当時このミル貝をオッキボイボイと説明されたのですが、あとから「Oc(貝)」のことだと分かりました。「世界の果てまでイッテQ!」でイモトアヤコさんが紹介したこともあってか、ちょいちょい読まれます。ベトナム関係ねぇ。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2012/10/27
当時このミル貝をオッキボイボイと説明されたのですが、あとから「Oc(貝)」のことだと分かりました。「世界の果てまでイッテQ!」でイモトアヤコさんが紹介したこともあってか、ちょいちょい読まれます。ベトナム関係ねぇ。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2012/10/27
貝っていいですよね!
アンモナイトは巻き貝の化石と知られていますが、その名前の由来は初めて発見された場所がペルシャであったことと、それがさもアラビアンナイトが使っていた曲刀の柄に似ていたことから名付けられたそうです嘘です。
あ、でも、裏を取るために調べてみたところ、ギリシャ神話のアンモーンという神様から取ってるみたいですね。これはこれで驚いた。
目次
ベトナム料理といえば色々なレパートリーがありますが、その中で海鮮料理が占めるウェイトはなかなかのものです。
国土が南北に横たわっていてその東側が南シナ海と面しているためか、魚、カニ、エビ、イカ…などなど品目を挙げれば枚挙にいとまがありません。
その中でもひときわ目立つものが「貝」で、街のあちらこちらで貝専門料理店が軒を連ねています。
サザエ、ホタテ、タニシ、牡蠣、などなど、調理法も豊富なので海鮮好きの方は一度寄られてみるといいでしょう。
牡蠣はそれなりのヒット率(当たる確率)みたいですけどね。
特に旅行者は後の予定に影響が出るので手を出さない方がいいかもね。
さて、そんなある日のこと。
某ベトナム国内フリーペーパー事業をやられているOさんからこの様なお誘いがありました。
Oさん 「オッキボイボイ!」
ネルソン「いぐー!」
と、このやり取りはフィクションですが、要はオッキボイボイという珍しい貝を食べる会があるので来てみないかと。
もちろん、こんなサイトをやっている訳ですから、ネタになる匂いがワッシャーしている話に乗らない道理はありません。
そして、余談ですが、最後にOさんを見た時が、彼がデング熱で生死の境をさまよっていたその時だったのです。
「生死」とはオーバーな表現と思われるかも知れませんが、あながちそうでもありません。
病院へお見舞いに来た私達と10秒もボーーーッと目を合わせてから、「ぁ…どうも」とだけ消え入る様な声で呟いた死んだ魚の目をしたOさん。
今でこそお笑い種として話せる内容ですが、当時は冗談抜きで、
「この人はもしかしたら死ぬんではないか」
と心配していました。
その時、私の右手に握りしめられていたゴム製のストレッチ器具。
「身体鍛えてくださいよ~」と軽いノリで渡そうとファミマで買ったのだけど、「言ってる場合じゃない」とその場で出せず結局今では私がミョインミョインやってます。
と、そんな死神に羽交い絞めまでされていたOさんが復活したというだけで行く意味は当然ある!
よっしゃーこいつはめでてー快気祝いじゃー!おごらないけどねー!!(何故かって?無収入だからさ。)
開催場所は丸参という鶏料理の専門店らしい。
ミッツに知ってるか聞いたら「あっ、以前からポイントカードに入って貰ってます」とのこと。
うるせぇ!そんなことは聞いてねぇ!!
丸参だから◯が3個…分かり易過ぎるやろ!
ここ一年で日本食レストランが激増したホーチミンですが(とはいっても私自身も移住してからやっと一年経つのですが)、そのほとんどはもともとベースがあったレタントン通りに集中しています。
古参の日本食レストランは大体が一区にありますが、ベースのレタントン通りから外れた色んな通りに点在していて、普段の生活圏内に入ってこない限りがなかなかその存在に気付きません。
この丸参も多分に漏れず、初来店でした。
まるで日本にいる様な、
とても綺麗な店内です。
ちなみにひとつめの画像に背中が写り込んでいる方が、管野さんというホーチミンにプリクラを持ってきた方です。
ものすごい簡潔に説明してしまいましたが、ちゃんと話すと、7区にクレセントモールというベトナムとは思えないデパートがあり、春頃にベトナムで初めてとなる日本製のプリクラが設置されたそうなんです。その立役者がこの管野さんという訳ですね。
なお、私が呼ばれた経緯は、こちらの管野さんが私と会いたいと言って下さり、共通の知人でもあったOさんがその間を取り持ってくれたのでした。
しかし、これだけ説明しておいて写真は後ろ姿だけというのは何だか申し訳無いな。許してください。
そしてふたつめの画像に写り込んでいる女性は、前回の漫画「至高のベトナム料理」を描いてくれたハタメグミさんだったりします。
この時は取材も兼ねた旅行ということでホーチミンの面白そうなところを一緒に回っていました。
つまり、先日のホーチミンでジョジョ立ちをした記事とこの日は同時期ということになりますね。
「オッキボイボイを食べる会」の参加予定者は15人程度とのことで、カウンターにはその人数分のお皿・薬味・お箸が既に準備されています。
パラパラと人が集まってきた頃合いで、
オッキボイボイを戴く前に、
色々な貝料理が出てきました。
なお、この右端に写り込んでいる方が丸参のオーナーさんです。
この会の主催者でもあり、またオーナーさん自身の手によって調理されるそうです。
オーナー「ほな、オッキボイボイ、そろそろ捌きに行こか」
さっ、
捌く…?
