当時住んでいたシェアハウスに入居者枠が出来たので、募集した記事です。氷業者の夫婦は今もいるみたい。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2012/07/07
当時住んでいたシェアハウスに入居者枠が出来たので、募集した記事です。氷業者の夫婦は今もいるみたい。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2012/07/07
シェアハウスっていいですよね!
江戸時代の「長屋」は日本の集合住宅のルーツとも言えますが、部屋と部屋の間のそれぞれの壁には蓋の付いた穴が開けられてあり、長屋全体への連絡はこの穴を使って伝言形式で伝えられたそうです嘘です。
※ルームメイト募集は終了しました
目次
これまでの記事で何度か話には触れていますが、僕は四人まで住めるシェアハウスに暮らしています。
もともと友人だった人間が集まったのではなく、それぞれの背景があってホーチミンに来る時期が一致した三人が、ある人の紹介によって共同生活を始めたというちょっと変わった経緯なのです。
四人まで住めるシェアハウスに三人。もちろん、残りの一部屋だけが余る訳です。
常にその一部屋は4人5人と入れ替わりを繰り返し、つい先月までハバタクのインターンが住んでいたのですが、彼女の三ヶ月に渡るベトナム生活が終了し遂に空室となりました。
ここで問題がひとつ。
僕らは部屋単位ではなく、そのまま一軒家を借り上げて住んでいます。
つまり!
空室がある以上!
僕ら三人が分割して!
負担しなければならないのです!
ネルソン「…という訳で誰かいい人紹介してください不動産業を営んでいる西村さん。」
西村さん「あ、それこそべとまるで募集したらいいじゃないですか。」
ネルソン「それだーーーーーーーー!!!!!!!!」
西村さん「うるせーーーーーーーー!!!!!!!!」
とまぁ優しい西村さんは最後の一言は言わないんですけど、ここでやっとこさタイトル通りの内容に繋がってくるという訳です。
はい!
このべとまるにて、我が家のルームメイトを募集します!!
といっても、これまでシェアハウスをしてきたとは言えど、その詳細についてあまり多くを語って来たことはありませんでした。
そこで今回は「ご近所編」「おうち編」の2編に分けて、僕らが住むファンビンチャンとシェアハウスの魅力について存分に語りたいと思います。
なお、募集については次回の「おうち編」にて要項を発表するのでそれまでお待ちください。
僕らが住んでいる街は、ホーチミン市、ビンタン区、ファンビンチャン通り。
レタントン通りという日本料理屋が集う場所からバイクで5分も走れば着く場所です。
にも関わらず、この一帯にはスポットが当てられていない。
何故なら、大抵の日本人が住んでいるエリアは点在する形でコロニーを築き、レタントン通り、グエンティンミンカイ通り、7区とビンタン区のサービスアパートメント…といった具合に選択肢の中にファンビンチャンがまず入ってこないというのが今の状況なのです。
ファンビンチャンってどんなとこ?
そんな疑問について今日は、ウチのご近所周りではありますがお答えしましょう。
朝7時、僕とミッツはカメラを持って外へ飛び出しました。
カツーン!
玄関から飛び出してすぐに右手から妙な音、振り向くとナタを氷で叩き割ろうとするヘルメットを被ったおっちゃんが。
目が合うと「チャオ!」と声を掛け合います。
彼は通称「氷屋のおっちゃん」。僕らがここに住む前から玄関先で氷を割り続けています。趣味ではありません。
これはレッキとした彼の仕事で、この割られた氷は夜から朝に掛けて街の飲食店に届けられるのです。
ちなみに夜になるとフルフェイスのヘルメットに変わるのですが、その理由はルームメイトを募集する上でのネックになるので次回の記事にてお話します。
ホーチミンにお住まいの皆さんは、一番美味しいと思う日本料理屋は何処ですか?
僕がパッと思い浮かべるのは「オレンジ」と「くーろん」の二店。
実はなんと、この「くーろん」がウチから徒歩10秒の場所にあるのです!
