GETは「Global Education Tour」の略。公益財団法人「日本ユースリーダー協会」が主催する、日本の高校生・大学生の海外スタディツアープログラム。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/05/03
GETは「Global Education Tour」の略。公益財団法人「日本ユースリーダー協会」が主催する、日本の高校生・大学生の海外スタディツアープログラム。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2014/05/03
大理石っていいですよね!
大理石は英語でマーブルといいますが、アメリカのコミック雑誌マーベルコミックスは最初に登場したヒーローが大理石の肉体を持つことから名付けられたそうです嘘です。
グローバル・エデュケーション・ツアー、GET。
日本の高校生や大学生を対象にした、アジアを舞台とする海外研修型プログラム。
このたび主催団体のD.A.Y.から依頼を受け同行取材へ行ってきました、そのレポート第4弾!
夕暮れ時からの街中観光、夕食の家庭料理に舌鼓を打ちつつホームステイ。
翌日にそれぞれの報告を終えて、ダナン市の偉~い方の話を聞きます。
偉い方って誰!どんな話をするの!ベトナム語分からないんですけど!!
これまでの記事
GET1 内キーになっても大人は助けてくれない編
GET2 ワクワクダナン街歩き編
GET3 ホームステイと美しき夜景編
*
偉い方の話を聞きます、ということで朝9時からいそいそと移動です。
で、一体誰かというと…。
Hieuさん、ダナン市人民委員会外務局副局長です。
外務局は、ベトナム・ダナン市における日本で言うところの外務省。
Hieuさんは元々は日本語ガイドで、それから転身して今の立場にいるとのこと。
ダナン市の外務局には日本語が使えるスタッフが7人おり、日本とのつながりに力を入れています。
そこで日本側のキーパーソンとなっている方が、第一弾で紹介した中村雅身さんということですね。
お話の内容は、ダナン市の概要から、日本とベトナムの関係、
ホイアンを中心とした400年以上遡る深い縁、ITパークとしての近年の発展ぶり、
日本企業の誘致に特化した経済地区をつくる計画、ベトナム人の労働意識の変化について、など。
参加者のみんなもここぞとばかりに質問します。
これは個人的に感じたことですが、「ダナン市近いな」と。
普段生活していると人民委員会なんてニュースでしか目にしない言葉なんですよ。
GETの主催団体が内閣府の所管だということもありますが、通すべきところを通したら近いんだなぁと。
これって人生において貴重なノウハウだと思います。
努力と成果は前提ですが、それを人に伝える環境づくりも必要ですと。
最後に全員でパチリ、ホーおじさんが一番目立ってる。
それからは雅身さんのガイドと共に、「五行山」という山へ。
発展を続けるダナン、
街のあちこちに近代的な建物を観られます、
こちらは空き缶の収集車で、市としてリサイクルしているそうです。
そうこうしている内に、前方には五行山が見えてきました。
昔から地元では信仰の対象とされてきた山。
五行山と呼ばれる由来は、火水木金土のそれぞれ5つの山があるから。
なんと大理石で出来ているらしく、別名でマーブルマウンテンと呼ばれるそうです。
山頂には、「美しいもの」があるとのことですが…?
ちなみに良い石が採れるのか、ふもとには彫像のお店が密集しているそうです。
見たところ、大理石ではないんですけどね。
チケットを買っていざ出発!
山とは言え、ピクニック気分で行けそうです。
この日は快晴…というかGET開催中はずっと快晴……。
湿度も低く過ごしやすいですが、登山ともなるとちょっと暑い。
鉄製の手すりがあるかと思いきや、
ミョーン!…何だこのゴムホース。
10分と経たずにして山頂近くのお寺に到着…早!短!
