べとまるって、結構ベトナム人から読まれてるんです。街中で声を掛けられることもあるんですよ。でも、実際、どれくらいの人数が読んでいるんだろう…。W&Sさんのオンラインリサーチでガチで調査してみたよ。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2015/04/03
べとまるって、結構ベトナム人から読まれてるんです。街中で声を掛けられることもあるんですよ。でも、実際、どれくらいの人数が読んでいるんだろう…。W&Sさんのオンラインリサーチでガチで調査してみたよ。
ライター:ネルソン水嶋 公開日:2015/04/03
知名度っていいですよね!
日本における知名度調査で過去最も知られていた人物は、萩本欽一さんだそうです嘘です。
目次
現地在住の日本人の方に話すと驚かれることが多いのですが、べとまるのアクセスの8割は日本からです。 日本語で書いているのでそれはそうなのですが、在住者が読んでいるという印象が強いらしい。
主な読者層は、日本に住まれる日本人、ベトナムに住まれる日本人。 その2つのケースに次いで読まれる読者層が、日本語の分かるベトナム人の方です。 街中で話し掛けられる機会もあり、これまでこうした方がどれくらいいるのか気になっていました。
アクセス解析だと、ベトナム在住者が一緒くたになるので分からないんですよね。
そこで、先日のこちらの記事。
ベトナムの会社を訪問する:東南アジアのオンラインリサーチをリードする!W&S Vietnam
会社訪問の相手はW&S Vietnamさん、主力事業はオンラインリサーチです。 マネージャーの桃田さん(ももたん)とは、以前から「コラボ企画でもやりたいね」と話しておりました。
ネルソン「最初だし、17万人のモニターで、べとまるの知名度を調べるってどう?」
ももたん「いいんじゃない?」
えっ、いいの?
という訳で、
W&S Vietnam全面協力の下、17万人のモニターを使ってべとまるの知名度を調べてみた。
などと仰々しく書いてみましたが、もちろん17万人ものモニターからは集計しません(そこまで必要ありません)。男女600人ずつ、合計1,200人のモニターに回答してもらいました。
タイトルが1,000人である理由は、キリがいいからです。
なお、今回の記事は、ものすごくたくさんの数字が出ます。こねくり回しております。テーマがべとまるの読者数という性質上、私にとってはものすごくおもしろい内容なのですが、普段と方向性が違います。
いつも写真が盛りだくさんの「百見のべとまる」ですが、今回は一枚しか出てきません。
もちろんそんな異名はありません。
数字読むのめんどくせーと思ったら最後で調査結果を大きく書いているので、どうぞスクロールしてね。
さて、まずは1,200人のモニターさんには下記のような質問に答えてもらいました。
これで、回答者の属性が分かります。
***
Q1.あなたの性別をお答え下さい。
Q2.あなたの年齢をお答え下さい。
Q3.あなたの、職業をお答え下さい。
Q4.あなたの、お住まいの場所をお答え下さい。
***
ここでもうひとつ、質問を用意。
必ずしも回答者が正しい答えを出してくれるとは限りません。
そこで一気にふるいをかけます、いわゆるスクリーニングというやつです。
この回答に用意されている選択肢と結果(YESと答えた人数)が、こちらの通りです。
***
経験なし 549(45.8%)
英語 605(50.4%)
中国語 30 (2.5%)
韓国語 21 (1.8%)
日本語 44 (3.7%)
その他外国語 54 (4.5%)
***
ここで一気に対象が1,200人中44人に絞られました。
日本語にアクセスしたことがない人が、べとまるを知る由もないですからね。
余談ですが、意外な数字が韓国語と日本語の倍近い差。ポップカルチャーは韓国ドラマなどのテレビメディアなどで明らかに韓国の方が軍配は上がっているのですが、能動的にアクセスする人は少ないのかな。
ここから腰を据えて調べられます。
質問と回答結果を3つずつ、公開します。
***
初めて見ました 29(65.9%)
WEBサイトを知っていた 11(25.0%)
Facebookページを知っていた 9(20.5%)
***
ここで回答者にはサイトのスクリーンショットも見せているので、事実に近い数字が出ているはず。それでは、WEBサイトorFacebookページを知っている15人(のべ20人ですが5人はどちらもYES)に質問。