と思ったら閉まってたー!
そうだよねーまだ朝早いもんね!
次へいきましょう。
東南アジアといえばやっぱりフルーツ。
そして何処でもスムージーの様なものがありハズレを引くことは稀。
実はなんと、このスムージー屋がウチから徒歩15秒の場所にあるのです!
と思ったら閉まってたぁー!!
そそそうだよねーまだ朝早いもんねー!!
次へいきましょう。
基本的に路上で飲み食いするスタイルが目立つベトナム。
特にここファンビンチャンにもなるとその傾向が強いのですが、ここ二ヶ月ほど前からとても小奇麗な屋内スタイルのカフェもできました。
実はなんと、この綺麗めカフェがウチから徒歩20秒の場所にあるのです!
と思ったら閉まってたああぁぁーーー!!!
そ、そそそそそうだよねーーまだ朝早いもんねーそろそろ僕も分かってきたよ!!!
ぐぐ…いえ、次へいきましょう。
まだ、まだ希望は一つ残されています。
その名も「TiTi」というお店。
これまた徒歩25秒の場所にある飲食店で、そこの看板娘のTiTiちゃんがめちゃんこりんこ可愛いのです。
そう、そらお店の名前になるわってほどシャレならんくらいに可愛いのです。
いつかベトナム美人百景を撮りたいものですが、その時には絶対に抑えておきたい一人。
というかキング、いやクイーンか。
どうせまた閉まっているだろって?ノン!
確かな情報筋(TiTiマニアの小原さん)から、この時間から開いていてしかもTiTiも働いているっという情報をキャッチしているのです。
さーお店のシャッターよ開いておくれついでに君の心のシャッターも
と思ったら閉まってたああぁぁー!!!
いや閉まってたのはお店だけだけどもなななななんでなんだぁーーー!?
理由は分からないけど…本当に可愛いんですよ。
ミス・ファンビンチャン絶対狙えますよ…そんなん無いけど多分…。
気を取り直して続けます。
徒歩25秒に薬局です。用途・用量を守って正しくご利用しましょう。
同じく徒歩25秒にタクシー乗り場です。
乗り場というか、ここ一帯のタクシーは何故かこの団地前に溜まります。
意外にコレが相当便利で、市街地の場合は大抵道路に出れば流しのタクシーはつかまるんですが、飛行機や長距離バスを利用する際は深夜・早朝の移動になりがちなので、道路に出たところでタクシーがほとんど走っていなかったりするんですよね。
ここへ行けば昼夜問わずにタクシーが停まっているのでその心配が無いという訳です。
雑貨屋なんかも。
こうして写真に撮ってマジマジと見たのは僕自身も初めてですが、インスタントラーメン、お茶・コーヒー、ジュース、調味料、お菓子、玉子、缶詰、洗剤、消臭剤、歯磨き粉、洗顔料、トイレットペーパー…およそ日用品と呼ばれるものは何でもござれ。
営業時間は、朝7時には開いていて、夜8時には閉まっているっていう感じ。
ただ、こことそれほど変わらない品数を置いてある雑貨屋もあってそこは22時頃までやってます。
ここを切り盛りしている親子は結構美人。
娘さんの方はいつもムスッとしているんですが、写真を撮らせてくれとお願いしたら照れ笑いして拒否されました。かっ…可愛い。
東南アジアの女の子は自撮りが好きと思われがちなんですけど、ベトナムの、ホーチミンに限ってはそういう子は都市部に住む若者だけという印象を持って来ました。
ファンビンチャンもホーチミン市内の都市部ですが、この界隈のお店で働いている女の子は素朴な子が多く、写真を撮っていいかと聞くと大体の子が照れて引っ込みます。
雑貨屋の隣にあるバインミー(ベトナム風サンドウィッチ)屋です。
ホーチミン市内、ハノイやダナンもそうだと思うんですけど、街の至るところにこの様なガラスケースの形をしたバインミー屋があります。
