中部都市ダナンにある遊園地「サンワールド・ダナンワンダーズ(旧アジアパーク)」、ここの目玉的観覧車はなんと日本生まれ。1992年に滋賀でつくられたイーゴス108なのです。しかも、けものフレンズの聖地だって…?すごーい!君は滋賀で回ってたフレンズなんだね!
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2020/01/20
中部都市ダナンにある遊園地「サンワールド・ダナンワンダーズ(旧アジアパーク)」、ここの目玉的観覧車はなんと日本生まれ。1992年に滋賀でつくられたイーゴス108なのです。しかも、けものフレンズの聖地だって…?すごーい!君は滋賀で回ってたフレンズなんだね!
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2020/01/20
観覧車っていいですよね!
観覧車の「観覧」は、乗って外を見るのではなく、外から見上げる状態を言ったそうです嘘です。
目次
ベトナム中部最大都市ダナンは、ハン川を挟んで陸側と海側のエリアに別れています。
こんな感じね!
なので橋の上に立つとどこまでも抜けた景色が見えるのですが、
するとだいたい、
視界に入るのがこの観覧車!
実はこれ、もともと日本にあったもの。
滋賀の「びわ湖タワー」という遊園地に1992年に建設されたイーゴス108という観覧車で、108メートルという高さは当時の世界一だったそうです。ちなみにイーゴスは「スゴーイ」の順序を入れ替えたダジャレ。うむ、関西&90年代のネーミングっぽい。
在りし日のびわ湖タワー、のCM。
しかし2001年にはびわ湖タワーは閉園。それから時が経って2014年、ダナンに新しく誕生した遊園地アジアパークの目玉としてイーゴス108は移設。サンホイールという名前で新たに生まれ変わりました。その高さも足元の台を足して115メートル、世界5位だそうです(2014年時点)。
で、ここでちょっとびっくり。
さきほどの動画を探す過程で「びわ湖タワー」って検索したら、「けものフレンズ」がGoogleサジェストされまして。見たことなかったけど、大ヒットしたアニメということくらいは知ってる。なんとま~その、最終回にイーゴス108らしきものが出てきたそうです。荒廃した現実世界を示唆している、なんて小耳に挟んでいたので「凝ったプロットやなぁ」とは思ってたんですが、なんとイーゴスだったとは…。
しかも、サーバルちゃんがよく「すごーい」って言うもんね。すごーい、ごーいす。こりゃ確定だな。だなって、いまさら俺が書くことじゃないが。ちなみに本当に見たことはないんですが、それでもこれだけ情報が入ってるって、ネット社会は刷り込みっぷりがすごいというかこわいというか…。
で、ですよ。ってことは。
アジアパークはけものフレンズの聖地ってこと?
いや、場所そのものが日本じゃないからまた違うか。とはいえ現実に旧イーゴス108はダナンにあるので、そう解釈してもいいかもしれません。今回はそんなサンホイールに乗ってみましたよっていう記事なんですが、それ以前にアジアパークもなかなかイカレ…イカしてますので、紹介したいと思います。
入るぜ!
書き上げたあとに気づいたのですが、今は「アジアパーク」から「サンワールド・ダナンワンダーズ」に改称したみたい。公式サイトにもアジアパークという記述が見当たらない。が、運営元も変わっていないので、このまま通したいと思います。直すが面倒なだけでしょと問われると、はーい!!(笑顔)
そもそもなんでアジアパークという名前かっていうと、シンプルに、アジア諸国をテーマとした施設が園内各所にあるからです。
入口からアジアっぽい…というより、中国っぽさがありますね。
まぁ、ベトナムの文化って中国とフランスのミックスの中で独自文化が生まれたという感じなので(個人の感想です)、さらに中国寄りの感じなので、「ベトナムっぽい」は部分的に「中国っぽい」とも言えるのですが(しつこいですが個人の感想です)。
なお、アジアパークを運営している会社はサンワールド。
ベトナム国内あちこちへ旅行に行かれている方ならご存じかもしれませんが、全国各地でロープウェイ&遊園地をつくってる会社として知られてますよね。サパとか、フーコック島とか。同じくダナンのバナヒルズもそうです。バナヒルズは記事にしているのでぜひご覧ください。志摩スペイン村とUSJを足して2で割った感じで、これはこれでおもしろい。
この地球なんてもうアレだよね
そして本題のアジアパークですが、入園料は大人1名で15万ドン(およそ750円)。なお、地元(ダナン市民)の人は10万ドンみたいです。タイなんかは外国人価格が露骨にありますが、ベトナムってまだソフトなんですよね。ないワケじゃないし、個人レベルでのぼったくりはあるけど。とはいえここの場合は、自国民でなくあくまで地元民を優遇。個人的には良いなと思いました。
あと、入園料さえ払えば園内のものは乗り放題です。人がいないときは稼働していないので、何がどこにあるかいまいちわかりづらいけど。
エントランスは立派、だが人はあまりいない…。
園内にはまー「遊園地ですね」って感じのアトラクションもあるのですが…さきほども申しました通り、ここはアジアパーク!アジア諸国を象徴するものがところどころで見られます。
韓国!