観音様たちがいらっしゃいました。
こちらは見たまんま大仏様。
こちらはポケモンの最終形態(失礼しました)。
厳かな雰囲気の中、
ベトナムの神との対話をする参加者たち。
五行山はまだまだ先があります。
むしろ、ここがクライマックスだと言ってもいいでしょう。
こちらは、
かつて彫られた字が残っており、日本人の名前もあるのだとか。
観音さま「だがしかし」
仏さま 「五行山の本領はここからだよ」
ネルソン「あんだって?」
精霊的な「ん?わしか」
ネルソン「あんたじゃねぇ」
精霊的な「おや?わたくしですか」
ネルソン「あんたでもねぇ!」
精霊的な「おっと?ミーのことでやんすか」
ネルソン「そのキャラ付け何だよ!」
バッ…!
こいつぁすげええええぇぇぇぇぇ!光の柱が立っとります!!
この通り、五行山は天井に裂け目があって、快晴の日には光の柱が出現するのです。
明るい未来を目指す、日本とベトナムの若者たち。
まぁ、こういうノリにもなるよね。
それにしても心が洗われる…。
ちなみに私も何か一枚撮っておこうと思ったんですが、時間がありませんでした。
今度じっくりとネタを仕込んで行ってみたいと思います。
山頂には展望台もあり、ダナンの街を一望できます。
まるでドラゴンボールに出てきそうな山が街中にボンボンと生えている光景は見応えあり。
そのあとは、五行山を管理しているお寺へ。
切り立った山のそばにあり、迫力満点です。
こちらのお寺は日本とも関わりが深く、壁には住職が日本で撮った写真が飾られていました。
東日本大震災の時にも、ベトナムで初めて慰霊式を執り行ったお寺らしい。
ベトナムでは国民による集会に難しいところがあるのですごいこと。
左がその住職、中央右寄りが…。
誰!?
あんた誰!?
住職の助手、だと思うんですが。正直に言うと、この時の私の興味はこの人に一極集中でした。
デジカメとビデオカメラを使い分け、住職と話す我々の姿をあらゆる角度から激写します。この人と住職は一体どうやって出会ったんだろう…妄想だけでも記事3本は書ける匂いがする。
住職から、名刺とお守りのようなものを渡されました。
いくつか種類があるらしい。
とりあえず御利益はもらっとけ、ということでこれ全て有り難く頂戴致しました。
時間はちょうどお昼時。
この日は「An Chay」と呼ばれる精進料理を食べる機会で、肉なしのMi Quangが振る舞われました。
Mi Quangはダナン名物の麺類、一言で表すなら汁なし麺。
器に麺を入れたあと、大豆で出来たハムや野菜や煎餅をちぎってオツユをかけていただきます。
コレがまー、美味いのね。
精進料理だからと期待してなかったんだけど、良い意味で裏切られた。
見てほしい動画があるんや、と住職(の助手)がyoutubeを再生します。
眼鏡掛けちゃったよ!!(どうでもいいことなのにつっこんでしまう)
こちらの動画、観音フェスティバルというものらしい。
こちらの方は日本人書道家の坂本幸一氏。
観音フェスティバルで書道パフォーマンスをされたとのこと。
その、坂本氏自身のブログで知ったのですが…。
このイベント、3日間で10万人を超える来場者になるそうです。
ちなみにそのブログはこちらね。
そしてお寺のすぐ裏手にその会場があったりする。
これ、いつの話かといえば、3月16日から19日の開催だったらしい。
この当日からたった二週間前だったのか…割とニアミスだったんだね。
集合写真をパチリ、もう私の視線はあんたに釘付け。
ちなみにさらに奥へ行くと…。
ボカン!と場所が開けるのですが、
実はこここそ、外務局副局長のHieuさんがお話しされていた日本に特化した経済地区の予定地。
今はまだ何も無い状態ですが、これから5年10年と時をかけてどうなっていくのか楽しみですね。
このあと、一行は古都Hoi Anへ。
16世紀末以降に貿易港として栄え、1999年にはその景観がユネスコ世界遺産に登録された街。
GETのプログラムの中には、このHoi Anを日本人にPRするプランを考えるというものがあるのです。
さて、この街は日本とも深い関わりがあるのですが…それはまた次のお話。
何故か森本レオっぽく締めてしまった。
GET終了まで、あと3日ー。