フランスパンに縦へ切り込みを入れ、豚肉と香草とキュウリなどの野菜を挟み込んでヌクマムをかける。
これはベトナムの代表的なファーストフードの一つとも言えるでしょう。
17,000VND(65円程度)まで出せば目玉焼きとチーズも挟んでくれ、これがまぁ美味い。
市内の中心地へ繋がる道にあるため、朝方はいつもワラワラと人が集まって繁盛しています。
あと、この右のおばちゃんというかお姉さんというか、めちゃくちゃ愛想がいいです。
お得意さんっていうのもあるかも知れませんが、いつも気持ち良く買い物させて貰ってます。
家の向かいにある飯屋。
おばちゃんが昼に出す料理を作っています。
シェアハウスの住人はここでしょっちゅうアイスコーヒーを購入。
ミルク、というか練乳を抜いて、6,000VND。23円程度です。
飯屋の裏手では食材の下ごしらえ中です。
麺屋です。
このおばちゃんもまたすごく愛想がいい。
というか、ものすごくスキンシップを求められます。
シェアハウスの住人の中で、彼女に二の腕を触られたことが無い人はいないのではないか。
この湯気とおばちゃんのシルエットいいですねー。
一人旅とかで来ていたらものすごく旅情を感じるシーンですよ。
そういえば、ミッツです。考えてみれば今回の序盤の、
>朝7時、僕とミッツはカメラを持って外へ飛び出しました。
この一文でしか彼の名前を登場させていませんでした。
ブン!
バインカン!
ベトナムの麺類といえばフォー、次いでブンかフーティウといったところですが、意外にあまり知られていないのがこのバインカン。
実はこの名前も今調べて知ったんですが、内容はタピオカを原料にしたプリプリとしたうどん。
タピオカというと、あの小さい白玉を想像しがちですが、実際は芋みたいなものでそのまま蒸すと甘さ控えめのまるでサツマイモ。
それを乾燥させて更に粉状にして一緒に混ぜると片栗粉の様な役割を果たすのです。
ツルツルプリプリとした「春雨うどん」みたいな感じで、スープもアッサリとした鶏ガラダシ風味で、大阪出身の僕としては、このバインカンがまるで関西風うどんを思わせものすごくお気に入りなのです。
…と、ここまで紹介したお店やスポット、
・ホーチミンでトップクラスの日本料理屋
・シントー(スムージー)のお店
・綺麗めカフェ(Wi-Fi完備)
・ミス・ファンビンチャンが働くローカル飯屋
・美人親子が切り盛りしている品数豊富な雑貨屋
・美味しくて愛想のいいバインミー屋
・飯屋&アイスコーヒー屋
・フォー、ブン、バインカンが食べられる麺屋
我が家は!
これら全てが!!
徒歩30秒圏内にあるという好立地!!!
健全な食生活を維持しながら引きこもれてしまいます。
むしろどうやって外へ出る用事をつくろうか心配するくらいです。
あ、大抵の人は仕事を持ってますよねそうですよねうん知ってるよ僕…。
とはいえ、半分近くが閉まっていたのでこのままでは見応えに欠ける。
これだけじゃーファンビンチャンの魅力を伝えるには不十分だなぁ。
ちょっとここから徒歩30秒圏を突き破りたいと思います。
いわば、小学校で言うところの「校区外」へ飛び出すってやつです。
低学年にとってはアドベンチャー、自分の身に何が起こるか分かりません。
カツアゲされるかも知れないし、知らない犬に吠えられるかも知れません。
ネルソン「ちょっとここで、ジャーン!って感じのポーズ取ってくれへん?」
ミッツ 「え、こ、こうですか?」
ミッツをないがしろにし過ぎたので、ここからは彼を案内役に据えさせて貰おうと思います。
ちなみに今からミッツが話すセリフは全て僕のアテレコなのであしからず。
ミッツ「どうも!あっしはミッツでやんす!
