2018年6月、ダナンのバナヒルズというテーマパークでどえらいもんが出来ました。その名は「ゴールデンブリッジ」。橋というか、手!橋を支えるふたつの巨大な両手!そのRPG的世界観にネット上に話題が駆け巡る!気になってたので行って来ました。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2018/09/25
2018年6月、ダナンのバナヒルズというテーマパークでどえらいもんが出来ました。その名は「ゴールデンブリッジ」。橋というか、手!橋を支えるふたつの巨大な両手!そのRPG的世界観にネット上に話題が駆け巡る!気になってたので行って来ました。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2018/09/25
今から二ヶ月頃前、「ベトナムでやべぇ橋ができたぞ!」とネットで話題になっておりまして。
ダナンにあるドラゴンブリッジかな?いやいや、確かにすごいけど、あれもう完成は5年前だぜ、じゃあなんだ、と思って見たら、これですよ。
ほんとだ!
ほんとにすごい橋ができてる!!
と、使える写真素材がないのでYouTubeを二度埋め込みましたが(詳細は動画をご覧ください)、この橋の名は「ゴールデンブリッジ」。
それもドラゴンブリッジと同じくダナン、山の上のテーマパーク「バナヒルズ」に6月に完成したもの。このヴィジュアルがネットで広まるや否や、「まるでロード・オブ・ザ・リングだ!」だの、「いや、ゲーム・オブ・スローンズだ!」だの、「いやいや、ドラクエだろ!」だの、「ふざけんな、ファイナルファンタジーに決まってる!」だの、「やるかテメェ!」「やってやる!」と、この論争がのちに起こる第三次世界大戦の引き金になったといわれます嘘です。何にせよ、みんなそれぞれが思い浮かべるファンタジー世界と重ねて驚いたっておもしろいですよね。
それにしても確かに、私にとっても中二的イメージを思い起こさせてくれる素敵な橋。まぁ、「橋」というか、80%くらいは「手」なんだけども。気になるなるなる!という訳で、行ってきましたーん。
目次
さて、このゴールデンブリッジに行くまでもおもしろいんです。おもしろいんですよ~、おもしろいんだけども!いかんせん、長くなる。
それでいて今回のネタ(橋)はなまじっか世界中で話題になったものなので、いくらわたくしがおもしろいと訴えようが、そのへんはピューッと読み飛ばされてしまう気しかいたしません。どうせ私のカラダ…じゃなかった、情報が目当てなんでしょ!という訳で、あえてカットする。また後日に別の記事としてゆっくりと書こうと思いますが、ひとまず重要な情報だけ。ダナン市街地からバナヒルズに行きたい人は、「Danang Green Travel」のシャトルバスを使うととっても便利ですよ。あとは頑張れ。
ではでは!
バナヒルズに到着し、
世界二位のケーブルカーでバナヒルズを駆け上がり、
ベトナム版・志摩スペイン村こと「フランス村」を楽しみ、
さらにケーブルカーでちょっと下がってー、
噂のゴールデンブリッジにやって来ましたーー!!見えてる…指先がちょこっと見えてる!
なお、フランス村からゴールデンブリッジをつなぐケーブルカーはこの矢印のあたりから出ています。
なんなら麓から直接行けるラインもある気がしますが、そこは各自でお調べください。なお、またフランス村に戻れるので、到着してすぐに行っても良いかと思います。時間が読めないときはなおさらそうした方が安心ですね。「バナヒルズ」だの「フランス村」だの「ゴールデンブリッジ」だの単語がたくさんあってややこしいけど、これ以上の説明はしない。なぜかって?面倒だからさ!HAHAHA!
じゃ、じゃ、じゃ、じゃ~ん!
いますね。まさしくネットニュースで見た、「例の手」です。
さすがはホットな話題ということで、橋の上は大勢の人で賑わっています。「ポッキリ折れちまわねぇか」と心配になるほどの人口密度です。ガラガラと崩れようものなら、みんなダッシュであの手に掴まるんだろうか。芥川龍之介の蜘蛛の糸というか、ミケランジェロの最後の審判というか、とにかくなんかすごい絵になりそうだ。それ以前に大惨事か。と、ここで妄想していてもしょうがない。近づくぞ~。
いや~~~~。
近い。デカイ。
1,3枚目はいわゆる超広角レンズで撮っているのですが、それでなんとか両手が収まる大きさです。ふつうのスマホだったら片手だけになっちゃうかもしれない。冒頭のYouTubeにある動画だと、これよりは人が少なかったり、ドローンによる空撮上なので、一般客として訪れる限りは、状況的にどう頑張ってもあれ以上の絵作りはできなさそうです。私自身もシンプルなドローンを持って行ったのですが、風に煽られそう&近場にケーブルカーがあったため、いくらなんでも…ということで、自重しました。
と、まともな撮影がむずかしいとしても、やはり目の前にあるとその迫力は段違いですけども!
