたやつで！…

って、

 

お前、誰や！！？

『最初からいましたけど？』みたいな顔すんな！お前は最初からいません！！

 

で、彼は誰かというと、単に相席になっただけの一般ベトナム人男性なのでした。

 

まさよ　「この店の常連なの？」

青年　　「あぁそうさ！週に二回はここのCom tamを食べないと僕の胃袋がひっくり返るんだ！」

まさよ　「へぇ、何曜日とかって決まってるの？」

青年　　「月曜日と土曜日さ！」

ネルソン「今日、火曜日やな。」

ボス　　「うん、火曜日だね。」

まさよ　「そう、火曜日ですね。」

 

帰った（本当に帰った）。

 

そして注文してから、

 

待つこと20分（意外に待った）。

 

ターンッ！

 

で、でで出たああぁぁー！
これが超人気店のCom tamだああぁぁーー！！

 

み…見るからにジューシー！
噂通りの通常の2～3倍はあると思われる肉の厚み！！
そして、少し焦げた甘ダレの匂いが周囲に漂い食欲をそそる！！！

そして程よく半熟に焼かれた目玉焼き！
もはやこれは…ゴールド・エクスペリエンス（黄金体験）！！

 

まさよ　「いっ！ただっ！！きまぁーす！！！」

 

心なしか、まさよの気合もいつも以上！

 

完全に野生の目つきだぜ！！
しかし、こうして見ると本当にすごいボリュームだな。

 

バクゥ！！

 

お、進撃の巨人？

 

タレをツーッ！

 

バクゥ！

 

モシャッモシャッ！

 

まさよ　「んふまぁーい！！」

 

モッソイモッソイ！

 

モシリッモシリッ！

 

まさよ　「あはっ！」

ネルソン「またこいつ！」

 

うん、あれだ。

 

肉のパワーってすごいね、勢い余ってまさよがブレるブレる。

 

モシャッモシャッ！

 

モッスッモッスッ！

 

ガブリッガブリッ！

 

ガシュッガシュッ！

 

まさよ　「…」

ネルソン「？」

 

まさよ　「ェンモォーイ！（呼び掛け声）」

ネルソン「！？」

 

ネルソン「まさかのまさよ…」

 

ご飯をお代わりしやがったあああぁぁぁ！！！

 

マジでそのカロリーは何処に消えてんだ…教えてくださいッ！

 

こら、何でか知らんが、急にお行儀悪くなるな。

 

まさよ　「ふしゅーーーっ！」

 

まさよ　「…」

ネルソン「？」

 

まさよ　「あはっ！」

ネルソン「またこいつ！！」

 

とどめだーっ！！

 

まさよ　「ちゅーっ」

 

まさよ　「ぽえーっ」

 

完食。

私も決して細身ではないのですが、余裕でこっちより胃袋でかいな…。

 

まさよ　「ご馳走様ー！」

 

まさよ　「ご馳走様ーー！！」

 

まさよ　「ご馳走様ーーー！！！」

 

今発見したどうでもいい事実、まさよってカラコン付けてんのな。

 

＊＊＊

 

ネルソン「ま、という訳で、このお店の評価よろしく！」

まさよ　「うーん、そうだなぁ。」

まさよ　「肉厚でジューシー！」

ネルソン「うん。」

まさよ　「半熟目玉焼きもポイント高し！」

ネルソン「うんうん。」

まさよ　「これがあれば吉野家の豚丼は要らない！」

ネルソン「まぁ、ベトナムに吉野家無いけどな。」

 

という訳でCom tam Nguyen Van Cuのご紹介でした。

 

店名：Cơm tam Nguyen Van Cu

住所：74 Nguyen Van Cu, P. 2, Q.5, HCMC（写真の場所から移転しました）

おいしさ　：★★★★★

値段　　　：★★☆☆☆

早さ　　　：★★☆☆☆

肉食った感：★★★★★

※各店独自のパラメータを設けることにしました（基本全部5つ星）。

 

写真を見たまんまですが、通常の2,3倍の厚みがあります。もはやステーキと言っていいでしょう。
『Com tam食べたい！』というより、『ステーキ食べたい！』という気持ちの時に行くといいかも。
秘伝の甘ダレもかなり美味しいです、目玉焼きの黄身との相性はもう最高！

ただ、最後になりましたが、今回のCom tamで一皿90,000VND（430円程度）します。
住んでいる方にはよくお分かりだとは思いますが、ベトめしの中では高級品の部類です。
もしかしたら、冒頭で登場した青年は実は資産家だったのかもしれません…言い過ぎました。

しかし今後、ベトナム観光に来た友人に紹介するCom tam屋としては確実に候補に挙がるでしょう。

まさに、『一度は行っとけ！』といった繁盛店ですね。