今日はべとまるを見てくれてるみんなにファンビンチャンを案内するでやんすよ!」
ミッツ、よろしく。
ミッツ「この通り、道でやんす!実際こんなところに立っていたら轢死必至でやんすね!」
ミッツ「アチッ、アチチッ!…おぉ~朝から豪快なBBQでやんすね~。
ベトナムの路上ではこうして豚肉の炭火焼がよく見られるでやんすよ!」
ミッツ「おっ、何やら人が大勢集まっている様子でやんす。
もしや僕の大好物の【餃子】があるでやんすか、【餃子】!ウホッ!!」
ミッツ「なんだ、ただの朝市か…絶望でやんす。
餃子以外の森羅万象には糞ほどの価値も無いでやんす。」
ミッツ「はいはい、玉子玉子…。」
ミッツ「服服…。」
ミッツ「服と果物。」
ミッツ「魚。」
ミッツ「人。」
ミッツ「人。」
ミッツ「野菜。」
ミッツ「肉…に、肉!?肉→ミンチ→餃子!?わっしょーいヤル気が出てきたでやんすよ~!!」
ミッツ「服を売ってるでやんす!色とりどりの服が売ってるでやんす!!おねーさんも照れて笑っちゃってるでやんすヤダーカーワーイーイー!!!」
ミッツ「靴て!朝一で靴て!売れるのかよやんす!それに奥にはお米て!靴にお米の組み合わせてどんだけーやんす!!」
トンデントンデン…♪
ミッツ「何やら陽気なデンデン太鼓が聴こえてきたと思ったら玩具売りでやんすよー!でもこの目!この世の中に失望した様な目!完全にやらされてる感満載でやんす!!」
ミッツ「Tシャツー!多種多様なTシャツー!!右にUSAってあるでやんす!ここベトナムだっつーの!!…やんす!!」
ミッツ「ここで朝一の端まで来たので振り返ると、のわーっ!朝一の向こうには高層ビルが立ち並んでいる様子が伺えるでやんす!!この光景は正に今のベトナムの超発展具合を表す一枚でやんすねー!!」
ミッツ「路上ではこうして宝くじも売られてるでやんす。左の彼、昭和50年辺りのツッパリって感じでやんすね。」
ミッツ「これが宝くじでやんす。一等賞は日本円で数百万円くらいだった記憶があるでやんす。」
ミッツ「頭上なので忘れがちだけど、電線すごいでやんすね。…え?なんでいきなりテンションがすごい下がってきてるかって??…それは単純に書いてる人がお腹空いてきたから面倒臭くなってるだけ…。」
はい。
と、まぁ、そういう訳でして、ものすごくお腹が空きました。
じゃなくて、
何度も言いますがミッツは何も言ってません、全て僕のアテレコです。
今回ものすごくスポットスポットで紹介したのですが、朝市の周りも飲食店が盛んで、勿論ローカルばかりではありますが食に困ることはありません。
10分ほど歩けば大きな家電量販店があったりして、扇風機、テレビ、アイロン、なんかもう大体あるって感じです。
僕は以前、レタントンに住んでいたことがあるんですが、あそこはいつでも日本食が食べられるというメリットがある反面、ローカル飯屋が極端に少なくてシントーも無ければ電化量販店も無いですからね。
とは言っても人と飲む時はかなりの率でレタントンなので、飲み好きの方なんかはすぐに駆け付けられるという強みがありますが。
また、僅かとは言え市街地から離れるということは、毎度毎度移動の度にタクシーかバイクを使う必要があるため、毎回タクシー使っても何ら財布には問題が無いというお金持ちの方か、または会社からバイク運転が許可されているかフリーランスの方でないと難しい。
といったところです。
穴場であることには間違いないですよ。
さて、次回は「おうち編」です。
長々とご近所を紹介させて貰いましたが、結局その生活の大半の時間を費やす場所が家ですから。
家賃・設備・他のルームメイトの性癖は一体どうなっているのか、性癖は関係ありませんが、その説明をじっくり済ませてから募集に入りたいと思います。