国際結婚っていいですよね!
日本初の国際結婚は北川静さんという方なのですが、なんと女優の北川景子さんはそのひいひい孫に当たるそうなんです!知ってました!?スゲー!!嘘です。
厳密には、日本と外国のどちらの届け出であるかということや、関係機関から許可から下った時期がいつかなどの基準によってまちまちなので、誰が最初であるということは言えないらしい。でもその中のひとりが北川静さんって方だということはほんとです。
さて!今回の記事では、前回行った「
ぶっちゃけどうなの?駐在と現採を語ろう!座談会」の企画で紹介しきれなかった内容をお送りしたいと思います。テーマは、「恋愛事情」「現採の給与」「ベトナムに長くいる人・いない人の違い」の3つ!どうぞお楽しみください~!
※参加者は、現採は水色、駐在は赤色、中間は緑色で表しています。詳しくは前回記事をご参照あれ。
※座談会の内容は一例であり、もちろんすべてには当てはまりません。その前提でお読みください。
恋愛話~カラオケからの結婚、現採同士のカップリング~
宗政さん「駐在の方って半分くらい、ベトナム人の彼女つくってませんか」
阿部さん「カラオケのお姉ちゃんが多い気がするけど、どうですか?」
宗政さん「というか、現地妻?」
ネルソン「言うね…!」
ここで言われるカラオケはいわゆるキャバクラ。もちろん純粋に歌うだけのカラオケもありますが、レタントン(日本人街)を含めて、市内にはカラオケという名のキャバクラが点在しています。
田中さん「正直、僕もそのイメージはあります」
ネルソン「そういえば以前、帰任になったから手切れ金として当時高価だったiPhoneをあげたってエピソードを聞いたことがある」
田中さん「帰任になったけど日本から仕送りを続けているって聞いたこともありますね」
ネルソン「仕送りかー、そこまでいくと手切れ…とかじゃなくてふつうに恋愛ですね」
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ネルソン「カラオケやガールズバーから恋愛に発展する背景には、女性と出会う機会の数が関係しているのかなと思ってます。駐在員の方ってやはり男性の比率が高いし、接待でそういう場所に行くことも多いから、ベトナム人の彼女もできやすくて当然かも。それに正直、全員でなくとも、カラオケで働く女性も外国人と結婚して安定した生活を…ということがひとつのサクセスストーリーになっているでしょうし」
全員 「なるほどー」
田中さん「ちなみに僕もベトナム人の彼女いますよ」
ネルソン「お!そ、それは、どこで…?」
田中さん「同僚の結婚式で同じテーブルに座っていた子です」
全員 「お~!」
宗政さん「なんか、ロマンチックですね」
渡辺さん「僕も以前…もう別れましたが。ちなみに、カラオケではないです」
ネルソン「声を掛けておいてなんですが、おふたりとも少なくともステレオタイプではないですね(笑)」
阿部さん「私も今付き合ってますよ」
ネルソン「男性、俺以外全員かよ!なんか肩身狭いな…」
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ネルソン「一方で現採は、同じ立場…つまり現採同士くっつく話をよく聞く気がします。何ででしょうね」
田中さん「あ、確かにそうですね。来て一ヶ月の知人同士がくっついて、はや!って」
阿部さん「境遇が似るからじゃないですか?海外に来たばかりで心細いというか」
ネルソン「吊り橋効果的な?ちょっと違うか」
渡辺さん「でも、浮ついてるところもありそう」
ネルソン「現採は駐在と違って、会社が生活面を手厚くサポートしてくれないことも影響しているのかも。ということは、たとえばの話、長く住んでいる男性と、来たばかりの女性とはカップリングしやすい…?」
尾張さん「『私、昨日着いたばかりでー』とか言って」
ネルソン「それでバイク乗ってたら笑いますけどね!」
全員 「あははは!」
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渡辺さん「女性からするとベトナム人の男性はどうなんですか?」
宗政さん「うーん、私は…今は考えていないですね」
尾張さん「私はたとえば、L’Usineで働いてる子とかいいなー、と思う。それってたぶん、英語も喋れたりして外国人慣れしてないと、コミュニケーションや文化の違いで付き合うの難しいだろうなと」
L’Usineは、1区に展開するカフェ&雑貨屋。雑居ビルをリノベーションしたもので、ホーチミンにおけるリノベーションカフェの火付け役とも言われている。
宗政さん「さっきみなさん彼女いる(いた)って話でしたけど、文化が違うと大変じゃないですか?」
阿部さん「私の彼女は日本語も英語も話せるし、コミュニケーション上問題はないですね」
渡辺さん「もう別れましたけど、私もペラペラでした」
田中さん「私は英語で」
ネルソン「東南アジアの多くがそうであるように、ベトナムは女性がシッカリしてますよね。日本語話者には女性が多い点も、ベトナム人女性と日本人男性がカップリングしやすい背景にあるのかもしれません」
ベトナムの物価が上がっても現採の給与水準は上がらない?