じりじりと近づいてみましょう。
いや~~~~。
近い。デカイ。ちょっと怖い。
なんかもう、ワンダと巨像ですよね。ゲームタイトルです。やったことないから説明しません。HA。
いい味を演出している苔ですが、よく見ると着色です。とはいっても、これだけ近づいてようやく分かるレベルならものすごいこと(今までベトナムで見てきた造型から考えるとさらに!)。ディズニーランドやUSJで見るものと大して変わらんもん。さすがはダナン・バナヒルズ、発想も技術も惜しみないぜ!
ここまで近づくとなにがなんだかわからない。
ちなみにこのそばには以前から鎮座するお釈迦様がおられまして、まさかこう…彼の手が下からこうニョイ~ンと伸びてるのか!?彼が本体なのか!?そういうイメージなのか!?と思ったら、「山の神の手」をイメージしているそうです。ズコーッ!関係なかった!それにそもそも色味もぜんぜん違ったし。
噂を聞きつけて行ってみた訳ですが、このゴールデンブリッジに限ってはあまりに出来が良すぎて、感心するのが関の山でした。うん、回りくどい表現をした。ちゃんと言いますわ。ものすごーく率直に表現すると、観光地としてはきっと星5つ!でも、自分好みとしては星3つ!って感じ。
いや、すごいよ。めちゃくちゃすごいよ。確かにすごいもんつくってるんですが、マジで見ながら渡るだけなんですよ。人工物なので、これを見て「自然の力ってすごいなぁ~」と驚かないじゃないですか。言ってみれば、お台場にあった等身大ガンダムを見る感覚に近いでしょう。見てないけど。Hey, Me~。
しかーし!その手前のフランス村は、ヤベーんですわ。ベトナム国内で一番欧米人人口密度が高いんじゃないかっていう、欧米人パフォーマーだらけのテーマパークで、おそらくはベトナム人が考える「欧米」を全力で体現しているのですが(なので最初に「日本でいうところの志摩スペイン村」と表現した…って、関西圏の人しか分からんか)、そんなパフォーマーたちがジャグリング用のクラブを落としまくったり、あくびをしていたり、彼らのやる気の無さがもうヤベーんですね。
プロ意識がそもそもそのレベルなのか、それともこのフランス村に暮らす中でそうなってしまったのか知らないけど、それを眺めているだけでやたらとおもしろい。それが一般的には、ベトナム人的には、どうなの?ってところはここでは「知らーん!」けど、少なくとも私は何度行っても楽しめる。たぶん。
そしてダナンにある観光的な橋といえばドラゴンブリッジがすでに有名ですが、土日の夜9時に火と水を吹くアトラクションが人気で、風向きが悪いと冗談抜きで風邪を引くほど水浸しになります。そういう頭にポッカリと空いたネジ穴を見てキャッキャと喜んじゃう自分からすると、ゴールデンブリッジはまともすぎて、「『すごいもんつくったな!』以外のコメントが出て来ない」というのが本音です。
運が悪ければ(良ければ?)水浸しになるドラゴンブリッジ。完全にモンスターパニック映画。
といってもそんな嗜好が超少数派だということはもちろん承知しているので、あの動画や今回の写真に惹かれた方は行くべきでしょう。いや、そもそも、同じ場所にあるフランス村もそこにたどり着くまでのケーブルカーも、俺的には星5つ~!ですからね。欧米各国の様式を模したレストランでは、そこそこに美味しいビュッフェやビールも楽しめるので、私にとってもバナヒルズは文句なしに最高です。
ちなみにゴールデンブリッジ、その見た目から「ラスボスだ」とか、「先に手を倒さないとクリアできないパターンだ」とか、言われているのですが…。
フランス村へ戻ろうとすると…。
中ボスもいました。
いやおまえ、図体の割に攻撃しょぼいな。