中国!
だが!とくに入って見れるというワケではないみたいです。
眺めるだけっていうのはつらいな~たまたまそうなのかな~と、思っていたら!
日本っぽい施設発見!しかも明かりが…お店なんじゃないか!?
居酒屋か!
居酒屋だな!?
居酒屋だよな!!?
SPAだ!
SPAだった~~~!!!!
おい!!!!!!!!!!
同じサンワールドが運営しているバナヒルズは、USJ感が強烈としても…遊園地として気合が入っているという感じなんですけどね。施設のクオリティとか、パフォーマーもたくさん雇ってる。それだけにアジアパークは気の抜けた感じは否めません。まぁ、入園料をくらべるとバナヒルズはアジアパークの5倍するから、金額通りっていう気はしなくもないけど…。
ぜいたくなバナヒルズの記事はこちら、前編と後編があるよ。いつ見ても右の女性の肩がすごい。
とまー、細かいことは置いときまして!
サンホイールです!!
イーゴス108と同じ!当然っちゃ当然ですが、グッときますね…!
周辺には関係なさそうなものが、
ゴロゴロしてますが(たぶんあかんやつやこれ)、
いちいち気にしていられないので観覧車へまいりましょう。
見上げると迫力ありますなぁー。移設時から変わってなければ今でも世界5位ですからね。
みんなスタッフに誘導されて入っていく。
スタッフ「同じグループ?」
私&韓国人女性二人組「ちがいます」
というやりとりののちになぜか全員同じゴンドラに案内されたのですが、みんなで慌てながらお断り。なんでや。よくよく考えてみるとベトナムに観覧車が出てきたのってここ数年という気がします(移動遊園地にあるような小さなものはあったかもしれないけど)。なのでもしかしたらオペレーションをよくわかっていないかもしれません。あらかじめNOと言える日本人モードに入っておきましょう。
というワケでしばらく、
空の旅~。
ここでひとつ、お知らせがあります!
高所恐怖症です。
私は高所恐怖症なのです。
降りたい。
降りろられるえろ。
撮影のために乗ってみたものの、やっぱり怖い。こういう鉄骨とか見ると、ゾワッてしません?止まったらどうなるんだろうとか、鉄骨の上にワープしたらどうなるんだろうとか。ほら、天文学的な数字の確率だけど、人は壁をすり抜けられるっていうじゃないですか。一番上に上がったときなんざ、「喧嘩売ってんのか」と思います。だれに怒ってんのか自分でもわかんないけど。
あ~怖かった。
って、サンホイールの紹介が肝なのに「怖かった」もどうかと思うけど。
降りた先はゲームセンターになっていました。ここは地元っ子や家族客で賑やかだったので、もしかしたらアジアパークの収益の大部分はここで得られているのかもしれません。
お土産店を通らないと出られないのはサンワールドにありがちな動線。
さて帰るか…と思ったら、
園内を回るモノレールを発見!
高所でゲンナリ&空腹だったので有料だったら帰ろうかと思っていたのですが、幸か不幸かここは無料。というよりぜんぶ無料なのだった。いちおうどういうものかは見ておいた方がいいですからね…。
でも本当は早く帰りた
あっちょっとたのしい
青白い照明が近未来SF感があって、個人的に好きですこういうの。そういえばアジアパークと言いながら韓国と中国、あと日本の居酒屋という名のSPAしかなかったのですが、モノレールに乗ってると…?
カンボジアっぽいものや、
ラスボスのダンジョンみたいなもの(イメージ)がちらほらと。
地上から行けたのか、それともモノレールからでないと見られないのかわかりませんが、いずれにしろこれに乗ればパーク内全体を見て回れるみたい。とはいえ、
シカの像?とか、
レストランを覗き見とか、
動いてないジェットコースターとか、
なんとも…みたいなところはあるので、二人きりで話したいというときにいいと思います。なんなら、観覧車は金網で囲まれていて、意外と夜景は見づらいので、むしろこっちの方が(夜景とは言い難いけど)観覧車的なのかもしれません。
ライトアップの気合は抜群なので、もしかしたら本当に、外から眺める分に最高の「観覧」車なのかも。
サンワールド・ダナンワンダーズ(Sun World Danang Wonder(Asia Park))
住所:1 Phan Đăng Lưu, Hoà Cường Bắc, Hải Châu, Đà Nẵng