ここで、現採の給与の話に。
当初書く予定ではなかったのですが、興味深い話だったので紹介します。
宗政さん「日本食の話を聞いて思ったんですが、5年前より現採の給与って上がったんですかね?」
阿部さん「水準は変わってない気がしますね…」
宗政さん「物価は高くなってるけど、現採の給与は上がってない?」
阿部さん「日本食には手が届きやすくなったけど、給与自体は変わっていない印象です」
日系の日本食店で修業した料理人の独立が増え、ベトナムでの日本食の需要が高まったということもあり、この数年で安い(定食が150~300円といった)日本食店が増加。詳しくは
前回の記事をお読みください。
渡辺さん「でも、日本語人材は給与が上がっているんじゃありません?」
阿部さん「いや、それも、ベトナム人人材における話というだけで、インフレ率に対して日本人の現採はそのままだと思います。日本食の値下がりは例外で、徐々にしんどくなっているんじゃないでしょうか」
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ネルソン「今だから言える話ですが、私が最初に働いていた会社では月収が1300ドルだったんですよ。でも、人から聞く限りでは今でもそれくらいの会社も多いようなんですよね。ベトナムでこれくらいもらえるからいいよねという状態で、数年、下手すると10年以上に渡って給与が見直されていない気がします」
阿部さん「現採は好きでこっち来てるから、低く抑えられることはしょうがないと思います。給与を上げたいならスキルを身に付けて交渉していくしかないですよね」
尾張さん「そもそも、最近だとその海外就職(現採)のハードルも低くなってきてますよね。英語ができなくても大丈夫とか、未経験でも大丈夫とか、細かいことは言いからまずは来てよ!っていう意思を感じる」
宗政さん「私も就職活動をしていてそれを感じました。気にしている点は日本で2~3年以上働いたかどうか。日本人相手にする仕事だから、日本での職務経験があれば良いということなのかもしれませんね」
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ネルソン「本当にその条件で良いのなら、給与はそれくらいで落ち着いちゃうかもね。3~4年くらい前から、『海外に飛び出そう!』『グローバル人材になろう!』っていう言葉をウェブやマスメディアでよく見るようになったし、その風潮を受けて未経験人材が増えているのかもしれない」
尾張さん「そこで伸びる人がいることは分かるけど、雇用する人間に対して将来どうなるかヴィジョンを用意していない求人情報もある。それが現採の給与が変わらないという状況につながっている気がします」
ネルソン「そういう人が常に一定数来ているならば、相場が変わらないことも理解はできるね。とはいえ、物価も着実に上がっている訳だからいずれ生活水準のボーダーラインは割れる。そこで給与に不満があるのなら、阿部さんが言われたようにスキルを身につけて業績に貢献して、交渉するしかない」
ベトナム生活が続く人と続かない人の違い
渡辺さん「駐在現採の話し合いとは逸れるんですけど…」
ネルソン「すでに逸れてるので大丈夫です(笑)、どうぞ!」
渡辺さん「ベトナムに就職して、続く人とそうでない人はどういう違いがあると思います?」
全員 「うーん」
ネルソン「それ!私は持論があります…続かない定義を1年くらいとした話ですけど」
渡辺さん「お!聞かせてください」
ネルソン「ベトナムに対する期待値が高いか低いかだと思っていて。ここに5年以上もいるといろんな出会いと別れを繰り返すんですが、(自ら)すぐ帰る人はベトナムに来る前からベトナムに憧れてるだとか運命だとか、良くも悪くもイメージで気合が入っている人が多い。でも、その期待が適わないと知ったら途端に好きが嫌いに反転しちゃう。一方で期待していなければそのままを受け入れるから帰る理由もないという」
阿部さん「あぁ、確かに、分かります!正直私、旅行した中ではベトナムは嫌いだったんですよ。一方で好きだったカンボジアは半年で離れちゃったけど、ベトナムで3年以上続いているのでその理屈も納得です」
宗政さん「私も、たとえば衛生面で日本ほどキレイではないと思ってたし、特別期待はなかったですね」
見えそうで見えなかったものが見えた座談会でした
前後編に渡ってお届けしました!
以前からやってみたかった駐在&現採の座談会ですが、会話を通して在住者の生態が分かる興味深いものになったと思っています。ほぼステレオタイプの通りではないとはいえ、確かに該当する部分もあった。しかしその背景には会社での立ち位置やもともとの志向性など、十分に腑に落ちる理由があったという感じ。
在住者のみなさんは、これからも元気に楽しくベトナムライフをお過ごしくださいませ~!