ベトナムは北中南の3地方で味が違うと言われます。それぞれ、塩辛い、辛い、甘い、という感じです。その中で個人的には中部の料理が一番好きなのですが、当然ながら中部料理は中部に行かなければ食べられません。そんな中、ホーチミン(南部)で中部料理の麺料理・ミークアンのお店を見つけたので入ってみました。その味やいかに…。
ライター:ネルソン水嶋
公開日:2015/09/22
突然ですが、好きなベトナム料理は、カオラウ、ミークアン、中部のバインセオ、です。
おそらくベトナムに来たことがなければどれも聞き慣れないと思うし、来たとしてもバインセオくらいしか知られていないかもしれません。それもそのはず、これらはどれも中部のベトナム料理だから(バインセオの発祥自体は南部だけど)。
カオラウとミークアンはどちらも麺料理。前者はホイアンという町の水でしかつくられないと言われる麺料理で、伊勢うどんにルーツがあると言われています。後者はダナン・ホイアン・フエなど中部全体で食べられる麺料理で、豚肉や香草がどっさり入った汁なしきしめんという感じです。
バインセオは、ガイドブックの書き方でいえば「ベトナム式お好み焼き」ですね。
ただ個人的には「惣菜入り米粉クレープ」と言った方がシックリ。
大阪育ちの自分からするとお好み焼きといえば大阪風なので、余計にそう感じるのかも。
で、どう~しても中部料理が食べたくなり、ホーチミンの中部料理専門店にやって来ました。
お店の名前はMy Son(ミーソン)。
Oの中に印刷されている写真は、中部の観光地としても知られるミーソン遺跡です。
関東で「道頓堀」という名前のお好み焼き&もんじゃ焼きのお店を見掛けますが、あんな感じ。
もっと厳密に言えば、「大阪城」や「難波の宮」かな。
そう言うとものすごくコテコテなネーミングですが、ベトナムだとそうなんです。
大体、その店の看板商品に通りの番地を付けただけのものが多い。
借り物だけど、ミーソンってユニークな名前なんですよね。
読めなさそうでなんとか読める英語メニュー。
値段がフレームから外れていますが、これがまー高いの。
ミークアン(全部入り)で59,000ドン(330円くらい)!
豚やエビなど一種類入りでも1万ドン下がるくらいだったと思います。
ちなみに現地でミークアンを食べれば、2万ドン~行っても4万ドンくらいです。
つまり、南部において、中部料理はプレミア感があるということです。
そしてこちらがミークアン、ほら麺…きしめんみたいでしょ?
そこに豚肉やらエビやら鶏肉やらすり身やらがのって、刻みネギとピーナッツがまぶしてある。
ここに、香草と、そして胡麻入り煎餅を叩き割って入れて食べます。
これでミークアン欲は満たされましたが、やはり現地で食べるものには敵わない。あと単純に辛かった。もしかしたら、南部の人から見た中部の料理という印象が余計に再現されているのかもしれません。
ホーチミンの美味しい中部料理のお店、常に探しています(個人的に)。
何かオススメの場所があれば教えてくださいませ~!