JETRO主催の日系企業の集まるイベントがあるので、来てね。
という友人からの誘いを受けて1区の青年文化会館(隣の敷地)へ。
イベント名は「健康長寿広報展」、テーマは名前の通り、「健康と長寿」とのこと。
さらにそこに、「美容」も加えているといったところです。
敷地もそれほど広くないのでぐるりと一周。
ざっくり40店舗ほど(肌感覚)のブースが出展している様子でした。
ざざざーっと紹介いたします。
体脂肪計などのオムロン。
野菜ジュースなどのカゴメ。
ベトナムに進出してから日も長い、キリン。
スタッフさんの写真を何度も撮ってたらノリノリでポーズを取ってくれた。
ほかにも、
美容化粧品や、
スポーツクラブや、
AED(日本で唯一を製造している会社さんらしい)などもありました。
こちらは…?
そば!あぁ~、そば!
長寿…なるほど…そういうのもあるのか!
日本で蕎麦や和食を展開するサガミチェーンという企業だそうです。美味かった。
丸亀製麺がうどんで大成功を収めているのだし、蕎麦もいいかもしれませんね。ただ、ベトナムで冷たい麺を食べる文化は聞いたことがないので(結果的に冷めてるケースはあるけど)、ざるそばはどうなのか市場を調べる必要はありそうですが…と、それをやっている最中なのか。もしくはその先か。
カワムラサイクル。
こちらはもともと、神戸の自転車製造メーカーとして創業した企業なのですが…。
車いす専門メーカーの業界トップなのだそうです(Wikipediaに、そう書いてた)。
ベトナムもベトナム戦争での影響なのか、道路の端を車いすが走っている風景もよく見ます。また、補助輪付きのバイクも走っていたりしますね。現状もそうだし、平均年齢が29歳という若い国も、見方を変えれば今後高齢者が増えて来て車いすの需要が伸びてくるということなのかもしれません。
なお、ブースを挟んで向こうには別の車いすメーカーもありました。
車いす業界で注目されていたのか、ベトナム。
エールフランス現役CAの方の、外資系CAアウトソーシングの話がおもしろかった。
そして、こちらの出展ブース!
右のクララさんが、声を掛けてくれた友人です。
左のお二人がご夫婦で、「LOD&Be Inc.」(出展企業)の方。興味深いお話が聞けたので紹介します。
こちらの会社はルフロという事業を展開されていて、一言で表せば「手近な湯治場」。
秋田県にあるガン治療などで利用される湯治場を、鎌倉や西麻布でも展開しているらしい。
その温泉の成分を凝縮した製品なども販売している。
と、この事業も興味深いのです…が、それ以上に興味深かったことがあります。
奥様、現役のエールフランスのCA(客室乗務員)なんですよね。
ヨーロッパ一位の航空会社ですわ(今調べて知りました)。
なのにこういうこと(副業)していていいんですか?という話なのですが、いいんですって。
むしろCAとしての能力を活かしての副業を推奨している、そういう会社の方針らしいです。
それを聞いて、「あーなるほどー」という腹落ち感があった。
CAってホスピタリティのプロですもんね、しかも外資系だとあらゆる文化に対応する必要がある。
それって普段からあらゆる文化との接点があるということで、特に海外に向けた事業の着想を得たり市場調査を行う上でとてつもなくシッカリとした土台になりそうだ。なおかつ、外資系CAは会社を横断して横のつながりが強いらしく、どの国でもその土地に強いCAさんがいる(協力を仰ぎやすい)とのこと。世界に広がるCAネットワーク。
それで三田さんが始めた事業が、「AIR-SOL」という名前の外資系CAのアウトソーシングサービス。ホスピタリティ、語学力(外資系CAは三言語話せることが必須)、異文化対応力、これらの能力を兼ね揃えた外資系CAに、世界中の企業・個人が仕事の受発注を行うことが出来るというサービスだそうです。おもしろいな、おもしろい。
と、まぁ、当初のイベント紹介からは逸れましたが、おもしろかったので紹介させていただきました。
そういう話を聞くと、「ビジネスっておもしろいなー」と思うんですよね。
何かをなぞる訳ではない、その人の立っている位置からでないと発見できないビジネス。
自分自身を体現して市場を生み出すって素敵だと思います。
書いてばかりじゃいられねぇ、とか思っちゃうな。
こちらのイベント、明日も開催されています。
こんな企業(業界)もベトナムに注目しているんだ、という良い気付きになります。
予定がなければ、是非行ってみてください。
また、正直なところ、ビッグネームも出展している割には集客はまばらな印象。
ベトナムの現地企業にとっては、気になる製品も多そうなんですけどね。
住所:4 Pham Ngoc Thach,District 1,HCMC