今これを読んでいる人でHATTIFNATTというカフェをご存知の方が100人に1人いれば多い方だと思うのですが、高円寺にあるカフェです。小人が住んでいそうな趣があって何とも可愛らしい。Yen Caféはそんなカフェ。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/12/12
今これを読んでいる人でHATTIFNATTというカフェをご存知の方が100人に1人いれば多い方だと思うのですが、高円寺にあるカフェです。小人が住んでいそうな趣があって何とも可愛らしい。Yen Caféはそんなカフェ。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2013/12/12
スワロウテイルっていいですよね!
1996年に公開された『スワロウテイル』という映画では、日本語と英語と上海語が飛び交う無国籍な世界観を演出していますが、5秒間だけベトナム語が交わされるシーンがあるそうです嘘です。
もうちょっと補足すると、この作中では『YEN TOWN』という架空の街が登場します。
そう、Yen、今回紹介するのはYên cafe。
Yên cafeはCách mạng tháng Támという大通りから小路に入った場所にあるカフェ。
偶然見つける、ということはなかなか無いでしょう。
ちなみに私は既に潰れたカフェを探しに来たら隣にあった、という経緯で見つけました。冒険万歳!
玄関先からしてその可愛らしい世界観が伝わります。
青い木枠の窓、壁にこびつく苔、植木鉢に張られた水と浮かぶ水草。
うん、ビシバシ伝わるセンス、ジブリ映画にありそうな風景だ。紅の豚とかそのあたり。
玄関をくぐるといきなり登り階段になっており、隠れ家感があります。
入ってすぐ右手には、コンクリートと無垢材でつくられたバーカウンター。
それらの素材と間接照明が見せる色合いがとても可愛らしい。
棚には、多様なお酒と調味料が置かれています。
これ、よく観察したら瓶の高さも計算して並べていますね。
奥には20人くらい座れそうなカフェスペース。
随分と明るいですが、理由は後ほど分かります。
だが、Yên cafeの魅力はこれだけでは語れません。
先ほどの階段をさらに登った向こうには魅惑の空間があるのです。
それがこちら…。
L字に広がるこのロフト!
元から二階があった訳ではなく、この高さを活用してつくったようです。
ちなみに右手の細長いスペースは座椅子が二つずつ並ぶカップルシートになっています。
ウッカリ時間帯を間違えて一人で入店すると、それはそれは辛い戦いになるのでご注意ください。
壁のところどころには絵画が掲げられています。
ベトナムの若いアーティストによる作品でしょうか。
ほんと、いちいち、家具や小物のチョイスが可愛いなー。
棚にある物全てが青系で揃えられています、デザインの基本。
天井には大きな天窓があり、L字を突き抜けて階下の部屋まで降り注いでいました。
ホーチミン市の年中太陽光が照りつける気候を上手く活かしたアイデアです。
このため、一階のあのカフェスペースが明るさを保っていたのですね。
一家は大満足、足腰が弱くあまり外出しないお爺ちゃんも大喜び。
と、劇的ビフォア・アフターみたいなノリに変えたくなってきた辺りで今回の記事を終えます。
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店名:Yên cafe
住所:9A Phạm Đình Toái, 6, Q.3
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