***
インターネット 11(73.3%)
SNS / Forum 5(33.3%)
友達から教えてもらった 6(40.0%)
運営者(ネルソン)を直接知っている 0(0.0%)
その他 0(0.0%)
***
私を直接知っている人が一人もいなかったことに、内心安心。
出来れば、全くつながりのない方からのデータを取りたいですからね。
そして、次が最後の質問です。
***
毎日 0(0.0%)
週4〜6回 0(0.0%)
週2〜3回 1(6.7%)
週1回 1(6.7%)
月2〜3回 1(6.7%)
月1回 2(13.3%)
月1回以下 6(40.0%)
全く読んでいない 4(26.7%)
***
いやーほんと、リアルな数字やで…。
ここで、この数字をベトナムのインターネット利用者数に当て込んでみます。
2013年末のベトナム国内のインターネット利用者は4101万人(※)ということなので…。
※アジア諸国のインターネット普及率などをグラフ化してみる(2014年)(最新) – ガベージニュース
日本語にアクセスした経験がある人は1,517,370人で、
べとまるの存在を知っている人は517,285人で、
月1回以上読んでいる人は172,256人と、
いうことでした。
が、流石に、1,200人を3万倍以上の4,101万人に当て込む行為は無理があるかもしれません。
正直に書けば、べとまるへのベトナム国内からのアクセスユーザ数は月に5,000人くらいなので。
まぁ、とはいえ…日本語のサイトにアクセスした44人。
その内の15人が存在を知っていたという事実は大きいなと思いました。
知名度自体はあるのであれば、そこに向けてコンテンツをつくればいいとは思うので。
そんな訳で、大変興味深い結果に終わりましたー…と思いきや!
なんと、W&S Vietnamさんでは回答者に直接インタビューが出来るとのこと。
意味があるとはいえただの数字が、一気に現実味を帯びてきます。
最後に、一人の方にインタビューして終わりにしましょう。
フンさん、日本語能力試験検定ではN2(日常会話は問題なし)を取得している方でした。
ネルソン「いつからべとまるをご覧に?」
フンさん「一ヶ月半くらい前かな」
ネルソン「結構最近なんですね笑、きっかけは?」
フンさん「ベトジョーを見ていて、その中でべとまるのリンクを見つけました」
ネルソン「あー、コラボ企画してましたもんね。あれか」
ネルソン「どの記事が印象に残っていますか?」
フンさん「…」
ネルソン「…」
フンさん「文化紹介…?」
ネルソン「文化紹介…?」
フンさん「はい、文化紹介です」
ネルソン「あっ、もしかしてカテゴリー?」
フンさん「はい、そうです」
ネルソン「他にいろいろと記事を書いてあるんだけど、どうして文化紹介なんですか?」
フンさん「私、日本語ガイドになりたかったんです。そこで日本人がベトナムの文化をどう見るのか気になって」
ネルソン「なるほど…なるほどなぁ」
ネルソン「ベトナム語で記事を書くということはあるんですが、それ以外でどうですか」
フンさん「経済や就職の情報について書くといいと思います」
ネルソン「楽しい読み物にはならないかもなぁ…笑」
フンさん「でも、みんな知りたいですよ」
ネルソン「主要コンテンツになりはしないけど、そういう展開はあっていいかもね」
ネルソン「見ていて、どう思います?」
フンさん「やっぱり嬉しいです」
ネルソン「嬉しい!と?」
フンさん「ベトナムについて書かれた日本語のサイトはたくさんあります」
ネルソン「それはそうですね」
フンさん「でもほとんど説明だけで、カメラを持って飛び込んでレポートするという人はいません」
ネルソン「んーまー」
フンさん「だから、嬉しいです」
ネルソン「改まって言われると…ありがとうございます」
*
このあとで、ベトナム人読者をふやすアイデアを教えてもらいました。
まだちょっとここには書けませんが、きっと近い内に分かると思います。
なお、アンケートの質問をまるで自分が考えた体で書いていますが、全てW&S Vietnamさんにおんぶにだっこでした。こういった実際に近い結果を導き出す行為を、調査設計というみたいですね。
たまに「見てます」と言われて一喜一憂していましたが、実際に数字を通して全体像が見えた感じです。
この結果を受けて、べとまるがもっと、ベトナム人読者の方に楽しまれるものにしようと思いました。