ホーチミンでは一年を通して四回、打ち上げ花火が行われます。その中の一回、建国記念日の様子です。毎回バイクに乗ったまま人々が場所取りに勤しむのですが、ちょっと位置がズレると全く見えないんですよね~。グエンフエ通りの人の波は、花火とは別にそれはそれで壮観です。
ライター:ネルソン水嶋
公開日:2015/09/03
昨日の9月2日は、ベトナム建国記念日でした。
ベトナムがフランスおよび日本から独立して、ちょうど70年。
これまでほとんど「ベトナムとフランスの話でしょ」と思っていたのですが、最近友人が和訳したホーチミン氏の独立宣言を読むと思いのほか日本にも言及されていたので(当時の敵国としてです)、ベトナムと関わりの深い方は一読しておいた方が良い内容かもしれません。
さて、この日、ハノイではパレードが行われ、ホーチミンとダナンでも花火が打ち上げられたそうです。なおホーチミンではこの日のほかに、南部解放記念日と新暦と旧暦のカウントダウンでも打ち上げられます。
その光景がなかなかおもしろかったので、紹介します。
大幅に改修され、開通後まだ半年と経たないNguyen Hue通り。
毎日、陽射しが弱まる夕方頃から、繰り出す若者たちで溢れ返っています。
ちょうど写真の左側に見える、ふたつのビルの間から打ち上げ花火が見えるはずなんですよねー。
だからこれを撮っている私の背後、
完全に混乱を極めています。
私は最前列にいたもので、緑の公安(JRの窓口みたいですが観光客対応の公安です)から「散れ!散れ!」みたいな感じで隅の方に追いやられ、集団の後ろ側に移動してみんな動くか見ていたのですが…。
動く気配、なし。
ここを動いたら何処で花火を見ろというんだ、という感じです。
社会主義国家とはいえ、気に入らないことがあったら公安とめちゃくちゃ喧嘩する国ですからね。
暴走族の初詣って感じです、いや事故るわコレ。
ドーン!
ネルソン「お、始まった?」
ドーン!
ネルソン「…」
ドーン!
ネルソン「…」
半分以上見えねぇ。
全員 「やってらんねぇよ…」
すごいです。
言葉は分からないのに、辺り一帯が落胆の空気に包まれています。
そして打ち上げ直後に帰る市民たちなのでした(私も帰りました)。
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今日から短めの「コネタ」を始めます(できれば毎日)。
これまでやってきた企画とは別に、普段の生活で目にする光景などをお送りできればと。
逆に言えば、こういった日常は意図しないと取り上げないですからね。
普段からfacebookページの投稿をご覧の方にとっては、見慣れた風かもしれませんが。
よろしくお願いします!