ホーチミン市の中華街・チョロンにはおいしい中華屋さんが多いということは以前から何度か書いていますが、ここの揚げナスにはビックリしました。どれもこれも美味しいのですが、これは格が違うと思います。是非食べてみてください~。
ライター:ネルソン水嶋
公開日:2015/09/28
ホーチミンにはチョロンと呼ばれる一大中華街があるので、もちろん中華料理も豊富。
日本人の中では、「大娘水餃」という餃子が看板のお店が最も有名です。
ある日本人ブロガーの方が取り上げて連鎖的に知られていったという経緯なのですが、そこには日本人の、保証されたところに行きたがる傾向もあるからだと思っています。なんていう書き方をしていますが、私も大娘水餃は大好きです。ベトナム語は「Sui Cao Dai Nuong」です、調べればスンナリ出てきます。
ここは、あまりに日本人が来すぎるから二階に座敷をつくったというほどの気合の入りようで、台湾人のオーナーさんからすれば、ある日を境に徐々に日本人のお客さんが増えてきて、まるで魔法でも掛けられた気分だったことでしょう。今は流石にブログの件も知っているだろうけど。
が、そこはチョロンです。
大娘水餃以外にも美味しい中華料理のお店が絶対にあると思うんですよねー。
今回取り上げるお店はそのひとつ、といってもここもそこそこ知られておりますが。
大清花餃子、なんだかとても中華らしさを感じる名前(個人的に)。
店名に掲げるくらいです、もちろん餃子があります。
中国の餃子は皮が厚くてそれ自体が白米の代わりという感じですが、これはちょっと薄めかも。
ピータンと豆腐に、黒酢を和えたもの(だと思う)。
これまで見た目が苦手だったのですが、味覚が視覚を凌駕した瞬間でした(つまり美味かった)。
ミミガーとキュウリの酢漬け(説明は割と適当です)。
そして、このナスの素揚げですよ。
このナスがね、人生で最も美味しいナスの調理法だったんです。
なにこの、サク、パリ、シャク、って!っていう感じ(どんな感じだ)。
多くの日本人が住んでいる場所からは遠いのですが、これを食べるために来る価値はあると思いました。
このお店は父母子の親子三人で回しているようで(たまに末っ子だかバイトも出てくる)、基本的に息子一人しか調理を担当していないのか、客で混み合っていると料理が出てくるタイミングが本当に本当に遅い。急げと言いたくとも、厨房で必死に鍋を振っている息子が見えるので何も言えません。というよりフル稼働なので、言ってもしょうがない。時間のある時に行きましょう。
あと、何故だか全員が白いランニングシャツ姿という風貌で、おっかさんとか人目にはばからずシャツの下から浮いてはいけないものが浮いてます。そして、みんな、お構いなしに中国語を喋って来る(こちらがベトナム語を話しても反応しない)。そういう意味でも、いろいろとおもしろいお店でした。
Dai Thanh Hoa 大清花餃子
396 Tran Phu, P.7, Q.5, TP.HCM