貝を……??
貝を捌くとはどういうことか。
珍しい貝、としか聞いていないがそれだけ大きいということか。
その正体はご対面の時まで待たされたまま、男四人でぞろぞろと三階の厨房へ上がります。
でも、正直、ただ大きいというだけじゃネタ的に困ります。
ネットで検索しても何も出てこないし…これで見た目が普通やったらどうやって盛り上げよう…。
ガチャ
そんな不安を張り巡らせている内に厨房へ到着しました。
オーナー「これがそのオッキボイボイや」
次ページは…ちんこという名の貝じゃなかった、貝という名のちんこが出ます。
な!
チンコじゃないですかー!これ完全にチンコじゃないですかー!!
伏せ字をしたところで無意味なくらいのまごうことなきチンコじゃないですか!やだー!!
というかこの貝殻のサイズ的に収まんねーだろ、どんだけはみ出るくらいボッキ…もとい、オッキ…もとい!膨らんでるんだよ!!
まな板の上の鯉ならぬチンコです。
「切るの?切ったら?」と言わんばかりの伸びっぷり。
威風堂々とはきっとこういう時のために使われる言葉なのでしょう。
あっ…やだ…!?
ぎゃー痛い痛いー!!
やめたげてー!精神的ダメージがー!!
助けてくださいー!誰か助けてくださいーー!!
ふぅ…。
そして為す術もなく貝殻から引きずり出されたチンコです。
完全に、保健体育の教科書でよくあるチンコの断面図にしか見えません。
もはやこれはオッキボイボイというよりも、ボッキオイオイと言った方が正しい気がしてきました。
ダジャレのくだらなさを貶めるより、言い切った勇気を誉めましょうね。
でろーんと解体されました。
何故でしょう、顔の無い筈のチンコから物憂げな表情を感じ取れます。
右は右でこの見た目はまるで…いや何も言うまい、何も言ってません。私は。
私は何も言ってません。
この手もオーナーさんのものであるからして。
オーナーの華麗な包丁捌きでスッスッと細かく切り離されていきます。
えっ…まさか…!?
プサーーーーーーッッ!!!
ギエエエエエエェェェェェ!!!
やっちまったああああぁぁぁぁ!!!
完全に割れちまったああああぁぁぁぁ!!!
…。
…なんかそろそろこのノリも飽きてきました。
そもそもチンコみたいな貝どころか、
実際にチンコを食べるイベントがあるくらいだからな。
(ベトナムでの話ではありません、日本の話です。)
ちなみにこの引用元のサイト、「東京別視点ガイド」も面白いよ。
ウチを好んで読んで頂ける方なら気に入るんではないかと。
管理人の松澤さんは三年前に「珍スポットを回るイベント会社をつくりたいんだ!」と言っていて、
着実に歩を進めている様で嬉しく……お、どうやらそろそろ調理も終わりに近付いてきた様ですね。
おぉーーーーーーっ!
あのチンコからは想像も出来ないほどに美味しそうな仕上がり!!
テラテラと光る貝の脂が食欲をそそります。
早速、場所を一階のカウンターに変えて実食です。
アム、
コリッ、
コリコリ、
ゴックン…。
うぬ!見た目とは裏腹に…上品なお味!
貝独特のクセは強くなく、非常にスッキリとしています。
これもまたあのチンコからは想(略)
刺身以外でも頂きます。
おいひ~~~~~~~ひみる(沁みる)~~~~~~。
アサリか何かの出汁かな?
日本やわぁ…って感じの味わいにお口の中だけ帰国中。
既にカウンターは人が増えてワイガヤ状態。
日本人・ベトナム人の経営者やインターンに来ている学生、ベトナム語・英語・日本語・中国語の話せる秀才ベトナムガールまで、オーナーからのつながりで実に色々な人達が同じチン…オッキボイボイを食べてました。
今日はここまで!
この「オッキボイボイを食べる会」、今後も何か珍しいものを食べる会として続けられるそうです。
関心のある方は是非とも私までご連絡ください!無視すると思います。
個人的には、この「丸参」というお店の存在を知ったことは収穫でした。
この日以降に二度ほど行ったのですが、内装・接客・料理共にホーチミンの日本食レストランではトップクラスだと思います。
(ちなみに他に挙げるとするなら「くーろん」と「オレンジ」の計三店舗です、今のところ。)
なかなか目に触れない立地にあるためか、そのクオリティに対して比較的席は空いています。
常々勿体無いなぁと思っているので、是非一度行ってみてください。
そもそも鍋を食べられるお店もそう多くないしね。
余談ですが、今回の記事では「チンコ」と11回言いました(ほんまに余談や)。